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『ステラーブレイド Blood Rain』のミュージックビデオが出るも、「生成AIまる出し」として批判殺到。開発者は弁解するも受け入れられず
Shift Upは7月31日、『Stellar Blade: BLOOD RAIN』に関して、ミュージックビデオを公開した。しかし同動画には、生成AIを利用したなどとして、批判の声が殺到している。

Shift Upは7月31日、『Stellar Blade: BLOOD RAIN』に関して、公式YouTubeチャンネル上にオリジナル曲のミュージックビデオを公開した。ところが本動画が生成AIによって制作されたという点やその品質から、コミュニティからは非難も続々と寄せられている。
『Stellar Blade: BLOOD RAIN』はShift Upが手がけるアクション・アドベンチャーゲーム『ステラーブレイド』の続編にあたる作品だ。『ステラーブレイド』においては、地球にネイティブと呼ばれる敵が突如出現。コロニーから降り立った兵士イヴは、地球に取り残された生存者アダムや、かつて地球に派遣された空挺部隊の隊員であるリリーと協力し、ネイティブに立ち向かう物語が展開されていた。
『Stellar Blade: BLOOD RAIN』ではそんな『ステラーブレイド』の未来の話になることが明かされており(ファミ通)、新主人公Evieが新たな街でさまざまな出来事に遭遇したり冒険したりすることになるようだ。なお『ステラーブレイド』における特徴のひとつでもあったセクシーなビジュアルは健在。現在も開発が進められている。
なお本シリーズのディレクターを務めるのはクリエイターのキム・ヒョンテ氏だ。『マグナカルタ』のキャラクターデザインなどを担当し、自身のスタジオShift Upを設立。『DESTINY CHILD』や『勝利の女神:NIKKE』を手がけていることで知られる。
本作に関し、Shift Upは7月31日、YouTube上に「Wanna be in LOVE” (もう一度 恋をしたい)」のミュージックビデオを公開。本作主人公Evieが歌唱し、本作の舞台となる街を歩いて回るといった内容の映像となっている。ところが本動画が公開されるや否や、映像に生成AIが用いられているとして、コミュニティからは非難の声が相次いでいる。
Shift Upは制作において工期短縮のためのツールとしてAIを活用していることが明かされており、内部組織「A.I Labs」を中心とした、AIを活用した開発効率の向上を図っている(ftoday)。同部署は本動画制作にも携わっているようで、動画の末尾には同組織のクレジットがあり、概要欄では音声や映像に生成AIコンテンツが使用されているとの開示もおこなわれている。
一方で、生成AIを用いることについては学習データの権利上の懸念や、AI用データセンターの資源消費などを巡り、業界やユーザー間で風当たりの強さもみられる。生成AI製のコンテンツについてはクオリティの低さが懸念/批判の対象となることもある。具体的には文字や人物の手などが、“溶ける”とも表現されるように崩れることなどが挙げられる。
件のミュージックビデオにおいても、Evieの顔の描写が不自然に変化しているといった声が寄せられている。またEvieのスーツの背中に描かれた「Fairness and Peace」の文字がミュージックビデオ内では崩れているといった指摘が寄せられている。動画では、確かに時折文字が“溶けている”瞬間も確認できる。こうした生成AIへの懸念や動画の品質といった種々の理由から、アーティストに制作させずAI製の“粗雑な”コンテンツを手がけたとして、「アーティスト軽視」ではないかとの意見が寄せられているわけだ。

相次ぐ指摘に対しキム・ヒョンテ氏は、Shift Upのアーティストやモデラ―たちによって1年以上の歳月を経て、「頭の先からつま先まで」Evieを作りあげたとして、AIが“ゼロから作りあげたわけではない”と弁明。あくまでもミュージックビデオはチームが制作したものをベースにレンダリングし、表現したものであると伝えている。
ちなみにキム・ヒョンテ氏は韓国におけるゲーム産業について、AIの積極的な活用が重要との見解を示している。同氏は今年1月、韓国大統領府にて開かれた「2026年経済成長戦略」の国民報告会に参加しており、そこでは中国やアメリカの人材規模を念頭に、「AIを活用し、1人が100人の役割を果たすことで(両国の規模に)対抗できる」との見解を示していた(Gamemeca)。また、Shift Upの状況として現在『Stellar Blade: BLOOD RAIN』が開発中であることを鑑みると、マーケティングを実施するにあたって、ゲーム開発作業への影響を最小限に抑える意図もあるのかもしれない。
さまざまな理由は考えられるが、いずれにせよ、生成AIを用いて制作されたミュージックビデオについては非難の声が殺到しているかたち。キム・ヒョンテ氏側とコミュニティ側の、生成AIに対する温度感の違いが垣間見えた一件といえるだろう。一方で、『Stellar Blade: BLOOD RAIN』そのものについてはまだ詳細は明らかになっておらず、続報発表でこうしたユーザーからの懸念が払拭できるかといった動向にも注目されるところだ。
『Stellar Blade: BLOOD RAIN』は開発中だ。
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