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Nintendo Classics版『ドンキーコング64』では、“処理落ち前提”だったシーンにテコ入れか。悪名高い「いやいや・コング!」もちゃんと遊べる
Nintendo Classics版では本作にとある調整が加えられていることが、プレイヤー間で話題になっている。

任天堂は6月4日、「Nintendo Switch Online + 追加パック」加入者向けサービス「Nintendo 64 Nintendo Classics(以下、Nintendo Classics)」向けに『ドンキーコング64』を配信した。この中で、Nintendo Classics版では本作にとある調整が加えられていることが、プレイヤー間で話題になっている。
オリジナルの『ドンキーコング64(以下、64版)』はニンテンドウ64向けに1999年に発売された。本作はドンキーコングシリーズでは初の箱庭探索型3Dアクションゲームだ。ドンキーコングの宿敵であるクレムリン軍団の「キングクルール」が新兵器「ブラストマティック」でドンキーコングたちの住むDKアイランドを破壊しようと目論むが、間抜けな部下たちのせいで失敗。そこでクレムリンは、ドンキーコングの5匹の仲間「コングクルー」たちを誘拐し、ブラストマティック修理までの時間稼ぎを図る。ドンキーコングは仲間を救出しながら、クレムリン軍団と戦っていく。

本作は2015年にWii Uのバーチャルコンソールでも配信された。しかし、Wii Uバーチャルコンソール版(以下、Wii U版)ではオープニングデモでおかしな動きをしたり、一部ボーナスゲームの難易度が上昇したりと、一部のシーンで64版とは異なる挙動が起こることがユーザー間で知られている。これは、64版ではある程度の処理落ちが発生することが前提でゲームが調整されていたが、Wii U版ではハードの処理能力が上がって処理落ちが改善したために、本来の意図とは異なる挙動を起こしてしまうためとされている。
このため、Nintendo Classicsで本作が配信されることが告知された際も、Wii U版で発生した問題が発生するのではないかと予想するプレイヤーもいた。実際に本作が配信された後、Wii U版のような現象が発生するのか検証していたプレイヤーもいたようだ。
その結果、Wii U版では挙動が変わっていたいくつかの部分で、より64版に近い挙動をすることが複数のプレイヤーの手で確認されている。Nintendo Classics版では、処理能力の違いによってプレイ体験が損なわれるような現象が起こらないよう、本作の配信にあたって調整が加えられているようだ。

Wii U版で発生していた現象の一つが、オープニングデモの挙動の違いだ。64版では、本作を起動した後のタイトル画面の背景では、ステージ1「ジャングルガーデン」をプレイしている様子が流れる。この中で、ドンキーコングは水辺を泳いで渡り、ツタを登って崖上に登る。その後、別のツタをジャンプで掴み、ロープアクションでツタを乗り継いだ後、タル大砲に入ってどこかに飛んでいくところでデモが終わる。
Wii U版では、ドンキーコングがツタを登って高所に行った後、64版よりかなり早いタイミングで方向転換を行い、ツタを掴む前に崖下に落下。下にある水場に落ちてしまった後、無意味にジャンプをするというものになっていた。しかし、Nintendo Classics版を確認したところ、崖上に登った後、64版と同じように適切な場所に移動してツタに掴まり、ロープアクションをおこなってタル大砲の場所まで到達するのが確認できた。

64版とWii U版のもう一つの違いがボーナスゲームの仕様だ。特に悪名高いのが「いやいや・コング!」というゲーム。このボーナスゲームでは、5人のコングとゴールデンバナナがランダムな場所に出現する。しばらくすると画面が暗転し、コングたちとバナナの場所がシャッフルされる。プレイヤーが時間内にバナナを一定数撃つことができればクリアだが、コングを撃つと減点になってしまうので、素早く場所を見極めて撃つ反射神経が求められるボーナスゲームだ。
この「いやいや・コング!」だが、Wii U版では画面が明るくなった後、反応の猶予もなくすぐに画面が暗転し位置がシャッフルされるという仕様に。処理落ちがなくなったことでゲームスピードが速くなり、難易度が異常に上昇してしまっていた。ポーズボタンやWii U版の「まるごとバックアップ」機能を活用すればクリアしやすくなるものの、人力では困難と言われるほど難しくなってしまったのだ。
しかし、Nintendo Classics版を検証したプレイヤーからは、このボーナスゲームが改善されているとの報告が上がっている。画面が明るくなった後の猶予時間がWii U版から明らかに伸びており、今作ではハードの処理能力が変わっても、原作からプレイ体験が変わらないように難易度調整が加えられているようだ。

筆者もステージ3「マッドファクトリー」で「いやいや・コング!」をプレイしたが、かなり余裕を持ってクリアすることができた。同ステージは本作で初めて「いやいや・コング!」が登場するステージのため、後のステージで登場する同じミニゲームと比べれば、まだ難易度は低めに調整されている。しかし、少なくともこの時点では理不尽なものは感じられない難易度になっているようだ。
Nintendo Classicsでは、過去にも『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』で特定のバグが修正されているといった事例もあり(関連記事)、本作のようにNintendo Classicsの配信にあたって修正が加えられることもあるようだ。本作のWii U版で難易度が高くて挫折してしまったというプレイヤーでも、Nintendo Classics版ではクリアすることができるかもしれない。
『ドンキーコング64』は「Nintendo 64 Nintendo Classics」で配信中。「Nintendo Switch Online + 追加パック」加入者はNintendo Switch/Nintendo Switch 2でプレイ可能だ。
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