キオクシア、“フラッシュメモリでDRAMを補う”拡張モジュール発表。AI時代のメモリ不足を救うかも

キオクシアは8月3日、メモリ拡張モジュール「KIOXIA XL1シリーズ」を発表した。

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キオクシアは8月3日、メモリ拡張モジュール「KIOXIA XL1シリーズ」を発表した。同製品は、米国カリフォルニア州サンタクララで開催中の「FMS: the Future of Memory and Storage」にて参考出展されている。

キオクシアは国内の半導体メーカーだ。東芝の半導体メモリ事業を分社化して2017年に発足した東芝メモリを前身とし、2019年10月にキオクシアへと改名した。今回発表された「KIOXIA XL1シリーズ」は、AIワークロードへの適用を想定して設計・開発が進められているメモリ拡張モジュールだ。

キオクシアによれば、昨今ではAIの台頭によりデータセンターにおけるメモリ需要が高まっており、容量不足やコスト増などが問題になっているという。そこで同社は、低遅延かつ高性能な同社のフラッシュメモリ「XL-FLASH」とCXL規格のインターフェースを組み合わせることで、「KIOXIA XL1シリーズ」を開発したそうだ。XL-FLASHはストレージクラスメモリ(SCM)用途、すなわちDRAMとNANDフラッシュの中間を埋める位置づけにあり、アクセス頻度の低いデータをこのモジュールに配置することで、DRAMの使用効率を向上させることができるという。

ところで、不揮発性メモリをメインメモリの拡張に用いる試みとしては、不揮発性メモリ「3D XPoint」を採用したDIMM型モジュール「Intel Optane Persistent Memory」が過去に存在。「Memory Mode」では同製品を大容量のメインメモリとして扱い、DRAMを高速なキャッシュとして利用することができた。ただし、2022年7月に「Optane」ブランドの事業縮小が発表されたことにともない、製品は順次生産終了となっていった。キオクシアの発表を受けて、さっそくOptaneに思いを馳せるユーザーも散見される。

なお大手半導体メーカーのサムスンは先日、メモリ供給不足は2027年にさらに深刻化し、供給不足は2028年も続くとの予測を発表している。メモリの需要に供給が追い付いていない昨今では、性能とコストの問題を緩和しうる新技術として注目されそうだ。

「KIOXIA XL1シリーズ」は、2026年8月中に業界パートナー向けに評価用サンプルの出荷を予定しているとのこと。製品化の計画は未定である上に、現時点ではAIワークロードでの利用がおもに想定されているという。とはいえ、将来的には一般消費者向け製品としても応用される可能性はあり、注目が集まる。

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Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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