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MMORPG『ラグナロクオンライン3』試遊レポート。「プロンテラ南門」「マウスクリック移動」に感じた“あの頃の空気”が、今新しく蘇る
『ラグナロクオンライン3』は、完全新作でありつつも、“あの頃”の懐かしさが残されていた。現代的なデザインと、『RO』の遺伝子が両立している。

20年以上前に登場し、多くのゲーマーにとって“オンラインゲームの原体験”となった『ラグナロクオンライン(以下、RO)』。2024年に開発元のGravityより正式発表されたナンバリング最新作『ラグナロクオンライン3(以下、RO3)』は、クラシックな要素を継承しつつ現代的な設計を融合させたタイトルとして、ユーザーコミュニティで大きな話題を呼んだ。
中国国内ではbilibiliがパブリッシングを担当し、8月27日より初となるクローズドテストが開始される予定だ。なお詳細はまだ発表されていないものの、日本国内向けの展開も決定している。これに先立ち、ChinaJoy2026の会場にて本作のプレイアブル出展がおこなわれた。一足早くその手触りを確かめるべく、試遊台へと向かった。

プロンテラ南門に漂う、あの頃の空気
試遊台の画面に映し出されたのは、あまりにも見慣れた光景——「プロンテラ南門外」であった。当時の思い出が一気に押し寄せてくる。あの景色、あの人々、そしてあのモンスターたち。もちろん初代と比較すればグラフィックの質は格段に向上している。これまでにも数々の派生スマホアプリで名シーンの再現は試みられてきたが、最初からPCクオリティ基準で開発されている『RO3』のビジュアルは、頭一つ抜けた仕上がりだ。古参プレイヤーの目から見ても、単に3Dへ過剰に置き換えるのではなく、正当な進化を感じさせる「絶妙な塩梅」に収まっている。

操作感についても、基本的には初代のプレイスタイルを踏襲している。地面をマウスクリックしてキャラクターを移動させ、敵をクリックして攻撃、スキルは数字キーなどのショートカットで発動する。現代のPCゲームにおいてはむしろ珍しいこの古典的なインターフェースだが、久々に触れてみると、一周まわって不思議な新鮮さすら覚える。
システム面に目を向けると、ステータス振りやスキルツリー、装備といったお馴染みの要素はしっかりと健在。また、UI上には自動狩りと思われる画面も確認できた。当時は途方もない長時間のレベリングに耐えかねて不正ツールが横行した歴史もあるだけに、現代のゲーマーのライフスタイルに合わせた公式側の妥協案と言えるかもしれない。

『FF14』『WoW』風のギミックを疾走する、ワイワイ楽しい5人マルチボス戦
じっくり探索したかったところだが試遊時間は限られており、今回のデモのメインは「5人パーティで挑むボス討伐ミッション」であった。
初代『RO』を遊んだ人ならご存じの通り、当時のMVPボスは野外に時間沸きする仕様だったため、張り付き勢による横取りや討伐権の奪い合いが日常茶飯事であった。一般プレイヤーにとっては拝むことすら難しかったボスたちだが、『RO3』ではパーティで挑む「インスタンスダンジョン形式」へと刷新されている。

今回の試遊では、黄金蟲、ミストレス、オシリス、オークヒーローといった懐かしのボスたちと計7〜8回ほど相まみえることができた。
特筆すべきは、単なる“ゴリ押し”では通用しないバトルメカニクスだ。本作のボス戦には直感的な赤い攻撃予兆の回避だけでなく、柱の陰に隠れて全体攻撃をやり過ごしたり、地穴に入って流砂攻撃を避けるといったギミック攻略が盛り込まれている。手触りとしては『ファイナルファンタジーXIV』や『World of Warcraft』といった現代のMMORPGに近い印象だ。5人が一斉にマウス操作でわちゃわちゃと範囲攻撃を避ける様は、見ていてもプレイしていても非常に賑やかで楽しい。

ボスの難易度自体はギミックさえ理解すれば決して理不尽ではなく、多少のミスもヒーラーがいれば十分にカバーできるバランスであった。正式サービス時にさらなる高難度コンテンツが用意されるのか、期待が膨らむところだ。

新作というより“極上のリメイク”? 懐かしくも新しい帰還先
短い試遊時間ではあったが、全体を通した感触として『RO3』は、完全新作というよりは「究極のリメイク」と呼ぶ方がしっくりくる。ビジュアルを刷新し、現代的なゲームデザインを組み込みつつも、根底にあるのは間違いなく『RO』そのものの遺伝子だ。

『RO』というIPは初代の爆発的ヒット以降、続編や数々のスピンオフを展開してきたものの、当時の熱狂を再現できたタイトルは決して多くなかった。しかし今回の『RO3』は、間違いなく“あの頃の味”がする。ポップで愛らしい世界観の中、気軽にパーティを組んで狩りに出かける——そんな体験が得られるゲームが減ってしまった現代において、本作は貴重な存在となるはずだ。クオリティをしっかり磨き上げてもらって、運営にも信頼できる対応を期待し、この手のゲームが好きな人たちにとっての「新たな居場所」になることを望むばかりだ。日本国内展開における続報にも、注目が寄せられる。

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