中世都市づくり『Manor Lords』、なんとリリース2日で売上100万本突破。Steamで人気爆発し早々にヒットコース入り

 

パブリッシャーのHooded Horseは4月28日、早期アクセス配信を開始したばかりの『Manor Lords』の売上が100万本を突破したと発表した。発売から2日足らずでの大台達成となったという。

『Manor Lords』は、14世紀のドイツ・フランケン地方をモチーフにした世界を舞台にする都市建設・戦略ゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam/GOG.com/Microsoft Store)で、日本語表示に対応している。プレイヤーはこの中世を生きる領主となり、未開の地を開拓。土地ごとの特徴にあわせていくつも集落を作りながら、活気ある街へと発展させていく。また、本作には他地域との交易など外交要素もあり、領土をめぐって戦争が勃発することもある。

街づくりにおいては、住宅地や商業地区、工業地区などを建設。本作は、実際に発展を遂げた中世の町や村の歴史を参考にしたシステムが採用されており、たとえば住宅地を割り当てると、住民たちは実在した土地区画制度に従って家を建てていく。住民からは税金によって収入を得られ、また農場や牧場などを通じて資源も入手可能。住民たちのさまざまなニーズにあわせて商品へと加工し、流通させたり交易に使ったりできる。

そんな本作の売上が100万本を突破したことが、販売元のHooded Horse 公式Xアカウントより4月28日に伝えられた。本作は日本時間の4月26日夜に早期アクセス配信が開始されており、リリースから2日足らずでの大台達成となったかたちだ。またSteamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約1万3000件中89%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。評価も好調となっている。

レビュー内容では、まだ早期アクセス配信が始まったばかりということもあり、コンテンツの少なさやチュートリアルの不足などを課題点とする声も存在。一方で、リアルな中世を舞台に、自由に道や家を作って街づくりをしていくゲームプレイは好評となっている。全体として今後のアップデートに期待する声が多く寄せられている。


またSteamの同時接続プレイヤー数も好調であり、本稿執筆時点でピーク時に約17万人を記録している。販売元Hooded HorseのXのポストによると、同時接続プレイヤー数17万人という数字はシティビルダー史上最高記録であり、またGSG(グランドストラテジー)/4X/コロニーシムなど別ジャンルを含めてもトップであるとのこと。

筆者が確認する限りでは、過去に『Total War: THREE KINGDOMS』が約19万人という数字を残している。またSteamにおいて「ストラテジー」タグが付けられた作品でいえば、『Mount & Blade II: Bannerlord』なども上位に存在。販売元の言う“別ジャンル”が具体的にどのようなタイトルを指しているのか、いささか不明瞭ではある。とはいえ、Steamでの歴代同時接続プレイヤー数ランキングにおいて、『Manor Lords』は多くの人気作を抑えて72位にランクインしている(SteamDB)。本作は早期アクセス配信が開始されたばかりであり、今後さらに数字を伸ばしていく可能性があることを考えても、本作は非常に多くのプレイヤーを集めるヒット作になっているといえそうだ。


本作は2020年7月に作品が発表されて以来、大きな注目を集めてきた。Steam作品ウィッシュリストランキングを駆け上がっていき、今年4月にはランキング1位に到達(関連記事)。発売直前には、一週間で50万件のウィッシュリストを獲得し、ウィッシュリスト登録者数が300万人を超えたことが報告。販売元より本作を早期提供されたインフルエンサーやYouTuberら多数が本作を実況配信するなど、発売前より大きな注目を集めていた。そうして寄せられてきた注目が、実際の売上につながったかたちだろう。

本作の公式Xアカウントは、これからも開発を頑張って続け、プレイヤーのフィードバックを聴いていくことを約束するとしている。リリース早々さっそく人気を集めている本作が、早期アクセス期間を通じてどのように発展していくのか。今後の展開が注目されるところだ。

『Manor Lords』はPC(Steam/GOG.com/Microsoft Store)向けに早期アクセス配信中だ。PC Game Pass向けにも提供されている。