『グランド・セフト・オートVI(GTA6)』の「PC版が同時発売されない」のは狙いあり。PC版ゲームの売上は拡大してるけど、あえてすぐ出さない

スタジオの過去作と同様に、まずはコアな顧客層をターゲットにしているからだという。

Take-Two InteractiveのCEOであるStrauss Zelnick氏は、海外メディアBloombergのインタビューの中で、『グランド・セフト・オートVI』のPC版がコンソール版と同時発売されない理由について語った。スタジオの過去作と同様に、まずはコアな顧客層をターゲットにしているからだという。

本作は、Take-Two Interactive傘下のRockstar Gamesが手がける、人気オープンワールドクライムアクションゲーム『グランド・セフト・オート』シリーズの最新作だ。PS5/Xbox Series X|Sに向け、11月19日に発売予定。本作の舞台となるのは、米国の架空の州であるレオナイダ州。過去作『グランド・セフト・オート・バイスシティ』などに登場したバイスシティをはじめとする街を擁する州であり、シリーズ最大級に進化した規模と没入感が表現されるという。

本作は、当初2025年発売予定とされていたが、クオリティアップを目的に2026年5月26日へと発売を延期。その後、同様の理由で2026年11月19日へと再延期された。そして今年2月におこなわれた決算報告時点では、予定通り11月19日のリリース予定で進行していることが説明されていた(関連記事)。

ところで、これまで共有されてきた情報では、PS5およびXbox Series X|S向けの発売日のみが明かされており、PC版の発売予定については公表されていない状況。これについて、Take-Two InteractiveのCEOを務めるStrauss Zelnick氏がBloombergのインタビューにて語っている。

Zelnick氏によれば、近年のTake-Two Interactive作品ではPC版の売上も増加しているようで、大作でも売上の45〜50%を占める場合もあるという。それでも『グランド・セフト・オートVI』にてPC版をすぐに発売しないのは、コアな顧客層に応えられるかどうかで評価されると考えているからだそうだ。もしコアな顧客層がそこにいなかったり、最初に最高のかたちでサービスを提供できなければ、他のユーザー層にも届かないとの見解を示している。

またそもそもRockstar Gamesの過去作品ではPC版をいつも遅れて発売する傾向にあるといい、たとえば2013年にPS3/Xbox 360向けに発売された『グランド・セフト・オートV』では、PC版が2015年4月に発売。また2018年10月にコンソール向けに発売された『レッド・デッド・リデンプション 2』では、PC版が2019年11月に発売している。その他の作品でも同じように1年前後のずれがあり、今回もそうしたスケジュールに基づくものなのだろう。なおコンソール独占期間が設定されることについて、ソニー・インタラクティブエンタテインメントとのマーケティング契約とは関係ないとのこと。

ただし、今回のZelnick氏の発言からは『グランド・セフト・オートVI』のPC版の発売が明言されたわけではない点には留意すべきだろう。あくまで発売初日には出ないと説明されており、コンソール版の売上等を踏まえて、PC版を発売するかどうか決めるという可能性もありそうだ。

PC版タイトルでは幅広い環境の想定が必要になることもあり、近年ではコンソール版との同時発売にあたって最適化のために早期に体験版の展開が行われるタイトルもみられる(関連記事)。PC/コンソール版の同時発売は開発リソースの面でも課題となりうるだろう。

とはいえ、『グランド・セフト・オート』シリーズにおいてはPC版プレイヤーも相当数存在していることがうかがえる。『グランド・セフト・オートVI』においてPC版が発売されるとすれば、大きなユーザー数獲得に繋がりそうだ。

グランド・セフト・オートVI』はPS5/Xbox Series X|S向けに2026年11月19日に発売予定だ。

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Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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