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『アサシン クリード4』リメイクで好評な“水中”担当チーム、「褒められてるのにレイオフされる」とUbisoftに皮肉たっぷり。結果を出しても、待つのは解雇
『アサシン クリード ブラック フラッグ RE:シンクロ』の開発に携わったUbisoft Barcelonaでは約50名のレイオフが実施予定。発売後に好評も寄せられるなかで、同スタジオのスタッフがUbisoftの決定に対して改めて皮肉を投げかけている。

Ubisoftは7月9日、『アサシン クリード ブラック フラッグ RE:シンクロ』を発売した。本作は発売初日に売上200万本を記録するなど人気を博している一方で、開発に携わったUbisoft Barcelonaでは約50名のレイオフが実施される。そうしたなかで、同スタジオにて本作に携わったスタッフはユーザーからの好評に喜びつつ、Ubisoftの決定に対して改めて皮肉を投げかけている。
『アサシン クリード ブラック フラッグ RE:シンクロ』は、2013年発売のアクション・アドベンチャーゲーム『アサシン クリード4 ブラック フラッグ』のリメイク版だ。Ubisoft Singaporeを中心に、Ubisoft Barcelonaなど複数のスタジオが開発に携わっている。舞台となるのは、海賊の黄金時代と呼ばれた18世紀のカリブ海。プレイヤーは海賊でありアサシンとしての能力も身につけている主人公エドワード・ケンウェイとなって冒険を繰り広げる。

リメイク版となる本作では最新のAnvilエンジンが採用され、各種ゲームシステムが改善。戦闘や海戦、ステルスやパルクールなど主要な各要素に手が加えられており、より現代的なゲームプレイとなっている。またレイトレーシングやDolby Atmosといった技術に対応するなど、グラフィックや音響もパワーアップ。さらに黒髭やスティード・ボネットに焦点を当てた新ストーリーコンテンツなども追加されている。
本作は発売からまもなくSteamでの同時接続プレイヤー数がピーク時に10万人を記録し、発売初日に売上200万本を突破したことも報告されるなど、高い人気を博している。そんな本作に向けて、あるユーザーが生まれ変わった海中でのゲームプレイを紹介しつつ、Game of the Yearにノミネートされるに相応しいと称賛。この投稿には、まさに水中ステージを担当したというUbisoft Barcelonaの開発者Manel Cota氏が感謝を伝えつつも、“複雑な心境”を吐露している。
Manel氏はUbisoft Barcelonaにてテクニカルアニメーターおよびゲームプレイアニメーターを担当する人物だ。同氏は先述したユーザーの投稿に感謝を述べ、Ubisoft Barcelonaが水中ステージをすべて担当したと説明している。水中ステージについてはオリジナル版よりも一段と遊びやすくなりつつ、映像面でも進化を遂げており、リメイク版で評価を受けている要素のひとつだ。一方で同氏は、Ubisoftがそんな水中ステージを手がけたチームに“ふさわしい”処遇として、今まさにチームを解雇しようとしているという皮肉を綴っている。
というのも今年6月には、Ubisoft傘下の複数のスタジオの閉鎖予定とともに、Ubisoft Barcelonaではレイオフが実施予定であることが報じられていた(関連記事)。7月末までに同スタジオの約30%となる51名が雇用調整によりレイオフされる方針が伝えられており、同スタジオは『レインボーシックス シージ』の開発に特化したスタジオへと再編される見通しだという。Ubisoftは今年1月に組織・運営・ポートフォリオの大規模なリセットを発表し、今後3年にわたるロードマップを大きく改定。「Creative House」として定めた5つの専門組織でそれぞれ専門的・集中的に運営をおこなうことを伝えており、人員削減はそうした方針転換の一環なのだろう(関連記事)。

先述したとおり、『アサシン クリード ブラック フラッグ RE:シンクロ』は発売初日に売上200万本を記録するヒット作品となっている。そんな同作の開発に携わり、またユーザーからも称賛を受けている水中ステージを手がけたスタジオで、発売早々にレイオフが実施されるわけだ。このような背景もあってか、当事者であるManel氏は作品を褒めてくれたユーザーに感謝を伝えつつも、Ubisoftの決定に改めて皮肉を述べた格好だ。
なおUbisoft Barcelonaでは先述したレイオフ計画に対して従業員が抗議しており、6月末からは部分ストライキが実施されている(Game Developer)。またスペインのゲームメディアAnaitGamesによると、スペインの労働組合連合CGTが、Ubisoft Barcelonaにて現地時間7月14日から16日にかけての全面ストライキを招集しているという。ストライキにおいて従業員側は解雇の対象となる人数を減らすことに加え、新たな雇用調整をしないと約束することや、解雇の対象となる従業員に手厚い退職パッケージを用意することを要求しているとのこと。全面ストライキには企業委員会やスペイン労働者委員会も参加を表明しているとのこと。一連の抗議活動を受けてUbisoft Barcelonaにおける雇用調整方針が変更されるのか、今後の動向は注目されるところだろう。
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