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『鬼武者 Way of the Sword』先行プレイ感想。「バッサリ感」を引き立てる”快感防御”。体験版よりも確かな歯ごたえあり
体験会でプレイできた京都の雰囲気や、より踏み込んだゲームプレイの感覚についてお伝えしていく。

弊誌AUTOMATONは7月21日と22日、株式会社カプコンの本社にて実施された、『鬼武者 Way of the Sword』の先行プレイ体験会に招待された。本記事では、体験会でプレイできた京都の雰囲気や、より踏み込んだゲームプレイの感覚についてお伝えしていく。なお本記事には、本編のストーリーやボスについてのネタバレも含まれるので、ご注意いただきたい。
『鬼武者 Way of the Sword』は『鬼武者』シリーズ最新作。本作にてプレイヤーは時の剣豪「宮本武蔵」として、瘴気によって不可思議な姿と化した江戸時代初期の「京都」を舞台に、はびこる幻魔を斬り伏せながら、己が戦う理由を探し求めていく。本作の対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/Nintendo Switch 2/PS5/Xbox Series X|S。発売日は9月4日だ。

今回の体験会のプレイ時間は約2時間程度。体験版のラストにあたる佐々木巌流(小次郎)と清水寺で戦うシーンの直後からスタートし、そこからワイドリニアに構築された京都の市街地へと向かうという構成だった。難易度は剣戟(ノーマル)を選択。ちなみに体験できたのはPS5版となっている。
さて本題に入る前に、まずお伝えしておきたい点が一つある。体験版の仕様は、主人公である武蔵にある程度強化が入った状態だったということだ。というのも、巌流との戦いで、多くの人がお世話になったであろう気焔状態(受け流しを続けると刀が強化されるシステム)や弾きといった技は、実のところ強化アビリティ。今回の体験プレイでは、開始直後には使用できず、京都に移行してから破魔鏡でキャラクター強化システムを通じて取得する必要があった。

先日の体験版の配信後、「簡単すぎるのではないか」という議論が巻き起こったが、その際にも、後半で開放されるようなスキルをあえてカスタマイズして着けていることが語られていた(関連記事)。今回の体験会では、デフォルトの武蔵だと、雑魚敵である「一ツ目笠」との戦いもなかなかの歯ごたえ。体験版よりも攻撃力が低いので、すぐに倒しきることは難しく、位置取りなども考えながらプレイすることが要求された。
本編の話に戻ると、清水寺で巌流を倒した後、進む武蔵は、巨大な幻魔らしき影を追って、不可思議な世界へと迷い込む。詳細は不明ながら、どうやら鬼の一族に関する場所のようで、江戸時代の雰囲気が色濃かった清水寺から雰囲気は一変。崩壊した黒漆の建物と金接ぎが走る大地が広がる、和ファンタジーな世界が待ち構えていた。

また、このパートでは遠距離攻撃に使える弓「鬼ノ剛弓」を入手できた。本作は剣戟アクション物だが、意外にもこの弓が結構強力。チャージショットなども可能で、上手く使えればかなり有利に戦うことができたほか、弓を使って足場を作る謎解きもあった。遊んだ範囲では、シンプルな難しさだったが、本編ではより凝ったギミックが待ち受けていそうな印象だ。


そんな「不可思議な世界」では、先ほど見た影の正体である大型幻魔「大唾拉(だいだら)」が、ボスとして待ち構えている。この大唾拉は、ふくよかな腹部が特徴的なオーガ風の怪物で、猛獣のように激しく動きながら、こん棒のような武器を使って武蔵に襲いかかってくる。勝つためには、上手く攻撃を捌きながら刀で斬りこんでいくメリハリが重要となる。
大唾拉は、体験版で戦えた巌流と比べると“一歩進んだ”、より本格的なボスキャラクターという位置付けと思われる。攻撃の頻度も激しく、筆者は最初受け流し主体で戦って攻勢に移ろうと試みるもモーションが読み切れず、引きつぶされてしまった。


この敵と戦うにあたって重要なのが、魂の吸い取りだ。過去の「鬼武者」シリーズでは、魂は主に戦闘が終わってから吸収する流れだったが、本作ではボスが魂を吸収してしまうと、強化モードに入ってしまう。つまり有利に戦うためには、周囲の状況を常に注視して、魂を敵よりも早く吸収しておく必要があるわけだ。攻め一辺倒だけではない戦いが楽しめる、本作の妙味と言えるだろう。

大唾拉を倒すと、舞台は京都の市街地へと移行する。街は清水寺周辺と同じように幻魔の襲撃を受けており、武蔵は街を守るため各地を奔走することになる。
京都の街は、これまでのリニアでほぼ一本道ステージとは異なり、ワイドリニアな作り。体験会の段階では行けるエリアは制限されていたが、徐々に動ける範囲が拡大していくような雰囲気があった。


