基本プレイ無料『NTE』はゲームの中だけでは遊び足りない。青空の下で麻雀して推しとグータッチ、“タギド握り潰し放題スクイーズ”なども配布されたイベント「メェメェ村の大冒険」に行ってみた

『NTE:Neverness to Everness』のオフラインイベント「メェメェ村の大冒険」はゲーム内のコンテンツをモチーフにしたミニゲームや、公式コスプレイヤーとの交流、さまざまな展示などを楽しめるイベントであった。

Googleでお気に入り登録

8月8日・9日の2日間、東京・池袋の中池袋公園にて、『NTE:Neverness to Everness』(以下、NTE)のオフラインイベント「メェメェ村の大冒険」が開催された。ゲーム内のコンテンツをモチーフにしたミニゲームや、公式コスプレイヤーとの交流、さまざまな展示などを楽しめるイベントである。

『NTE』は、PC/PS5/iOS/Android向けに配信中の基本プレイ無料・超自然都市オープンワールドRPGだ。プレイヤーは骨董品屋「エイボン」に所属する“異象ハンター”として、大都市「ヘテロシティ」を巡り、街に潜む異象を収容・解決していく。

そんな『NTE』といえば、街を走り回るだけでなく、釣りをしたり、麻雀をしたり、とにかく寄り道の多いゲームでもある。今回のイベントでは、どうやらゲームの中だけでは遊び足りなかったらしい。麻雀も釣りも、そのまま真夏の池袋まで持ち出してしまった。

筆者が会場を訪れた日は30℃を超える暑さだったが、それでも多くのファンが来場。時間帯ごとの整理券方式で運営される会場はかなりの賑わいを見せていた。キャラクターのパネルを見つけては写真を撮る人、目当てのコスプレイヤーを待つ人など、そこかしこから楽しそうな声が聞こえてくる。

『NTE』にとって初のオフラインイベントということもあり、会場全体がどこか高揚感に包まれていたのも印象的だった。ゲームの中から飛び出してきた『NTE』の遊び場は、いったいどんなことになっていたのか。その模様をお届けする。


ゲームで遊んだアレを、今度は真夏の池袋で遊ぶ

会場は、Ver.1.2で追加されたゲーム内コンテンツ「九百九十九夜」の序盤に登場した「メェメェ村」をテーマとしており、巨大な羊のオブジェやキャラクターのパネルがそこかしこに配置されている。ゲームで見覚えのあるものが現実の風景に混ざっているだけでも、ちょっと『NTE』の世界へ入り込んだような気分になる。

そんな会場で中心となっていたのが、スタンプラリーを兼ねた3種類のミニゲームだ。

まずは「メェメェ麻雀」。卓上にはあと1牌で役が完成する状態の牌が並んでおり、正しい牌を選んでアガリを完成させるというシンプルなクイズである。

『NTE』にはアップデートで日本式麻雀が追加されたばかりだが、まさか今度はリアルでも麻雀をさせられるとは思わなかった。しかも場所は真昼の池袋、屋外の公園である。炎天下で真剣に麻雀牌を見つめる光景はなかなかシュールだ。筆者は大三元を揃えるように指示され、見事正解。非売品のポストカードをゲットした。牌を選んでポストカードをもらって出るという脈絡のない展開は、まるで『NTE』で突然異象に巻き込まれたときのようでもある。

続いて「爆釣大作戦」。こちらはゲーム内イベントでも話題を博しているが(関連記事)、リアルイベントではマグネット式の釣り竿を使い、キャラクターの缶バッジを釣り上げるゲームだ。制限時間内に釣り上げた缶バッジは、そのまま持ち帰ることができる。

コーナーには海を思わせる装飾やボールプールが用意され、浮き輪を抱えたタギドも鎮座。夏らしく実に涼しげである。筆者はイロヒ推しなので、狙うはもちろんイロヒだ。

釣りには20秒という制限時間が一応決められているが、特に難しいギミックは無い。マグネットでくっつけるだけでもらえるため、ほぼグッズの配布である。そのまま危なげなくイロヒのバッジを釣り上げることができた。こんな簡単にもらってしまっていいのかというちょっとした罪悪感に苛まれつつも、推しの缶バッジは素直に嬉しい。

そしてもうひとつが「影鬼ごっこ」。4枚のメェメェのパネルのうち、どこにキャラクターが隠れているのかを予想するゲームで、隠れる役を担当するのは公式コスプレイヤーだ。

筆者が参加した回では真紅が登場。結果発表でパネルの後ろからちょこんと姿を現すだけで、周囲から歓声が上がる。当てた来場者はグータッチを交わし、特別なグッズもゲットできる。ちなみに筆者は外した。当てた列を横目に退場するのは悔しいが、参加賞のステッカーをもらえたのでよしとする。

麻雀、釣り、影鬼ごっこ。文字にして並べると何のゲームのイベントなのかわからなくなりそうだが、この脈絡のなさこそ『NTE』らしくもある。ヘテロシティで寄り道として楽しんでいた遊びが、そのまま池袋の公園まで飛び出してきたような感覚だ。


