“「うぶごえ」クラファン1093万円未送金”に見舞われた美少女ゲーム『パーガトリー・ブルー』、苦境を越えいよいよ全体開発再開へ。「続行クラウドファンディング」も実施して本格再始動

ネオンライト(ENDLESS SUMMER Studio)は7月25日、『パーガトリー・ブルー』開発再開のため「続行クラウドファンディング」を実施すると告知した。

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合同会社ネオンライト(ENDLESS SUMMER Studio)は7月25日、『パーガトリー・ブルー』開発再開のため「続行クラウドファンディング」を実施すると告知した。7月28日19時よりCi-enにて、目標金額50万円で実施予定。すでに資金調達をおこなっており、開発再開を確実にするためにクラウドファンディングがおこなわれるそうだ。

『パーガトリー・ブルー』は、なぜか主人公だけに見える幼馴染の少女を救おうとする、選択と決断の近未来美少女SFノベルゲームである。本作の舞台は、東京湾での未知のエネルギー発見をきっかけに、日本がエネルギー大国となった未来。主人公の少年・相馬璃人は、次世代型スマートシティでのインターンシップに参加し、新しい日常を始めようとしていた。そんなある日、彼は疎遠になっていた幼馴染の少女と再会する。しかしアイドル活動を休止中の夢丘杏音は、主人公以外の人から認識されないようになっていた。キャラクターとしては、クレイジーな言動の先輩・左右田春奈も登場。近未来 × 美少女 × 謎で、青に囚われたひと夏の記憶が描かれる。

同作は、cittan*(田中文久)氏が代表を務めるインディーゲームスタジオENDLESS SUMMER Studio(合同会社ネオンライト)が制作している。同氏は、サウンド制作会社スーパースィープに約11年間所属し、ゲームの楽曲制作や効果音制作などを務めてきたクリエイター。cittan*(Sprite Recordings)名義でも、美少女ゲームの楽曲を含む音楽を手がけてきた。同氏はそんな音楽活動の中、自分のやりたい表現ができないと感じたのだという。そこで、思春期から影響を受けてきた美少女ゲームカルチャーへの恩返しも込めて、美少女ゲーム『パーガトリー・ブルー』の制作を開始する。同氏が原案・シナリオ・音楽を担当。メイン原画などをドルゾ~氏が務めるなど、数名のスタッフが加わるかたちで制作が進められていた。

そして同作では、2025年7月に「うぶごえ」でのクラウドファンディングが実施。2025年9月までの期間中に、485名の支援者より1093万5092円の資金が集まり、成功を収めた。しかしクラウドファンディングを経て集まったはずの支援金は、代理受領しているうぶごえから届かなかったようだ。ネオンライト側は送金を督促したものの、一切の送金はおこなわれていないという。

岡田一男氏が代表を務める「うぶごえ」関連では、イシイジロウ氏によるプロジェクト『シブヤスクランブルストーリーズ』などほかにも送金のトラブルが発生している。ネオンライトは、うぶごえによる入金がおこなわれない状況を受けて、2026年1月に弁護士へ依頼。2026年2月からは、岡田氏による業務上横領があったとして、渋谷警察署にて刑事告訴の手続きを実施し、同署刑事課知能犯捜査係で銀行口座の照会などを開始しているという。なおうぶごえは、4月からアクセスできない状態が続いている。うぶごえの公式X(旧Twitter)の投稿によると、住所とサーバーが移転中とされている。

支援金が届かない中、開発者のcittan*氏は『パーガトリー・ブルー』を必ず完成させ、支援者やゲームを待っているプレイヤーに届けると宣言してきた。具体的には、同氏自身は手を動かし続けており、シナリオは共通ルートが完成し、ヒロイン個別ルートの執筆に突入。主題歌の作詞作曲や、システムの開発も進めてきたという。また資金面でも、多数のメーカーや公的機関と営業や面談を重ねてきたとのこと。活動は全然ダメだったというが、数か月前から有名美少女ゲームブランドの作品を多数Steamで展開する海外パブリッシャーと協力し、新たな資金調達を実施。5月から7月にかけて一部の制作費が送金されているそうだ。そして、資金調達の目処が立ったこともあり、プロジェクト全体の再開が掲げられる状況になったのだという。

今回の続行クラウドファンディングは、そうしたプロジェクト全体の開発再開を確実なものにするため実施される。Ci-en内の情報によると、現在海外パブリッシャーから一部制作金を得ているものの、同資金は返済義務のある借入金なのだという。今後の制作費や資金調達スケジュールを考慮するともう一度支援が必要な状況だそうで、今回のクラウドファンディングがおこなわれることとなったようだ。資金は、止まっている外部クリエイターへの制作委託再開費用、進行中の法的措置の費用、スタジオの運営費などに使われる。

またクラウドファンディングは、DLsiteの運営元エイシスによるCi-enで実施。リターンは管理のしやすいデジタルコンテンツが中心となっており、最低額の応援プランが3000円。本編のダウンロードキーを含むゲーム本編プランが5000円などとなっている。なお来年以降、海外プラットフォームでのリリースを目的としたクラウドファンディングも実施予定とされるものの、海外市場の支援者に向けた別プロジェクトとなるそうだ。

パーガトリー・ブルー』は、PC(Steam/DLsiteなど)向けに開発中。日本語に加えて中国語(簡体字/繁体字)に対応し、英語は後日実装予定とされる。また続行クラウドファンディングは7月28日19時より、Ci-enにて開始予定。目標金額は50万円。クラウドファンディング後、2027年5月のマスターアップを目指して開発が進められる。

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Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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