「もう引退するから“売れない理由”を教えて」と募ったゲーム開発者、意見と向き合いアプデ。辛辣フィードバックも糧に、踏みとどまる

個人ゲーム開発者の大和局長氏は8月25日、『バイバイサバイバー!』のver1.1.0アップデートを配信した。

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個人ゲーム開発者の大和局長氏は8月25日、『バイバイサバイバー!』のver1.1.0アップデートを配信した。本作をめぐっては8月14日、同氏が「ゲーム開発はもうやめようと思うので、最後にこのゲームが売れない理由を教えてください」とX上で意見を募集。手厳しい指摘も寄せられたが、同氏はそうした声を今後の糧にしたいとの考えを示し、その後も本作のアップデートや紹介を続けている。

『バイバイサバイバー!』は、押し寄せるスライムを倒しながらクリスタルを守るローグライトアクションゲームだ。対応プラットフォームはPC(BOOTH/DLsite)で、5月20日に製品版がリリースされた。プレイヤーは、キャラクターを左右に動かして敵を迎撃。通常攻撃は自動でおこなわれる一方、右クリックを長押しすることで強力な「チャージ攻撃」を繰り出せる。力を溜めるほど攻撃力だけでなく、攻撃範囲やHit数、クリティカル率なども強化され、大量の敵をまとめて吹き飛ばす爽快感が持ち味となっている。

また本作では、敵を倒して経験値を稼ぎ、あらかじめセットしたアイテムを成長させながらビルドを構築していく。攻撃力を伸ばすアイテムのほか、炎・氷・雷・爆発といった属性効果も用意。ステージには木や岩、タルなどのオブジェクトも配置されており、障害物が攻撃のHit数を消費してしまうため、これらを破壊しながら奥の敵へ攻撃を通すことも攻略のポイントとなる。さらにキャラクターとは別に、それぞれ異なる性能を備えたクリスタルやサポートキャラクターも選択可能だ。

そうした本作について、大和局長氏は8月14日、X上でユーザーに異例の呼びかけをおこなった。ゲーム開発をやめようと思っているとして、最後に『バイバイサバイバー!』が売れない理由を教えてほしいと意見を募ったのだ。長く向き合ってきた自作ゲームだからこそ、自分では見えなくなっている部分もあったのかもしれない。そこで同氏は、ユーザー側から見た「売れない理由」を広く尋ねることにした。

すると投稿には手厳しい意見も含め、多数の反応が寄せられた。画面内の情報量が多く、プレイ映像を見ても何をするゲームなのか分かりづらいとの指摘に加え、敵を倒した際の爽快感が伝わりにくいという声が存在。「何が面白いのか分からない」「独自性がみつからない」と、作品ならではの魅力が見えづらいとする意見も寄せられている。

また、意見はゲームの内容だけに留まらない。たとえば、全年齢向けゲームをBOOTHやDLsiteで販売していることについて、Steamやitch.ioなど別の販売場所を検討した方がよいのではないかとの意見が見られた。BOOTHはクリエイターが作品を直接販売できるマーケットプレイス、DLsiteは同人ゲームやマンガ、音声作品などを幅広く扱うダウンロード販売サイトだ。いずれも個人制作のゲームを販売できるサービスだが、Steamとは取り扱うコンテンツやユーザー層が異なっており、売る場所を間違えているとの声が上がったかたち。

一方で、否定的な声ばかりではなかった。キャラクターや世界観のかわいらしさに触れつつ、「細かな改善を重ねてブラッシュアップすれば化ける可能性がある」と背中を押す声も見られた。販売場所から画面構成、演出、操作性、ゲームとしての独自性に至るまで、大和局長氏が求めた「売れない理由」に対して、多角的なフィードバックが集まったかたちだ。

大和局長氏にとっても、寄せられた反応は想像以上だったようだ。同氏はその後、ゲームだけでなく、販売プラットフォームやマーケティングについても多くのアドバイスがあり、一人では気づかなかった視点が多かった旨を投稿。厳しい意見も含め、今後の糧にしたいとの考えを示していた。これからの活動についても、どうしていくか改めて考え直すとのこと。そして8月25日、『バイバイサバイバー!』にはver1.1.0アップデートが公開された。

ストアページの更新情報によれば、アップデートでは指摘されていたゲームのUIやカメラアングルなどを変更。さらに一部不具合の修正やバランス調整も実施された。その後8月29日、大和局長氏はX上でもアップデートを告知し、「遊びやすくなったと思います」とコメントしている。

さらに翌8月30日には、本作の特徴であるチャージ攻撃をあらためて紹介。攻撃を溜めるほど威力や範囲などが強化され、スライムの群れをまとめて吹き飛ばせるという遊びをアピールした。一時は開発引退を示唆した同氏だが、ユーザーから寄せられた厳しい声にも目を通し、その後もゲームの調整と作品紹介を続けている。売れない理由を尋ねたことで、作品そのものから販売方法まで多岐にわたる意見を受けることになった『バイバイサバイバー!』。寄せられた意見をどのように落とし込み、遊びやすさを向上させたのか、気になった方はチェックしてみてはいかがだろうか。

『バイバイサバイバー!』はPC(BOOTH/DLsite)向けに配信中。デモ版も配信されている。

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Junya Shimizu
Junya Shimizu

ローグライクが大好きです。映画や海外ドラマも好きなので、常に時間に追われています。

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