カプコンは9月26日、情報番組「TGS2024 カプコンオンラインプログラム」の中で『モンスターハンターワイルズ』にて怪鳥イャンクックが登場することを発表した。約8年越しのイャンクックの復活を受けて、一部ファンは「クンチュウ」まで復活しないかどうかをさっそく不安がっているようだ。
『モンスターハンターワイルズ』は、ハンティングアクションゲーム『モンスターハンター』シリーズ最新作だ。対応プラットフォームはPC（Steam）/PS5/Xbox Series X|Sで、2025年2月28日に発売予定。舞台となるのは、ギルドが調査したことのない未踏の領域「禁足地」。数年前に謎のモンスターに襲われ、保護された少年ナタの証言を手がかりに、プレイヤーは調査隊のハンターとしてこの地に足を踏み入れることになる。
昨日9月26日の「TGS2024 カプコンオンラインプログラム」で放映されたプロモーション映像④の中では、本作にて怪鳥イャンクックが復活することが明かされた。プロデューサーの辻本良三氏は、本作にてイャンクックが「いつ、どのように登場するのか」にも期待してほしいと伝えており、特別な登場シーンが用意されるのかもしれない。
なおコンソール向けメインシリーズにイャンクックが登場するのは2017年3月発売のニンテンドー3DS向け『モンスターハンターダブルクロス』ぶり。来年発売の『モンスターハンターワイルズ』にて、約8年越しの登場となる見込みだ。
そんなイャンクックといえば、過去のシリーズ作品ではプレイヤーから“先生”と呼ばれて親しまれてきたモンスター。作品によっては、プレイヤーはワイバーン型の骨格・行動パターンをもつ大型モンスターとしてイャンクックと最初に対峙することになる。突進、尻尾の振り回しといった強力なモーションを一通り用いてくるほか、拙いながらも火球も吐き出してくる。
そうしたリオレウスなど飛竜種と共通する攻撃パターンもあり、ハンターに大型モンスター狩猟の基本を叩きこむ指南役のような存在でもあった。また初心者にとっては手強いものの、見た目や行動が愛らしい点から親しまれている様子もみられた。SNSではイャンクックの久しぶりの復活を受けて喜びの声も多く上がっている。
一方で一部では“クンチュウの影”に怯える反応も寄せられている。クンチュウとは、『モンスターハンター4』より登場した小型の虫系モンスター。危機を察知すると、ダンゴムシのように丸くなる点が特徴だ。そんなクンチュウは『モンスターハンターワイルズ』で復活するとは明言されていないにもかかわらず、「イャンクックと共に復活するのではないか」と一部ハンターは不安を募らせている様子だ。
というのも、クンチュウは一種のギミックとして、ほとんどのモンスターを凌駕する極めて硬い肉質を誇っていた。また、難易度によりクンチュウは大型モンスターの体に積極的にくっつく習性があった。そして大型モンスターにくっついたクンチュウは、堅い殻でハンターの攻撃を弾いてしまう。特に近接武器を用いる場合には思わぬタイミングでクンチュウに攻撃を弾かれ、窮地に陥ったり、チャンスを逃したりする場合があり、“お邪魔虫”として厄介がられていたわけだ。
そしてクンチュウは、過去の作品でイャンクックとかかわり深いモンスターでもあった。『モンスターハンター4』でのイャンクックの初登場ムービーなどでは、イャンクックがクンチュウを丸呑みにするシーンが存在。またゲームプレイにおいても、疲労状態になったイャンクックは、地中からクンチュウを掘り起こして食べて回復する行動パターンも用意されていた。さらに高難易度では、クンチュウをボールのように投げ、強い衝撃を与えてくる攻撃パターンさえも駆使。そのためイャンクックの復活を受けて、クンチュウもセットで復活するのではないか、との不安の声が寄せられている格好だ。
ただクンチュウについては、少なくとも現時点では公式から復活することは明言されていない。『モンスターハンターワイルズ』では禁足地という新たな舞台になることもあり、「イャンクックはいてもクンチュウはいない」といった生態系の可能性もある。またそもそも『モンスターハンター4』以前の作品ではイャンクックは単体で登場しており、クンチュウ自体がいなかったため、そうした過去作品と同じくイャンクックだけで登場する可能性もあるだろう。
とはいえ、厄介な存在ともいえるクンチュウと、イャンクックが“コンビ”として印象深かったハンターは多い様子。登場するかどうか明らかではないうちから、一部ファンは“クンチュウの影”にさっそく怯えているようだ。『モンスターハンターワイルズ』にて本当にクンチュウもセットで復活するのかどうか、続報が注目されるところだろう。
『モンスターハンターワイルズ』はPC（Steam）/PS5/Xbox Series X|S向けに来年2月28日に発売予定。
