レベルファイブ日野社長、“AI盛り込みトレイラー発表会”について「派手にしたかった」ためと弁明。ただ発売するゲームには、“安易なAI出力データ”は入れない

レベルファイブの代表取締役社長を務める日野晃博氏は9月12日、先日おこなわれたオンライン発表イベント「LEVEL5 VISION 2026 II 夢」の中で、生成AIによる映像を使用したことを謝罪。意図を説明している。

Googleでお気に入り登録

レベルファイブの代表取締役社長を務める日野晃博氏は9月12日、先日おこなわれたオンライン発表イベント「LEVEL5 VISION 2026 II 夢」の中で、生成AIによる映像を使用したことを謝罪。意図を説明している。

レベルファイブでは、9月10日22時から「LEVEL5 VISION 2026 II 夢」を放送した。この中では、『イナズマイレブン』シリーズの新作タイトル『イナズマイレブン 烈火の革命』や、『レイトン教授』シリーズ第1作のリメイク作品『レイトン教授と不思議な町 Remake』が発表されたほか、『妖怪ウォッチ 2 覇道』や『デカポリス』の新映像が公開された。

一方で、生成AIによって作られた映像が多数含まれている可能性が指摘され、ユーザーの間では批判を浴びていた。たとえば『イナズマイレブン 烈火の革命』のメインストーリーの主人公として、新キャラクターの「降星ナギ」が登場。立ち絵に加えてサッカーボールでリフティングをおこなう姿の映像が紹介されたが、不自然にボールが画面外から出現する様子や、特徴的な画風などから、AIらしさを感じ取るユーザーも多かったようだ。

そして本日、日野氏はXにて、同イベントの映像に関する懸念を踏まえて説明をおこなった。同氏によれば、発表会を派手にしたいという思いから、最新のAIを多岐に使用し、実験も兼ねた処理を組み込んでみていたという。そして、不快に感じたユーザーに向けて謝罪をおこなった。

ただし、レベルファイブでは発売作品の魅力や個性に関わる部分、シナリオ、キャラクターデザイン、基礎設定などは全て人の手によって作っているとした。AIによる効率化を狙っているのは、主に、人が作ったクリエイティブをデジタル化する部分、たとえば、原画を正確にポリゴンに起こすなどの部分だという。発売されるゲームに、安易なAI出力データが入ってることはないため安心してほしいと伝えている。

日野氏はAI効率化によって生まれた時間で、クリエイターが創造の本質に時間をつかえるようになってきているとして、完成した製品はこれまで以上にユーザーに納得してもらえる仕上がりになっていると自信を示した。最終的には、現在の大型タイトル開発期間としていたという5年を2年にまで縮めるという計画の元、試行錯誤しながら奮闘している段階だという。今回の反響を教訓として次につなげていきたいとして、次のプレゼンテーションに期待してほしいとの思いを伝えた。

今回、同社ではAIが開発を効率化するための一部の工程にのみ用いられているとの旨が説明されたかたちだ。なお、直近のレベルファイブでは、当初2018年発売の『イナズマイレブン』シリーズ新作タイトルが、度重なる延期を経て『イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード』として2025年11月に発売されたという経緯があった。開発期間の短縮を望む声も少なくない中では、AIの活用方法についても懸念が寄せられるところだろう。

この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。

Googleでお気に入り登録
Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

記事本文: 1056