オープンワールドサバイバルARPG『Enshrouded~霧の王国~』Steamにて絶好調スタート。霧に蝕まれる大陸の冒険、課題ありつつもプレイヤー10万人超

 

デベロッパーのKeen Gamesは1月24日、『Enshrouded~霧の王国~』を早期アクセス配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。本作は多くのプレイヤーを集め、好調な滑り出しを切っている。


『Enshrouded~霧の王国~』はオープンワールド・サバイバルRPGだ。最大16人のマルチプレイに対応している。舞台となるのはファンタジー世界の王国、エンバーベール。かつては繁栄していた王国だったが、あらゆるものを蝕む謎の霧、シュラウドの発生によって崩壊してしまう。プレイヤーは滅びゆく種族の最後の希望、フレイムボーンとして大陸を冒険する。

本作の世界は、ボクセルで構築されている。プレイヤーはツルハシなどツールを使うことで地形を変え、素材を集めることができる。材料を集めつつ建築をおこない、自らの拠点を作り上げるのだ。作った拠点には、見つけた生存者を呼ぶことが可能。鍛冶屋など、多彩なスキルをもった人々を集めることでクラフトの幅が広がり、拠点を発展させていくことができる。


世界には危険な敵が多く存在している。プレイヤーは敵と戦いながら冒険し、廃墟やダンジョンを探索する。武器は剣や弓、魔法の杖などが用意されており、回避アクションやパリィなどを駆使して戦闘をおこなう。武器はクラフトするほかに、敵がランダムでドロップすることも。また本作にはスキルツリーが用意されており、キャラクターをそれぞれ違ったスタイルで強化できる。さまざまな装備やスキルを組み合わせ、自分のプレイスタイルにあったキャラに成長させていこう。

また大陸には、王国崩壊の原因となったシュラウドがあちこちに存在する。シュラウドの中は特に危険な領域であり、フェルと呼ばれるクリーチャーたちが多く生息するほか、内部で活動できる時間に制限がある。一方、シュラウドの中には希少な資源も存在している。フェルの群れを倒し、限られた時間で探索して、危険な霧からの生還を目指すのだ。


本作は昨年10月にSteam Nextフェスにてデモ版が公開。フェスでもっともプレイされた作品となるなど大きな反響を呼んだ(関連記事)。そうして注目を集め、今年1月24日に早期アクセス配信が開始された。配信開始からまもない本稿執筆時点で、Steamでは約8000件のユーザーレビューが投稿され、84%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。同時接続プレイヤー数では約11万人を記録する、かなりの盛況を見せている(SteamDB)。

ユーザーレビューでは、本作の自由な建築要素を気に入ったプレイヤーが多いようだ。類似ジャンルの『Valheim』と比較しつつ、本作を評価する意見も見られる。ソウルシリーズの影響も伺える戦闘面のほか、キャラのクラス分けやグライダーによる滑空といった過去の人気作を彷彿とさせる要素がさまざま盛り込まれている点が評価されているようだ。

一方、作れる拠点の数に限りがある点は大人数でマルチプレイを楽しむ際の課題点として挙げられている。そのほかゲームバランスが荒削りな点や、各要素に本作ならではの独自性を感じづらいといった点を課題とする声も見られる。すでに高い人気を博す本作ながら、こうしたフィードバックが反映されて早期アクセス配信期間を通じてどのようにブラッシュアップされるかも注目されるところだろう。


なお本作の早期アクセス期間は1年以内を目標にしているとのこと。現時点で基本的なゲーム要素は完成しており、早期アクセス期間を通じて新たなエリアや敵、クラフトなど新要素を追加し、バランス調整をしていく予定だという。正式リリース時には価格を上昇させる予定もあるとのこと。興味のある方は早めに購入しておくとよいだろう。

『Enshrouded~霧の王国~』は、PC(Steam)にて早期アクセス配信中だ。2月1日までセールが実施中であり、定価の10%オフとなる3060円で購入可能だ。