Riot Games、『League of Legends』開発チームに“将来もっとスタッフを増やす”としつつレイオフ実施。今は減らす

Riot Gamesの共同設立者Marc Merrill氏は10月16日、『League of Legends』の開発チームにてレイオフを実施したことを発表。今回のレイオフは経費削減ではなく、本作の将来を見据えた判断だという。

Riot Gamesの共同設立者Marc Merrill氏は10月16日、『League of Legends』の開発チームにてレイオフを実施したことを発表。一方で今回のレイオフは経費削減ではなく、本作の将来を見据えた判断だという。

Riot Gamesは、『League of Legends』や『VALORANT』などを手がける米国の企業だ。またeスポーツトーナメントを開催・運営しているほか、音楽グループやアニメシリーズなどの制作にも携わっている。ゲーム開発のみならず、多岐にわたり事業を展開している。


同社の共同設立者であるMarc Merrill氏は10月16日、『League of Legends』の開発チームについて言及。長期的に同作の運営を続けていくために、チームや働き方を見直しているという。そして、この一環として、人員削減がおこなわれたことが明かされた。

ただしMarc氏によれば今回の人員削減の目的は、経費削減ではないとのこと。『League of Legends』が今後も長きにわたって運営されていくために、適切な専門性を確保するための判断だそうだ。また同氏は、本作への取り組みを縮小させる意図もないと強調。むしろ現状の開発チームが抱える課題を素早く克服するために多大な投資をおこなっているそうで、あわせて将来に向けた構築もおこなわれているという。

そうして『League of Legends』の開発が“次の段階”に進むにつれて、最終的にチームの規模は現在よりもさらに大きくなる見込みとのこと。つまり今回レイオフはおこなわれたものの、将来的には適切なポジションの人員を拡張する計画なのだろう。なお『League of Legends』は今月で15周年を迎える。Marc氏の投稿を見るに、今回のレイオフは本作のさらなる15年、そしてその先も見据えた判断のようだ。


Marc氏によると今回のレイオフの対象となるスタッフについては、最低でも6か月分の給与、および年間ボーナス、就職支援や健康保険などを含む退職金パッケージが用意されるとのこと。なおIGNがRiot Gamesの広報担当者のコメントとして伝えるところによると、レイオフの対象となったのは『League of Legends』の開発チームのうち27名のスタッフ、およびRiot Gamesのパブリッシングチーム5名とのこと。それぞれ社内求人システムを利用して、Riot Games内のほかの職務に応募することもできるという。

なおRiot Gamesでは、今年1月に全従業員の11%にあたる約530人がレイオフされていた。当時のレイオフの背景としては、プレイヤーが本当に必要としているものを判断できないまま、数多くのプロジェクトに労力を分散させてしまっていたためと説明されていた(関連記事)。

そこから1年と経たずに、『League of Legends』の開発チームでさらなるレイオフが実施された格好だ。とはいえ今回のレイオフについては先述のとおり、経費削減ではなく、本作の将来の開発を見据えた判断とされている。将来的にはチーム規模が拡大する可能性も示されており、開発に必要なポジションが見直され、より適切にスタッフの増員もおこなわれていくのだろう。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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