大型ファンタジーMMORPG『Ghost』発表。元Blizzard/Riotのベテラン開発者がNetEase Games傘下新スタジオにて手がける

 

NetEase Gamesは11月2日、新たなグローバルスタジオFantastic Pixel Castleの設立を発表した。同スタジオは、Greg Street氏指揮のもと、大型MMORPG『Ghost』の制作に着手しているそうだ。

Greg Street氏は、さまざまなゲームを手がけたクリエイターである。同氏はEnsemble Studiosにて『Age of Empires』シリーズの開発に携わった後、2008年にBlizzard Entertainmentに入社。Blizzard Entertainmentでは、MMORPG『World of Warcraft』のリードデザイナーとして活躍した人物だ。ちなみに、Greg Street氏のX(旧Twitter)アカウントIDにもなっているGhostcrawlerは、当時公式サイト内のフォーラムなどに現れた同氏のハンドルネームである。

『World of Warcraft』開発チームの中心人物として活躍していたGreg Street氏は、2013年にBlizzard Entertainmentを退社し、後にRiot Gamesへ入社することになる。Riot Gamesでは『League of Legends』のリードデザイナーとして開発に携わり、その後に同社のクリエイティブ開発部長へ就任。そして、2023年にRiot Gamesを退社したことを発表し、その後の動向が注目されていた。

そんなGreg Street氏が開発に取り組んでいる『Ghost』は、Fantastic Pixel Castleという、NetEase Games傘下のスタジオを率いて開発中のMMORPGだ。同氏はRiot Games退社以降、SNSにて時折開発中の未発表タイトルについて投稿をおこなっていた。その未発表タイトルこそが『Ghost』だったのだろう。なお、本作においてGreg Street氏は、スタジオの責任者の立場にありつつ、ゲームディレクターも兼任しているようだ。

Greg Street氏はSNSにて、『Ghost』がどんなゲームにしたいのかを語っている。同氏によれば、MMORPGを愛する人たちに愛されるようなゲームを作りたいそうだ。その上で、MMORPGとしての新しさを模索しているという。

Fantastic Pixel Castleの公式サイトによると、『Ghost』はファンタジー世界を舞台にしたMMORPGとなるようだ。しかし、エルフやオークといったお馴染みの種族が登場しない、独自のファンタジー作品を構築しようとしているという。一方で、キャラクターにはクラス制を採用しており、数十ものクラスの登場を予定しているそうだ。また公式サイトのゲーム紹介においては、近年のMMORPGがソロプレイでも楽しめるようになり過ぎている点に言及。本作は、ほかのプレイヤーと交流してコミュニティを構築することを柱としたいという。その一環か、初プレイから新旧プレイヤーと一緒に遊べるように設計されているとのことだ。

ちなみに、Greg Street氏以外にFantastic Pixel Castleで働くスタッフは、『World of Warcraft』や『League of Legends』、『Guild Wars 2』などに携わったクリエイターたち。大きな成功を収めたゲームに長年携わった彼らが、新たに生み出すMMORPGが待ち遠しい人も多いだろう。

また、11月9日には同スタジオのTwitchチャンネルで『Ghost』について語る質疑応答セッションをおこなうそうだ。どういったゲームが届けられるのか、そちらの配信についても注目したい。