開発中止されたTPS『StarCraft: Ghost』が発掘される。Novaを主人公とする『StarCraft』シリーズのスピンオフ作品

Blizzard Entertainmentがかつて手がけ、のちに開発中止となった『StarCraft: Ghost』の、一部プレイアブルなゲームデータが発掘されたようだ。Strong Museum of Playのデジタルゲーム担当キュレーターのAndrew Borman氏が2月17日に報告している。

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『StarCraft: Ghost』は、Blizzardの人気RTS『StarCraft』シリーズにおけるステルスTPSとして、PS2/ゲームキューブ/Xbox向けとして2002年9月に発表。ちょうど東京ゲームショウが開催されていた時期で、日本での販売を担当するカプコンと共同で制作発表会もおこなっていた。内容としては、『StarCraft』の拡張パック「Brood War」のラストから4年後の世界を舞台に、女性主人公Novaの戦いを描き、Ghostユニットである彼女の能力を活かしたゲームプレイを楽しめるとされていた。

当初はNihilistic Software(現nStigate Games)が開発を担当し、2003年に発売予定とされていたものの、その後Swingin’ Ape Studiosに開発元を変更し発売延期。そして2006年には開発が中断された。それから続報が途絶えるなか、Blizzardは開発中止ではなくあくまで中断であるとコメントを出すこともあったが、2014年になって開発を中止していたことを認めた。開発当時にはPS3/Xbox 360への世代交代が迫っており、次世代機向けに作り直すためにリソースを割くことはできないと判断したことが主な理由だという(Polygon)。

その『StarCraft: Ghost』のゲームデータが発掘されたようで、今年2月に入ってからいくつかのゲームプレイ動画がYouTube上に投稿されている。初代Xbox版であり、Nihilistic Softwareのロゴがあることから開発初期のもののようだ。海外メディアKotakuに寄せられた情報によると、開発キットから発掘されたデータがインターネット上に流出したのだという。

映像では、製油所の爆発の原因を探る「Sabotage」と、Terranの攻撃を前進させる「Scattered Forces」という2種類のミッションがプレイ可能となっている。ゲームは三人称視点の3DアクションとTPSを組み合わせた形で、主人公のNovaは複数の銃器や弾薬の使い分けができ、またクローク(光学迷彩)などGhostユニットならではのアビリティも使用可能なことが分かる。全体的に完成度が高く、会話シーンはすでにフルボイスとなっているため、E3に出展したプレイアブルデモか、あるいは序盤だけを完成に近い形で仕上げてチェックをおこなうバーティカルスライスのデータが流出したのかもしれない。

『StarCraft: Ghost』のゲームデータの流出について、Blizzardはこれまでに特にコメントは出していない。ただ、YouTubeに投稿された複数のゲームプレイ映像が削除されており、もしかすると同社が削除するよう申し立てをおこなっている可能性がありそうだ。開発キットから未発売の作品が発掘される事例は過去にもあるが(関連記事)、本作のゲームプレイについては、発表以降情報が届けられていたため今回初めて明らかになったという訳ではない。それでも、お蔵入りとなった人気シリーズ作のスピンオフという貴重な映像が届けられたといえる。

*2003年の東京ゲームショウにて公開された『StarCraft: Ghost』のスクリーンショット

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