フリュー、「でもフリューだしな」に公式反応。「雰囲気が良くてもゲームとしての手触りが不安」との声に反省&改善誓う

新作の発表で、フリューが自ら「でもフリューだしな」と切り出したことで大きな注目を集めている。

フリューは5月22日、『アノマリス/ANOMALITH』を発表した。対応プラットフォームはPS5/Nintendo Switch 2/PC(Steam)で、10月29日発売予定。同作の発表で、フリューが自ら「でもフリューだしな」と切り出したことで大きな注目を集めている。

『アノマリス/ANOMALITH』は、サバイバルTPSだ。舞台となるのは、SCPやリミナルスペースを彷彿とさせる架空の昭和。主人公である水無月 玲緒奈(みなずき れおな)は「異界」という日本国内に発生する特異な空間で行方不明となってしまった友人を探すために特別危険区画対策室という組織の調査員となる。その中で異質な能力に目覚め、友人の行方や異界の正体、そして宿った能力の謎について迫っていく。

ホラーテイストをもちつつ、アニメ調のキャラが躍動するサバイバルTPSに仕上がっており、発表早々に注目を集めている。一方で、SNS上で散見されるのが「でもフリューだしな」という声だ。

「でもフリューだしな」という文言は、コンセプトや方向性は気に入っているものの、実際のゲームのところで不安がある、一種のお決まりワード。こうした言葉はフリューへの期待と不安を示すフレーズとして浸透してきた。近年は顕著であり、たとえばレビュー批評サイトMetacriticにおいては、『REYNATIS/レナティス』のメタスコアは58点、『ヴァレット/VARLET』は64点。80点をもって良い作品といった印象のある同サイトにおいては、赤点に近い。ゲームやコンセプトレベルでは期待され人を魅了するものの、ゲーム部分が他の大型タイトルほど作り込まれておらず、それでいてフルプライス級の値段設定になっているのが、こうした不満の要因だろう。

実はフリューは常に赤点連発というわけではなく、昨年発売された『けものティータイム』や『ベイブレードエックス エボバトル』などはSteamで評価が高い。とはいえ、課題はそのラインではなく、フリューの(相対的な)大型ラインにおける懸念は、残ったままである。そうした中で、フリューが「でもフリューだしな」問題について、自ら切り込んだ。

記事タイトルは「世界観や雰囲気”だけ”はいい──で終わらせないために」。詳細はご自身で読んでいただくとして、新作発表におけるウィッシュリスト登録が好調であることや、一方で作品に懸念をもつユーザーがいることにふれた。以下のように述べている:

フリューのゲームタイトルに対して「世界観や雰囲気は良いが、ゲームとしての手触りは不安」という印象をお持ちの方が多くいらっしゃることも、私たちは真摯に受け止めています

特に今回サバイバルTPSということで、一層不安に思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

その上で、ゲーム部分をしっかりチューニングしていると切り出し、各社メディアの先行プレイ記事についても好評である旨にもふれている。弊誌も『アノマリス/ANOMALITH』の先行プレイ体験会には出席し、担当者からも「ゲームとして面白かった」との旨の感想を聞いている。

一方で、フリュー作品の課題は「ゲームのスケールが大きいが、それに耐えうる設計がされていないこと」でもある。スケールはそれなりにあるが、物量不足やチューニング不足で、後半の面白くない時間が増えやすい、といった課題だ。またタイトル価格についても、体験に見合う価格が設定される点も重要になる。適切な期待値を設定し、そこを超えていけるか。

いずれにせよ、フリュー自身がこういった課題を認識し、自ら切り出すということは面白く、近年のタイトルとはまた違った流れを感じさせる。公式が「でもフリューだしな」を提起した瞬間である。課題は多くあるが、そこをクリアできれば、「でもフリューだしな」を見る機会は減っていくかもしれない。今後に期待である。

『アノマリス/ANOMALITH』は、PS5/Nintendo Switch 2/PC(Steam)向けに10月29日発売予定だ。

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Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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