推しへの本気度を感じた、コスプレイヤー撮影会

ゲームの中から飛び出してきたのは、遊びだけではない。会場では時間ごとに複数の公式コスプレイヤーが登場し、間近で撮影できる時間が設けられていた。撮影を何度も楽しむ来場者もいたというほどの人気ぶりで、筆者が訪れた際にも、それぞれの推しをカメラに収めようと暑い中で列を作るファンの姿が見られた。

各コスプレイヤーは目線やポーズを向けてくれるだけでなく、スマホを渡すと自撮りしてくれたりとファンサービスを連発。暑さを感じさせない対応に、筆者を含めた参加者の目は釘付けになっていた。こうした撮影会に慣れていない筆者としては、撮る側も撮られる側も一切手を抜かない光景に圧倒されるばかりである。

熱気に押され、筆者もリンコの撮影列へ。PVで見ていたキャラクターが目の前に立っているだけでも不思議なのだが、撮影中にはこちらへぐっと近づいてくれるファンサービスまで飛び出した。なんというか、ありがたい。暑い中で並んだ甲斐があった。

こうした光景を眺めていると、このイベントが単純にパネルやグッズを展示するだけの催しではないことがわかる。

影鬼ごっこではキャラクターを探し、見つければ直接グータッチする。撮影会では推しがすぐ目の前までやってくる。ゲーム内で親しんできたキャラクターとの距離を、画面を越えてほんの少しだけ縮めてくれるような作りになっているのだ。


細部まで、ちゃんと『NTE』

個人的に特に印象に残った展示が、「ReroRero電話ボックス」だ。

ゲーム内ではファストトラベルポイントとして街中に設置されている、お馴染みの電話ボックス。それが実物として会場に再現されており、中に入って受話器を取るとキャラクターからのメッセージを聞いたうえで、自分からも『NTE』やキャラクターへのメッセージを録音できる。収録された音声は、後日の公式番組などで使用される可能性もあるという。

それだけでも十分凝った展示なのだが、中をよく見てみると、レクイエムが普段寝ているアタッシュケースまでしっかり置いてある。レクイエムがこの中で寝ているかもしれない。そう考えるとニヤリとしてしまう。

遠目から見れば「ゲームに出てくる電話ボックスを再現したフォトスポット」だが、近づいて中まで覗いた人に向けて小ネタを仕込んでいる。街を歩いていてふと路地へ入り、よく見ると妙なものが置かれている―—そんな『NTE』本編のヘテロシティを探索しているときの感覚にも少し似ている。

ゲーム内の建物やアイテムを現実に再現するだけでなく、ふと寄り道したときにちょっとした発見がある。その作り込みまで現実に持ち出しているのが面白い。


グッズまで普通で終わらせない

会場では、スタンプラリーなどを通じて多数の非売品グッズを入手できた。

クリアファイルやステッカーといったイベントではお馴染みのものに加え、スマートフォンをかざすと『NTE』公式サイトへアクセスできるNFCステッカー、オフィスチェアに乗った真紅がくるくる回転するアクリルスタンド、真紅の部屋を自分好みに再現できるシール、そしてタギドを思う存分握り潰せるスクイーズなど、ひと癖あるアイテムも用意されている。

アクティビティだけでなく、持って帰るものにまで「普通のグッズでは終わらせない」という遊び心が顔を出しているのが興味深い。イベントが終わって帰宅した後まで、まだちょっと『NTE』の世界が続くのである。


『NTE』の遊び場は、ゲームの外まで広がっていた

「メェメェ村の大冒険」は見るだけの展示よりも、自分から参加するコンテンツが印象に残るイベントだった。

麻雀の答えを考え、釣り竿を握り、隠れたキャラクターを探す。推しの写真を撮り、電話ボックスでは自分の声まで残す。ヘテロシティで次々と寄り道へ首を突っ込んでいくのと同じように、会場でも気づけばあちこちの遊びに参加していた。

そして、その遊びへ飛び込んでいたのは筆者だけではない。30℃を超える暑さのなか多くのファンが集まり、初日の盛況を受けて2日目には開場時から整理券制で運営されるほどの賑わいを見せていた。

麻雀も釣りも、キャラクターも、電話ボックスも。ゲームの中にあれだけ大量の寄り道を詰め込んでおきながら、それでも足りず、今度は池袋の公園まで遊び場に変えてしまった『NTE』。本作の勢いとコミュニティの賑わいを、肌で感じるオフラインイベントであった。

『NTE: Neverness to Everness』は、PC(公式サイト/Steam/Epic Gamesストア/Google Play Games)/Mac/PS5/iOS/Android向けに基本プレイ無料で配信中だ。

この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。

Googleでお気に入り登録
Yusuke Sonta
Yusuke Sonta

『Fallout 3』で海外ゲームに出会いました。自由度高めで世界観にどっぷり浸れるゲームを探して日々ウェイストランドをさまよっています。

記事本文: 221