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Steamの“埋もれインディーゲーム”、ストア流入がいきなり500倍以上に。“ニッチ作品のおすすめ表示がひっそり強化”との業界人分析
トップページにユーザーの好みにあわせた“ニッチ”な作品が表示されやすくなっているとの報告も上がっている。

Valveが運営するPCゲームプラットフォームのSteamでは近年、パーソナライズ機能の拡充が図られている。その中では、トップページにユーザーの好みにあわせた“ニッチ”な作品が表示されやすくなっているとの報告も上がっている。海外メディア80 Levelが報じている。
マーケティング調査機関GameDiscoverCoの創業者であるSimon Carless氏は9月9日、同社のニュースレターの中で、一部の小規模作品でSteamのトップページからの流入が以前よりも増えていることを報告した。同氏はトップページのうち、「割引&イベント」の変更が影響していると考えているようだ。
Steamストアの「割引&イベント」と呼ばれるコーナーには、主に現在セール中の作品や、各タイトルのイベントなどのプロモーションが掲載される。ユーザーが注目すべき作品の情報を手軽に確認することができる場所といえるが、Carless氏いわく、これがよりログインしているユーザーの好みを反映するように変更されたとのこと。

そうした同氏の推察を踏まえて、インディーゲームパブリッシャーのHooded HorseにてCEOを務めるTim Bender氏は、実際にニッチなゲームが以前よりも多く表示されるようになっているのかどうか、調査した結果を示している。
Bender氏によれば、このセクションに表示される作品はこれまで、売上の大きなタイトルに偏っていたが、現在ではユーザーレビューが100件未満あるいは数千件程度のインディーゲームも見られるようになったとのこと。また同氏がページを読み込むと、今度は80年代後期から90年代前期を彷彿とさせる、「Gold Box」シリーズの『ダンジョンズ&ドラゴンズ』作品がプッシュされたとのこと。その作品はまさに同氏の好みの作品であった一方で、4年前にリリースされ、現時点でのレビューが300件未満の作品であったそうだ。
さらに同氏は、とあるインディーゲームのトラフィックデータも公開。「割引&イベント」からの流入が、全体に対して多くの割合を占めている様子がわかる。また、同作のストアページには直近1か月で「割引&イベント」経由で7341件もの流入があるが、それ以前の5か月間では合計でもわずか14件しかアクセスされていなかったとのこと。小規模作品を扱う同氏の知人も、ほぼ0の状態から数千件に増えるといった同様の事例を確認しているそうだ。

今回報告があった変化について、Valveからの説明はなく、実際にそうした仕様変更がおこなわれているかが確実ではない点には留意する必要がある。とはいえ、近年Steamでは、パーソナライズ機能を強化する施策を続けている。今年6月には、ユーザーが好みそうな発売予定の作品をまとめて表示する「パーソナルカレンダー」が正式実装。この際にも、多くのウィッシュリスト登録を獲得したという販売元の声も寄せられていた(関連記事)。インディーゲームにとって追い風となりそうな仕様が次々と報告されており、ゲームを購入するユーザー側にとっても、好みに合うゲームと出会いやすくなるありがたい傾向といえそうだ。
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