筆者は江戸時代の専門家ではないが、散策中には実際に当時の京都を歩き回っているような気分を味わえた。特にお気に入りなのは、拠点である六道珍皇寺の近くにある茶屋。食器などが乱雑に散らばっており、幻魔の襲撃が始まる前は、平和な日常があったことが伺えるようになっていたのが印象深かった。
またフィールドの各地ではランダムイベントが発生するようになっており、時には逃げ遅れた町人たちが幻魔に襲われるという一幕も。時代劇でよくある「お侍様!助けて!」の鬼武者版を味わえるようになっている。ちなみに助けると報酬も手渡ししてくれるので嬉しさ倍増だ。
幻魔を発現させている獄窓を壊しつつ進めると、ある荒れた神社へと到達する。ぱっと見では京都の他の場所と変わらないが、入ってみると周囲の趣きは、まるで極楽浄土のような様相へと変貌する。ついに安全な場所が……という思ったのも束の間、ここでも「羅掌願」という幻魔が暗躍中。羅掌願は、縁切り縁結びと称して、願い事に来た人の望みを歪めて叶えるという所業に手を染めており、これを止めなければならない。

羅掌願と戦うためには、頼政という人物の助けが必要となるが、彼を呼び出すために、まず「八大力尊」という力石の助けを借りることになる。だがいざ訪れてみると、幻魔のせいで本来なら8体ある地蔵の3体が盗まれていることが発覚。武蔵はその奪還に臨む。盗まれた力尊たちはフィールドの各地に置かれているが、どの“個体”も一癖ある性格をしており、暗い雰囲気が続くなかでの清涼剤の役割を果たしてくれた。
その後は羅掌願との決戦となる。羅掌願は全身に手足が貼り付いているという異形の幻魔。花咲き乱れる庭園で怪物と戦うという状況のなか、剣技や掴み、遠距離攻撃などを使う変幻自在のボス。また周囲の建物を振り回すといった“搦め手”もぶつけてくる、大唾拉とはまた違った強敵だ。

ところで、筆者は羅掌願との戦闘中、あることに気が付いた。本作、とにかく防御が楽しいのである。というのも受け流しや弾き、ジャスト回避といった防御技を決めると、敵が大きくよろめいたり、武蔵が反撃を決めるモーションが再生されたりするのだ。
防御という行為は受け身であり、アクションゲームでは攻撃や回避に比べると“褒美”が少ない場合が多い。例えば攻撃を受け止めても敵が止まらなかったり、防御自体をダメージが貫通してくる作品も少なくない。だが本作では、一度防御技に成功すると、かなり形勢を立て直すことができる。よって劣勢になっても「あの技さえ決まれば」といった具合に、戦意を失わずに戦いやすくなっていると感じた。

羅掌願を倒すと、試遊プレイの最終盤である清水坂を抜けて進むパートに突入。“坂”というだけあって、ほぼ一本道のセクションだが、フィールド上は触れるとダメージが入る瘴気に満ちた状態。幻魔を捌きながら、瘴気の根源を叩いていく乱戦に近いバトルができる場所となっていた。
ここでは締めとして、中ボスの「百穢」が登場。大唾拉の“復習戦”といった様相で、大斧を持って襲い掛かってくる幻魔だ。このころには筆者もだいぶ操作になれており、弾きを駆使することで割と優勢に圧倒することができた。そんな百穢を倒すと体験エリアは終了した。


ちなみに今回の体験会では、防御のスタイルに少し“派閥”ができており、受け流しを多用する人たちと弾きを使う人たちが微妙に分かれていた。もしかすると、製品版のリリース時にも同様の現象が起こるかもしれない。

最終的な感想を述べると、『鬼武者 Way of the Sword』は、2020年代の“現代”アクションゲームに、オリジナルシリーズの特色であるバッサリ感を練り込むことに成功した作品だと感じた。個人的には、戦闘のリズムにメリハリが設けられていたのも印象深い。モブ敵は時代劇のように、ほぼ1対1で向かってくる一方で、ボスはラッシュのように激しく攻撃を仕掛けてくるという「静と動」がはっきりとした作りになっていると言える。
また本記事ではあまり触れなかったが、京都の町並みについても細部まで作り込まれており、景色だけ眺めていても十分に楽しめる出来栄え。時代劇が割と好きな筆者は最初、かなりスローペースで観光していたのだが、のんびりしすぎて時間が危うくなってしまい、慌ててペースを上げるという一幕もあった。それだけ楽しめる京都の街であり、『鬼武者 Way of the Sword』だったことが伝われば幸いだ。
なお先述したように、本作は現在、対応プラットフォームにて体験版が配信中。清水寺にて佐々木巌流と戦えるので興味のある人は発売前に体験しておくといいだろう。
『鬼武者 Way of the Sword』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/Nintendo Switch 2/PS5/Xbox Series X|S向けに9月4日発売予定だ。
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