グロ強烈ホラー『ILL』開発元、「トレイラーがブロックされたから」として“ヤケクソ自主規制トレイラー”を公開する。怪物の顔から女性の胸元まで、几帳面モザイク

Team Cloutはホラーゲーム『ILL』について、“検閲バージョン”のトレイラーを公開した。“ヤケクソ”な仕上がりが話題を呼んでいる。

デベロッパーのTeam Cloutはホラーゲーム『ILL』について、「トレイラーが過激すぎてブロックされた」として検閲バージョンのトレイラーを公開した。画面のあちこちがモザイクで塗りつぶされた“ヤケクソ”な仕上がりが話題を呼んでいる。

『ILL』はTeam Cloutが手がける一人称サバイバルホラーアクションゲームだ。病院や地下水道、巨大な研究基地などを舞台に、異形の怪物や凶暴化した人間を相手に刃物や銃で戦っていく。トレイラーでは敵の頭や四肢を吹き飛ばし、次々と肉塊へと変えていく様子が確認できる。ゴア描写も盛り込んだ過激な表現が特徴の作品だ。

今回話題となっているトレイラーのオリジナルは6月3日の「State of Play」にて初めて公開された。しかし6月6日、開発元のTeam Cloutはトレイラーが「過激さを理由にブロックされている」と説明し、“検閲バージョン”のトレイラーを公開した。

同映像はゴア表現や流血シーンのみならず、キャラクターのちょっとした切り傷まですべて大きなモザイクで塗りつぶされており、修正としてはかなり大雑把。敵モンスターや死体はもちろん、所持している銃やタバコまでモザイクが施されている。くわえてこちらも“過激すぎる”という判断なのか、女性キャラクターの胸元までもモザイク処理で隠されている。その“ヤケクソ”とも思える仕上がりから、SNSで注目を集めている。

なおブロックされたという説明が具体的にどのプラットフォームを指しているかは不明だ。6月3日にX向けに投稿された公式トレイラーは「刺激の強いコンテンツ」として警告ラベルが表示されているものの、アップロード自体はおこなわれている。YouTubeでもほぼ同一の内容の映像が開発元のチャンネルより、修正なしでアップロードされている。

ただ今回のポストに際しては、ハッシュタグとして「#StateOfPlay」と添えられている。ポストにおける“ブロック”とは、6月3日にソニー・インタラクティブエンタテインメントが配信した「State of Play」の、PlayStation日本公式YouTubeチャンネル内の動画における対応を指しているのかもしれない。同イベントでは、PlayStationグローバル向けの公式チャンネルでは日本語版の放送にて『ILL』の映像が放映され、アーカイブも残っているものの、日本向けの公式チャンネル「PlayStation Japan」のアーカイブ動画では『ILL』のパートが削除されている。こうした対応も、Team Cloutがかなり力技な“自主規制版トレイラー”を作成した背景にあるのかもしれない。

ただ日本公式のPlayStation.Blogでは、State of Playの振り返り記事として『ILL』を紹介に含めており、先述したとおりグローバル向けのYouTubeチャンネルでは日本語字幕付きの録画がアーカイブにも残っている。『ILL』の国内向けの紹介を完全に避けているわけではないだろう。

ショーケースイベントではゴア・ホラー表現のあるゲームだけでなく、ファミリー向けの牧歌的なゲームも多く展示される。そのため、単独のトレイラー公開では大きな問題とならなくても、イベント内で連続して再生されるとこうした映像が悪目立ちしてしまうケースはある。たとえば、昨年12月におこなわれた「The Game Awards 2025」では、『Divinity』のトレーラーが“壮絶過ぎる”として注目を集めていた(関連記事)。

また、今年2月に公開された「Nintendo Direct」で『バイオハザード レクイエム』が紹介された際は、百戦錬磨の主人公レオン・S・ケネディが“攻撃を外しまくる”として注目を集めていた(関連記事)。幅広い視聴者が想定されるプラットフォームホルダーのショーケースイベントで放映されるにあたり、グロテスクな表現を避ける配慮はあるのだろう。

なお日本国内ではゴア表現、とりわけ人体の欠損等についてはレーティング機関の判断を踏まえて規制されたり、場合によっては国内発売が中止されるタイトルもみられる(関連記事)。今回の『ILL』は現時点では国内向けのPS StoreおよびMicrosoft Storeページが存在。開発元が“ヤケクソじみたモザイク処理”が必要になるほどゴア表現満載の作風ながら、無事に国内発売されるかどうかは注目されるところかもしれない。

『ILL』はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに2027年にリリース予定だ。 ストアページの表記によると、ゲーム内は日本語表示に対応予定。

この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。

Kousetsu Taguchi
Kousetsu Taguchi

レトロゲームショップに入ると真っ先にセガサターンのコーナーを確認するタイプです。

記事本文: 120