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マウスコンピューター“異色の新ゲーミングPC”は初めての1台にちょうどいい。ノートPC向けCPUをあえて使ったデスクトップPC、性能と静音性両立の欲張り仕様
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マウスコンピューターは9月17日、同社の提供するゲーミングPCブランド「NEXTGEAR」よりモバイルCPU搭載のデスクトップPCを発表した。発表と同日に販売が開始されている。本製品は、NEXTGEARブランドにて初のインテル製CPU採用モデルになる。搭載されるのはモバイルCPUと呼ばれるIntel® Core™ Ultra 5 Processor 245HX。本稿では、デスクトップPCにあえてモバイルCPUを搭載した本製品について紹介する。
紹介するモデル名
NEXTGEAR JG-I5G60
NEXTGEAR JG-I5G60(ホワイト)
NEXTGEAR JG-I5G7L
NEXTGEAR JG-I5G7L(ホワイト)
マウスコンピューターは、BTO(注文内容に応じてPCを組み立てること)にてPCを販売するメーカーだ。ゲーミングPCブランド「G TUNE」「NEXTGEAR」など、さまざまなブランドから各用途に向けた製品が展開されている。
本製品に搭載されるCPU、Intel® Core™ Ultra 5 Processor 245HXはモバイルCPUと呼ばれるゲーミングノートPC向けの利用を想定したCPUである。モバイルCPUはその役割上、限られた筐体サイズや冷却能力の中での利用を前提としており、バッテリー駆動でも動作するように消費電力にも配慮して設計されている。一般的なデスクトップ向けCPUとは、想定される利用環境が異なるわけだ。
一方で、本製品については、ミニタワーのデスクトップPCである。なぜ、一般的なデスクトップ向けCPUではなく、あえてモバイルCPUを採用するのか。9月17日に「東京ゲームショウ 2026」マウスコンピューターブースにて実施されたパートナー共創セッションではマウスコンピューターとインテルより、本製品の狙いやメリットについて説明された。

マウスコンピューターの林田奈美氏によると本製品の企画意図は、「ゲーミング性能と日常での使いやすさの両立」であるとのことだ。ゲーミングPCは性能を求められがちだが、発熱や消費電力、動作音などを気にするユーザーも少なくない。そして、性能と使いやすさのバランスを図るうえで、消費電力に優れたモバイル向けCPUに注目したという。

新たに重視された「使いやすさ」は、ケースファンの制御にも表れている。本製品では、負荷の低い状態でケースファンの回転を停止させる「セミファンレス仕様」を採用。たとえばゲームを起動せずWebサイトを閲覧するといった負荷の小さい作業では動作音を抑えつつ、ゲームなどで負荷が高まればシステム温度にあわせてファンの回転数を引き上げ、冷却する仕組みだ。
では、モバイル向けCPUを採用した分、ゲームなどで必要となる処理性能が大きく抑えられているのかというと、そういうわけではない。Intel® Core™ Ultra 5 Processor 245HXは、6基のPコアと8基のEコアからなる14コア14スレッド構成。最大動作周波数はPコアで5.1GHzとなっている。

セッション内にてインテルのセールス・アプリケーション・エンジニア矢内洋祐氏は「モバイルCPUではあるが、用途としてイメージしてほしいのはゴツくて重いゲーミングノートPC」であると述べ、そうしたパワーをデスクトップPCでさらに引き出すのが本製品での使われ方だという。また、最大動作クロックについては第14世代デスクトップ向けCPU として、2024年に追加で登場したIntel® Core™ i5 Processor 14400の最大4.7GHzを上回る最大5.1GHzとなっており、「火力は十分」とアピールされている。
つまり今回の新モデルは、単にノートPC向けCPUをデスクトップPCへ流用した製品というわけではない。ゲーミング用途ではしっかりと性能を発揮し、普段使いでは動作音や消費電力を抑えやすいというモバイルCPUの特徴を活かし、日常で扱いやすいゲーミングPCを目指した製品というわけだ。
本製品の特徴やメリットを説明したところで、具体的に見ていこう。インテル製モバイルCPU搭載モデルは「NEXTGEAR JG-I5G60」「NEXTGEAR JG-I5G7L」の2モデルで展開される。ブラック筐体に対して、それぞれホワイト筐体の「NEXTGEAR JG-I5G60(ホワイト)」「NEXTGEAR JG-I5G7L(ホワイト)」も用意されている。おおまかな仕様は以下の画像のとおりとなる。モデル間の違いは、グラフィックスカードの違いとなる。


CPUは前述のとおりIntel® Core™ Ultra 5 Processor 245HXを搭載。CPUはマザーボードに実装済みとなっており、交換やBTOには対応しない。CPUクーラーについても専用品となり交換不可だ。グラフィックスカードについては2つのモデルから目的に応じて選択するかたちとなる。プレイしたいゲームの最低スペックや推奨スペックを確認するとよいだろう。
ちなみに「NEXTGEAR JG-I5G7L」のグラフィックスカードは、マウスコンピューターオリジナルの水冷式のグラフィックスカードとなっている。余裕のある冷却性能によって、オーバークロック性能を安定して発揮できる。高い冷却性能はファンの駆動にも余裕が生まれるため、さらなる静音性も期待できるかもしれない。
メモリやストレージ容量については、BTOらしく柔軟なカスタマイズが可能。メモリについてはデフォルトでは16GBとなるが、最大64GBまで拡張可能。デフォルトでは500GBであるSSDについても8TBまで拡張できる。そのほかにも電源容量が変更可能だ。加えてマウス・ディスプレイなどの周辺機器や、各種サポート・保証についてもお好みに合わせて調整できる。


ゲーム用途では多くのデバイスを接続したり、複数のモニターを使用することも多いだろう。入出力については、USB Type-Aを背面7基・上面2基の計9基、USB Type-Cを背面・上面に1基ずつの計2基搭載。映像出力にはDisplayPortを3基、HDMIを1基備える。そのほか2.5GbE対応の有線LAN、ヘッドホン出力、マイク入力、ラインアウトなども用意されている。
まとめると、「NEXTGEAR JG-I5G60」「NEXTGEAR JG-I5G7L」、そして「NEXTGEAR JG-I5G60(ホワイト)」「NEXTGEAR JG-I5G7L(ホワイト)」は、モバイル向けCPUの特徴を活かして静音性や日常での扱いやすさを追求しながら、ゲームに必要となる処理性能や、BTOの特徴となるCPU以外のカスタマイズ性も確保したいいとこ取りのモデルとなる。特に、ゲーム用途だけでなく普段使いも含めて1台のデスクトップPCにまとめたい人や、初めてゲーミングPCを購入する人には注目したい製品といえそうだ。
ちなみに、インテル製モバイルCPU搭載モデルについてはビジネス向けブランド「MousePro」でも採用されていくという。興味のある方はこちらも注目しておくとよいだろう。
「NEXTGEAR JG-I5G60」「NEXTGEAR JG-I5G60(ホワイト)」「NEXTGEAR JG-I5G7L」「NEXTGEAR JG-I5G7L(ホワイト)」はNEXTGEARより販売中だ。
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