リアルすぎるライフシム『inZOI』では交通事故も導入。事故で死んだりビンタされたり、さらに時を巻き戻したり

 

KRAFTONは4月30日、ライフシム『inZOI』のゲームプレイ映像を公開した。映像では、“人とのコミュニケーション成功率”や“街の治安”を調整できるスライダー、ほかにも“夢”を見る機能など、一風変わったシステムが紹介されている。


『inZOI』はライフシミュレーションゲームだ。開発を手がけるのはKRAFTON。『PUBG: BATTLEGROUNDS』の開発元のPUBG Studiosなどを傘下に擁する大企業だ。本作ではプレイヤーは神のように自由に世界を操り、主人公をプレイヤーの思い通りに導いていけるとされている。また本作ではゲームエンジンとしてUnreal Engine 5が採用されており、リアルなグラフィックも特徴となっている。

プレイヤーが操作するアバターは細かなキャラメイクが可能。装飾アイテムづくりもできる。ハウジング要素もあり、壁を作って窓を設け、家具を置いて部屋を飾ったり庭に植物を植えたりすることも可能なようだ。またゲーム内キャラ同士で恋愛関係になったり、喧嘩をしたりといった人間関係が育まれるシステムもあるようだ。


今回そんな『inZOI』について、開発者による説明や、詳細なゲームプレイ映像/スクリーンショットをお披露目する動画が公開された。動画では主人公が車に乗り込み、運転席視点でドライブしている映像が公開。さらに友人などの親しい人物と、カラオケやカフェを楽しむ姿なども映し出されている。しかし本作中で可能なことはそれだけではないようだ。

たとえば車に関わるイベントとしては、車に轢かれ、交通事故に遭遇する可能性がある。場合によってはキャラクターが死んでしまうこともあるようだ。なお突然の事故などで死んでしまった場合には、「タイムマシン」と呼ばれる機能で、オートセーブされたさまざまなデータのロードができる模様。

そして、主人公がほかのキャラと交流する際には、オプションから申し出や約束などの成功率を変えられるという。成功率を高くすれば思い通りに交流可能な“イージーモード”に、逆に低く設定した場合は、遊びの誘いなどが断られやすくなるようだ。そのうえ、“ハードモード”では突然NPCが近づいてきてビンタしてくることすらあるという。現実世界ではよほどのことがない限りビンタされることはないと思われるが、『inZOI』の世界では、そんなハードな設定で遊ぶことも可能なようだ。


また街の治安も自由に調整できる。清潔度の調整をおこない綺麗な街に設定したり、逆にゴミであふれた街にしたりすることも可能だろう。火災や犯罪の発生率も設定できるようで、街を火の海にして地獄絵図にすることも可能なようだ。プロデューサーのKim Hyungjun氏によれば、本作はシミュレーションゲームとして、さまざまな要素の確率が組み込まれているという。こうしたさまざまなパラメーターは、現実世界に起こりうる出来事や傾向を数値化したものということだろう。。

ほかにも本作では、「夢」のシステムがあるようだ。プレイヤーキャラクターは夜寝ている間に夢を見ることがあり、次の日に影響を及ぼすという。たとえば動画では、四つ葉のクローバーが登場するような「幸運な夢」を見た翌日に、宝くじに当選している映像が確認できる。さらに夢遊病となって、夜中に無意識で行動してしまうこともあるようだ。このことについてKim氏は、ライフシムは通常キャラが眠りに就く「夜」のパートで何も起こらないとの見解を述べた。そのため、「夢」というシステムを導入することにより、夜間に起こる非自発的な活動に焦点を当てたかった、としている。

今回『inZOI』の本格的なゲームプレイ映像などが公開され、一風変わった要素がさまざま紹介された。特にさまざまな確率を調節できるシステムは注目されるところで、リアルに遊ぶもよし、極端な調整にしてシュールな人生を送らせるもよしの要素となりそうだ。なお公開された動画では、先述の機能に加え、街エディット(City Edit)などの複数機能が紹介されている。英語/韓国字幕のみとなるが、詳細が気になる人は動画を視聴してみてもいいだろう。