『アトリエ』のガストが手がける『薬屋のひとりごと ~偽りの皇弟~』、出発点はほんとに「猫猫のアトリエ」だった。アニメ「薬屋のひとりごと」側の提案で即実現

東宝側で「猫猫のアトリエ」なる企画を考え、ガストブランドへ提案したことが開発のきっかけの一つだったようだ。

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コーエーテクモゲームスは9月17日、『薬屋のひとりごと ~偽りの皇弟~』の情報を公開した。「東京ゲームショウ2026」内で開催された「開発スペシャルトークステージ」では本作の開発にまつわる裏話も公開。東宝側で「猫猫(マオマオ)のアトリエ」なる企画を考え、ガストブランドへ提案したことが開発のきっかけの一つだったようだ。

オリジナルの「薬屋のひとりごと」は、日向夏氏によるミステリーノベル作品である。同作の主人公・猫猫(マオマオ) は、人さらいに誘拐されて後宮で働くこととなった、元薬屋の少女だ。同作では彼女が、帝の御子たちが短命であると知り、好奇心で事件を調べ始める。そんな宮中の事件を含めて、薬屋の少女の視点から中世のミステリーが描かれている。同作は漫画化などメディアミックスも実施。テレビアニメ化も果たしており、2026年10月からはアニメ第3期が放送予定となっている。またアニメ2期までについては、TOHO animation STUDIOおよびOLMが制作していた。

本作『薬屋のひとりごと ~偽りの皇弟~』は、そんな「薬屋のひとりごと」のミステリーアドベンチャーゲームである。本作では薬屋の少女・猫猫が侍女として働き始めて間もないころ、後宮で「五つの謎」と呼ばれる不可解な現象が発生。顔のない宦官や夜ごと嘆き蔵、一夜で赤く染まる衣など、奇妙な出来事が相次いで起こっており、後宮に不安が広がっていた。猫猫は依頼を受けて「五つの謎」を調査することとなる。また反乱が収束した直後の都では、「五つの呪」と呼ばれる噂や事件も発生する。葬り去られた禁断の歴史をも巻き込んだミステリーが展開されていく。

本作ではプレイヤーが猫猫を操作する形式で描かれる。ゲームプレイとしては、フィールドの探索や会話などによって、情報を収集。推理パートでは、証拠の提示や組み合わせ、選択肢の成否によって信頼度を上げて、事件を解決に導いていく。フィールド上で集めた素材を使った調薬や、間違った選択をすると物語が迷宮化してしまうといった要素も存在。日向夏氏原案のオリジナルストーリーが、ゲームとして表現されているわけだ。なお開発は、コーエーテクモゲームスのガストブランドが担当している。

「東京ゲームショウ2026」内で開催された「『薬屋のひとりごと ~偽りの皇弟~』開発スペシャルトークステージ」では、本作のディレクターであるコーエーテクモゲームスの瀧波朱理氏と、プロデューサーである東宝の大西孝幸氏が出演。本作の紹介や裏話の公開などがおこなわれていった。

そんな中で、「家庭用ゲーム化決定のきっかけ」についても明かされた。東宝の大西氏によれば、TOHO animationでアニメを制作していることもあり、東宝社内では「薬屋のひとりごと」のゲーム化について考えられていた。しかし企画としてなかなか上手くいかなかったそうだ。そんな中、大西氏が「猫猫のアトリエ」なる企画が面白いのではないかと考え、コーエーテクモゲームス・ガストブランドの細井順三氏に提案。ほぼ即答でぜひやろうと返事をもらい、本作が開発となったそうだ。

本作は9月9日に、「Nintendo Direct 2026.9.9」内にて発表。「アトリエ」シリーズのガストブランドが手がけており、作中に「アトリエ」シリーズの調合や採取に似たシステムが登場することもあり、SNS上の一部では「猫猫のアトリエ」とも呼ばれていた。「猫猫のアトリエ」呼びは、特徴を捉えた一種のジョークだったが、企画の段階では実際に「猫猫のアトリエ」だったと明らかになったわけだ。

なお開発スペシャルトークステージでは、本作のゲームシステムや、ゲーム化するにあたってこだわりなども公開。本作はスピンオフではなくアニメ版の中の一つのストーリーであり、すでにある「薬屋のひとりごと」の世界の裏側や間の物語が描かれるようだ。

薬屋のひとりごと ~偽りの皇弟~』は、PS5/Nintendo Switch/Nintendo Switch 2/PC(Steam)向けに、2027年初頭発売予定だ。

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Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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