『ファイナルファンタジーVII リバース』の巨大予算感に圧倒される。『ユニコーンオーバーロード』で戦略を練り込む。アクワイア『超古代兵器ホリー』で穴掘り楽しむ。今週のゲーミング

 

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。431回目です。昨晩の気温、1度でした。


じわじわ楽しくなってきた


暇を見つけてはローグライト・オートシューター『Deep Rock Galactic: Survivor』をプレイしています。最近はエンジニアのLMGガンプラットフォームや、ドリラーのクラカトア センチネルをメインにしたプレイがお気に入り。いずれもタレット系の武器で、一度に複数配備できるためアップグレードのコスパが良い気がする。設置場所に固定されるというクセはあるが、自キャラに追従させるアップグレードを引ければそれも解消。これらの武器を集中的に強化できれば、敵を寄せ付けない火力となり気持ち良い。まあ一定以上の難易度では、そこまで強化が進む前に敵に圧倒されてしまうことも珍しくないですが。

先月のリリース以降には、装備の上方修正などのアップデートが何度か配信。それはそれで嬉しいですが、今はゲームプレイの流れとして幅がないので、新たなマップやボスなど、そろそろコンテンツの追加を期待したいところです。
by. Taijiro Yamanaka


掘って埋めて登って


今週は、アクワイアから発売された『超古代兵器ホリー』をプレイしました。本作は、人型の自立型兵器ホリーが“ヒトゾク”に復讐を果たすため、封印されていた迷宮の地下10階からヒトゾクのいる地上を目指すゲームです。ホリーの拠点となる祭壇を守る必要がある、と聞きかじっていたのでタワーディフェンス系のゲームをイメージしていましたが、プレイしてみると、むしろホリー自ら打って出るアクションゲームでした。

本作の特徴的なアクションのひとつとして、落とし穴を掘って敵を落とし、そのまま埋めて一撃で倒すというアクション「埋め潰し」があります。最初は1匹ずつしか埋めることができませんが、後にホリーは穴に落ちた敵を一度に複数埋めるというスキルを習得できます。ひとつの穴に敵を1体埋めることが可能なので、広範囲にいくつも穴を掘って敵の集団を誘導し、一気に落として一気に埋めるというアクションが気持ちいい。往年の名作『平安京エイリアン』を彷彿とさせつつ、現代の作品らしい爽快感も得られる作品になっています。

ただ、ホリーのスキルがそろってくるまではゲームとして地味で、ボリュームがちょっと少なめなのが少々ネックな印象も。今後、アップデートでやりこみ要素の追加などがあったら嬉しいところです。
by. Koutaro Sato


脳みそこねこね


今週は3月8日より製品版が発売された『ユニコーンオーバーロード』をプレイ。亡国コルニアの王子アレインとなり、町の開放や敵の撃退をおこないつつ、フェブリス大陸を解放する戦に身を投じるシミュレーションゲームです。戦闘はリアルタイムで進行。接敵すればパッシブスキル、アクティブスキルを発動していき、自動で進行していきます。ユニットは最大6人を1組として編成可能。クラスの制限もないため、自由に隊を組むことができます。

なら役割に応じて6人を詰めこめば強いのでは、と考えられますが、編成数上限を上げるにはアイテムの勲章が必要。ほかにも戦闘では槍の攻撃で縦1列をまとめて攻撃されたり、横1列を斧で薙ぎ払われたりすることも。範囲攻撃の餌食になることもあり、メリットだけではないところがうまくできています。また攻撃や回復についても、優先順位や対象の限定などかなり自由度が高い。それらの内容は設定しなくても普通にプレイできるのですが、せっかくなら最大限の効果を発揮したいのがサガ。脳みそをこねこねしつつ、なんとかうまいことできないかと画策しています。戦闘もリアルタイムで進行するためユニットの展開や戦闘順などを立案する余地もあり。そうして“ストラテジー”を楽しみつつ、フェブリス大陸を取り巻く物語がどうなっていくかにも思いを馳せてプレイしています。
by. Kosuke Takenaka



ファイルファンタジーではない


「このミニゲームめっちゃ豪華」「その複雑なアニメーション、このシーンだけに用意されてますよね……?」「通過するだけの部屋なのに内装がやたらおしゃれなんですけど……」「このイベントでそんな差分シーンあるんですか……?」「ボイスパターン多くないですか?」「え、このシーンでコーラス入りBGM???」「カットシーンのカメラワーク多彩すぎん?」

そんなことを考えながら『ファイナルファンタジーVII リバース』をやっています。大作は一通りやってます。どれもお金がかかっているなぁとは思うのですが、「こんな贅沢にお金使っちゃうんですか」と思うのは本作が屈指。こういう豪華さ本筋のゲームプレイが貧弱だと不満にかわりえるのですが、本筋もムキムキで、かつここまでサイドディッシュがキラキラだと、まいる。個人的には宝塚歌劇団を見に行った時のような、豪華さで殴られている感じがします。オリジナル版の要素をなぞる必要はあるのですが、明らかに必要以上にやりにいっており、それが物量でも出てくるからエグい。特にジュノンまわりは進めるたびに驚きでした。これだけ予算で殴ってもらえるなら、ストーリー展開とかはどう転んでも許容したくなる。瞬間瞬間が楽しいので。そういえば、こういう体験は『龍が如く8』でも同じようなものを味わった記憶。やっぱり、お金がかかったゲーム遊ぶのは、楽しいですね。
by. Ayuo Kawase