フロム・ソフトウェアは8月25日、『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON(アーマード・コア6)』を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S。

『アーマード・コア』シリーズと言えば、第1作目から機体の細やかな塗装機能が搭載されていたり、エンブレムをデカールとして機体に張り付けることができたりと、性能面だけでなく見た目にもこだわったアセンブルが可能なのが魅力のひとつだ。こだわりぬいて組み上げた機体を高画質で楽しみたいプレイヤーも多いのではないだろうか。


本作はシリーズとしては初めてPC向けにも展開されている。推奨スペックはそれほど高いものを要求されているわけではないが、それでも最高画質設定で動かすにはある程度のマシンスペックが必要だ。せっかくこだわった機体を低画質でしか楽しめないというのも悲しい話だ。

そこで今回は、マウスコンピューターのゲーミングPCブランド「G-Tune」より発売中の3種類のモデルを使用し、『アーマード・コア6』の動作テストを行った。対象となるモデルは、以下3機種。

・G-Tune H6-I9G80BK-A
https://www.mouse-jp.co.jp/store/g/ggtune-h6i9g80bkaccw101dec/

・G-Tune FZ-I7G7T
https://www.mouse-jp.co.jp/store/g/ggtune-fzi7g7tb7accw102dec/

・G-Tune FZ-I9G90
https://www.mouse-jp.co.jp/store/g/ggtune-fzi9g90b7accw101dec/

検証は以下の条件で行った。

・映像品質「低」「高」「最高」をレイトレーシングON/OFFの両方、計6パターンで検証。詳細な設定は以下の通り。

・フレームレートの最低値・最大値・平均値を測定。計測はMSI Afterburnerのbenchmark機能にておこなう。

・検証地点は以下の7か所。

※No.⑦はレイトレーシングONの状態でのみ計測した。

・モニターは「LG 27UL550-W」を使用。


水冷式にもカスタマイズ可能な高性能ゲーミングノート「G-Tune H6-I9G80BK-A」

まずは「G-Tune H6-I9G80BK-A」(定価:税込43万9800円)で検証を行う。

主な仕様
・CPU:インテル® Core™ i9-13900HX プロセッサー
・グラフィックス:GeForce RTX™ 4080 Laptop GPU
・メモリ標準容量:32GB (16GB×2 / デュアルチャネル)
・M.2 SSD :1TB (NVMe Gen4×4)
・パネル:16型 WQXGA液晶パネル (ノングレア / 240Hz対応)

ゲーマーにとってはメインパネルが240Hzまで対応しているのがうれしいところ。ノートPCではあるが、本体重量は約2.34kgと、持ち運ぶにはやや重い。外での使用を想定するユーザーというよりは、高性能ゲーミングPCは欲しいが、デスクトップ型だと置き場所に困る、というユーザーにお勧めの機種だ。なお本機種は水冷BOXとの接続で水冷式に切り替えるカスタマイズが可能だが、本検証では使用していないことをご留意いただきたい。

そんな「G-Tune H6-I9G80BK-A」の検証結果がこちら(数字はフレームレートを示す)。


いずれのケースでも平均fpsは約60以上をキープしており、実際にプレイしていても特段違和感はなかった。映像品質「最高」の成績が他よりもよくなっている点については、4K映像での検証のため外部モニターを使用した影響だと思われる。注目すべきはチャプター③④⑤で最高fpsが120から大きく低下しているケースが散見される点。これは動きが少ない状態であれば120fpsが出るが、敵、僚機、環境エフェクト(武装採掘艦破壊の砂嵐)などが加わるとフレームレートが若干低下することを示している。120fpsでプレイする場合は若干気になる点かもしれない。

*最高プリセット設定・レイトレーシングOFFでのスクリーンショット


フレームレート以外で少し気になったのは、ファンの排気音だ。ブラウジング中などは静かなのだが、ゲーム起動中はなかなかの排気音が出ていた。先述したように、本機種は水冷BOXとの接続で水冷式に切り替えることも可能なので、排気音が気になる方は、こちらの導入もあわせて検討してみてはいかがだろうか。


