美少女対戦格闘ゲーム『ヴァンガードプリンセスR』アーケード向けに発表。個人制作のフリーゲームが、システムを一新して令和に再臨

 

exA-Arcadiaは4月28日、『ヴァンガードプリンセスR(VANGUARD PRINCESS R)』を発表した。アーケード向けにリリース予定。システムが一新されており、現代コンボやアシストなどの要素が搭載されるという。制作にあたってはF K DigitaとBorder Violation体制(BV体制)が開発協力している。


『ヴァンガードプリンセスR』は、スゲノトモアキ氏による『ヴァンガードプリンセス』をベースとした、対戦格闘ゲームである。

オリジナルの『ヴァンガードプリンセス』は、2009年にフリーゲームとして公開された、PC用の2D対戦格闘ゲームだ。同作では、「機導魔術」という宇宙の法則さえ曲げてしまう力が発見された世界で、女性キャラクターによる華やかなバトルが繰り広げられる。本作では10人のプレイアブルキャラクターと、サポートキャラクターが登場している。操作キャラクターは、それぞれ固有の性能や必殺技などを所持。プレイヤーはサポートキャラによる攻撃もあわせて、対戦相手のキャラクターを倒すべく2対2の戦いを展開していく。登場キャラクターの可愛らしいデザインやドット絵など、グラフィックも本作の特徴だろう。公開当時にはグラフィックやゲーム内容の高いクオリティから、インターネット上で話題となっていた。

 


本作『ヴァンガードプリンセスR』は、そんな『ヴァンガードプリンセス』のアーケード向け作品となるようだ。exA-Arcadiaの公式X(旧Twitter)アカウントによれば、本作ではシステムが一新されているという。現代的なコンボやアシストのテクニックが搭載。0.3フレームの入力処理も実現されており、操作がすばやくゲーム内へ反映される。対応言語は日本語と英語。プレイヤー数は1から2人となっている。

また本作の制作陣としてはF K Digitalと Border Violation体制が開発協力、スゲノトモアキ氏は原作となっている。F K Digitalは格闘ゲーム『カオスコード』シリーズなどを手がけてきた、台湾に拠点のあるゲーム開発会社。 Digitalと Border Violation体制は、格闘ゲーム『Angels of Battle』を手がける台湾のインディーデベロッパーだ。格闘ゲームを制作してきた台湾のデベロッパーが、本作に携わっているわけだ。

なお原作を手がけたスゲノトモアキ氏については、2011年よりインターネット上では消息不明となっている。国内向けにexA-Arcadiaを展開するShow Me Holdingsは、2023年10月よりスゲノトモアキ氏を捜索。業務用ゲームの複製・販売をおこなうため、同氏や著作権継承者への連作先に関する情報を求めていた。経緯は不明であるが、今回『ヴァンガードプリンセスR』が正式発表されるにあたり、同氏はオリジナルの原作者としてクレジットされている。同氏の消息も含めて、まずは本作の続報に期待したいところだ。


『ヴァンガードプリンセスR』は、アーケード向けに開発中。オリジナルの『ヴァンガードプリンセス』は、フリーゲームとして公開中だ。