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『Slay the Spire 2』にまたも不評殺到、Valveが「トピずれのレビュー荒らし」判定する事態に。ある“フェミニズム批評家”の関与に反発相次ぐ
『Slay the Spire 2』のSteamユーザーレビューにおいて「トピずれのレビュー」が検出され、レビュースコアから除外される事態になっている。

『Slay the Spire 2』のSteamユーザーレビューにおいて「トピずれのレビュー」が検出され、5月6日以降に投じられたレビューがレビュースコアから除外される事態になっている。あるフェミニズム批評家がコンサルタントとして参加していることが、「トピずれのレビュー」が寄せられるきっかけになったようだ。
Steamユーザーレビューでは、2019年に「トピずれの(論点のずれた)レビュー荒らしを特定し、レビュースコアから除外する」システムが導入された(関連記事)。Valveは「プレイヤーがゲームのレビュースコアを下げる目的で、短期間に大量のレビューを投稿すること」をレビュー荒らしと定義。そしてトピずれのレビュー荒らしについては、将来のゲーム購入者の満足度とは無関係な話題に焦点を当てるものと捉え、レビュースコアに反映されるべきではないとの判断を伝えていた。調査チームがトピずれのレビュー荒らしであると判断した場合、レビュー荒らしが発生した期間内のレビューは、レビュースコアの計算から除外されることになる。

今回は『Slay the Spire 2』においても「トピずれのレビュー」が検出され、レビュースコアから除外される事態となっている。本作は、大ヒット作『Slay the Spire』の続編として2026年3月6日に早期アクセス配信開始されたゲームだ。当初は多くの好評が寄せられ、高い人気を博してきた。一方で配信後のアップデート内容に関しては、主に中国語のユーザーから多くの不評が寄せられることに。本作ではSteamフォーラムやDiscordにおいてもフィードバックが歓迎されているものの、中国在住のユーザーはインターネット規制の影響から基本的にそうした場を利用できないため、不満点へのフィードバックがレビューとして直接寄せられることも背景にあるようだ(関連記事)。
とはいえこれまでの中国語ユーザーを中心とする不評レビューについては、ゲーム内容やバランス調整に関わるものであったといえる。一方で今回は「トピずれのレビュー」と判断されるような、新たな不評がレビュー言語を問わず集まっている状況だ。除外期間に集まっているレビューでは、「Anita Sarkeesian」という名前に言及するレビューが数多くみられる。
Anita Sarkeesian氏は、フェミニズムを推進するメディア批評家を標榜して活動する人物だ。同氏の公式サイトによると、ゲームのコンサルティング業務も請け負っているとのこと。依頼された場合は開発中のゲームのアートや脚本、ゲームプレイを検討し、ジェンダーや人種、セクシュアリティなどの表象についての問題に焦点を当て、開発者に詳細な報告をおこなうという。ゲームのクレジット情報集積サイトMobyGamesによるとDevolver Digitalから2021年に発売された『Sludge Life』や、マイクロソフトから2021年に発売された『Psychonauts 2』といったタイトルでコンサルタントを担当。スペシャルサンクスとしてクレジットに記名されている作品も複数確認できる。
そして『Slay the Spire 2』においてAnita氏は、David Von Derau氏、Tony Moore氏と共にコンサルティングを担当。本作のクレジットに記載されているほか、先述した同氏の公式サイトでは本作の開発元Mega Critがクライアント実績に記載されている。このことが一部ユーザー間で物議を醸し、本作のSteamユーザーレビューは“レビュー爆撃”のような様相を呈することになった。こうした事態を受けて、先述した「トピずれのレビュー荒らし」が発生していると判断されたわけだろう。

なおAnita氏といえば、YouTubeにて2013年から2017年にかけて投稿されていた動画シリーズ「Tropes vs. Women in Video Games」にて、さまざまなゲームにおける女性表象をフェミニズムの観点から批判的に論じたことで耳目を集めた人物だ。同動画シリーズにおける主張は一部から強い反発も呼び、Anita氏への個人攻撃やハラスメントにも発展した。
そうした出来事もあって、Anita氏はゲームにおけるフェミニズム批評家としてひと際有名な人物といえる。今回は『Slay the Spire 2』にコンサルタントの1人として参加していたことが瞬く間に話題になり、反発も招いている格好だ。
早期アクセス配信開始以来、ユーザーレビューにおけるさまざまな混乱が続いている『Slay the Spire 2』。現在はValveが「トピずれのレビュー」とみなしたレビューは、レビュースコアの算出から除外されたとみられるものの、本稿執筆時点での過去30日間の最近のレビューステータスは「やや不評」となっている。アップデート後にたびたび寄せられる不評も含め、早期アクセス配信が続く中で引き続きユーザーレビューがどのように推移していくのかは気になるところだ。
『Slay the Spire 2』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中。
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