コストとパフォーマンスのバランスがいい「G-Tune FZ-I7G7T」

続いて「G-Tune FZ-I7G7T」(定価:39万9800円)の検証を行う。

主な仕様
・CPU:インテル® Core™ i7-13700KF プロセッサー
・グラフィックス:GeForce RTX™ 4070 Ti
・メモリ標準容量:64GB (32GB×2 / デュアルチャネル)
・M.2 SSD :2TB (NVMe Gen4×4)

RTX 4070 Ti 搭載で4K解像度にも対応している。メモリ64GB、SSD2TBと、最新ゲームを遊ぶのに十分なスペックを備えている。

そんな「G-Tune FZ-I7G7T」の検証結果がこちらだ(数字はフレームレートを示す)。


画質設定が「低」「高」だとすべてのケースで高い成績を記録。平均fpsが110を下回るケースが無いというのは素晴らしい結果だ。最低fpsも60を下回っていないので、60Hzモニターでプレイする場合はまったく問題ないと言える。その一方で、映像品質「最高」にすると平均fpsが大きく低下しており、120fpsでのプレイ時は若干のカクつきを感じるかもしれない。

*最高プリセット設定・レイトレーシングOFFでのスクリーンショット


映像品質「最高」かつ120fpsでプレイするという、究極の体験を目指す場合にはやや力不足だが、それ以外の場合については問題なくプレイ可能。コストとパフォーマンスのバランスに優れた1台と言えよう。


傭兵に妥協は許されない。究極の体験を求めるユーザー向け「G-Tune FZ-I9G90」

最後に「G-Tune FZ-I9G90」(定価:64万9800円)の検証を行おう。

主な仕様
・CPU:インテル® Core™ i9-13900KF プロセッサー
・グラフィックス:GeForce RTX™ 4090
・メモリ標準容量:64GB (32GB×2 / デュアルチャネル)
・M.2 SSD:2TB (NVMe Gen4×4)

GeForce RTX 4090 を搭載したハイエンドモデル。『アーマード・コア6』含め、近年発売されるゲームには4K出力に対応したものが増えているが、「G-Tune FZ-I9G90」はその先、8K出力まで対応可能だという。将来発売されるであろうハイクオリティなゲームにも対応可能なスペックと言える。

そんな「G-Tune FZ-I9G90」の検証結果がこちら(数字はフレームレートを示す)。


どのテストケースでも平均fpsが110を下回らず、最低fpsも60を切っていない。安定して高いフレームレートを維持しており、『アーマード・コア6』のポテンシャルをすべて引き出せる、値段にたがわぬ高性能といえよう。『アーマード・コア6』を究極の映像体験で遊びたいプレイヤーは、購入を検討してみてはいかがだろう。約65万円と、今回紹介した3機種の中でもワンランク上の価格帯だが、AC一機買うのと比べれば、安い方ではないだろうか。

*最高プリセット設定・レイトレーシングOFFでのスクリーンショット

『アーマード・コア6』推奨PCで没入感の高いゲームプレイを

以上、マウスコンピューターのゲーミングPCブランド「G-Tune」より発売中の3種類のモデルで動作検証をお届けした。あらためて、今回紹介した3機種は以下の商品ページより購入が可能だ。

・G-Tune H6-I9G80BK-A
https://www.mouse-jp.co.jp/store/g/ggtune-h6i9g80bkaccw101dec/

・G-Tune FZ-I7G7T
https://www.mouse-jp.co.jp/store/g/ggtune-fzi7g7tb7accw102dec/

・G-Tune FZ-I9G90
https://www.mouse-jp.co.jp/store/g/ggtune-fzi9g90b7accw101dec/

今回紹介したどのモデルでも、『アーマード・コア6』を60fpsで遊ぶ分には違和感なく使用できる。どの程度まで映像品質とフレームレートにこだわるか、予算とも相談しつつ、各々の最良のPCを見つけてほしい。

マウスコンピューターは国内大手BTO(Build To Order)メーカとして、他にも多くのハイスペックPCを販売している。それぞれのPCは多彩なカスタマイズが可能なので、本稿の検証結果を参考に、自分にあったPCを探してみるのも良いだろう。

マウスコンピューターのHPはこちら
https://www.mouse-jp.co.jp/

今回検証を行った『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』はPC(Steam)/PlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中だ。