ネズミ国家運営シム『Ratopia』好調&好評な滑り出し。増税・補助金・法整備、世知辛いネズミ経済を管理しつつ地下を開拓

 

デベロッパーのCassel Gamesは11月6日、『Ratopia』を早期アクセス配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作はさっそく多くの同時接続プレイヤー数を集め、Steamユーザーレビューで「非常に好評」ステータスを獲得するなど好調なスタートを見せている。本作はゲーム内日本語表示に対応している。


『Ratopia』はコロニーシミュレーションゲームだ。プレイヤーはネズミの女王を操作して、ネズミだけが暮らす都市国家の建設をおこなうことになる。女王として政策の実行も担い、市民たちが幸福に暮らせる経済社会を目指していくのだ。

本作ではサンドボックスゲームのように、あらゆるものを素材として採取・採掘し、自由に地形や建物を作っていくことが可能。資源を集めて施設を建築することで、都市を形成していくゲームプレイとなる。また、移住を希望するネズミたちがやってくるので、市民として迎え入れてあげよう。プレイヤーは彼らに仕事を命じてさらなる都市開発を進めていくのだ。都市の周辺や地下は探索可能で、さまざまな地域や遺跡が存在している。新しい地域を開拓すれば、特色ある都市に発展させることも可能だ。


また政策を実行して国を管理するのも女王たるプレイヤーの仕事。本作には決算報告書など、国の状況を詳しく把握できる機能が用意されている。財政状況や国の発展度合いなどを鑑みながら、適切な対策を取ることが求められるわけだ。政策は細かい数値まで調整可能で、プレイヤーが自由に管理することができる。

また本作は、経済シミュレーション要素も備えている。市民たちそれぞれには性格や個人の資産が存在しており、彼らは自律的な経済活動をおこなうのだ。具体的には、仕事で報酬を受け取った市民は、施設でお金を払って生活用品や娯楽などを手に入れるといった動きを見せる。それぞれの市民がより幸福度の高い生活を目指す経済活動をおこなっていくわけだ。このためプレイヤーは市民たちが幸せな生活を送れるよう、十分な商品やサービスを提供することなどが求められる。時には税金を課すことで、健全な経済を築いていこう。


本作は11月6日にSteamで早期アクセス配信が開始。発売後には最大同時接続プレイヤー数が約3600人を記録するなど、好調なスタートを見せているようだ(SteamDB)。また本稿執筆時点のSteamユーザーレビューでは、397件中84%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。関与できる要素が豊富で歯ごたえのあるゲームシステムや、税率の設定など本格的な経済シム要素などが評価を受けているようだ。中には、自分の好きな経済思想を実践できるといった評価も見られる。


本作を手がけるのは、韓国に拠点を置くCassel Gamesだ。過去には、デッキ構築型タワーディフェンス『Ratropolis』をリリース。同作は本稿執筆時点のSteamユーザーレビューで、約4600件中88%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。同作もネズミの国家をテーマとしており、ユニークな世界観が本作『Ratopia』にも受け継がれたかたち。本作は、2021年ごろよりフィードバックを受けつつ開発がおこなわれてきた。そしてこのたび同スタジオの2作目、および『Ratropolis』のその後を描く作品として早期アクセスとしてリリースされた。前作の人気や好評も、本作の初動に寄与した格好だろう。

本作Steamストアページによると、早期アクセス期間は約1年を予定しているとのこと。現在の早期アクセス版では基本システムは完成しており、今後はコンテンツの追加がおこなわれていくようだ。ダンジョンやミニゲームの強化、電力や戦争、火山バイオームなどの要素が盛り込まれる予定だ。さらにパフォーマンスとユーザー体験の改善にも着実に取り組んでいくとのこと。正式リリース時には、少し値上げがおこなわれる予定のようだ。

『Ratopia』は、PC(Steam)にて早期アクセス配信中だ。発売を記念して11月13日までセールが実施中。定価の10%オフとなる2070円で購入可能だ。