『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』8月20日アプデで全キャラ調整実施。ニーアは全体の仕様を見直し、攻めのターンが明確に入れ替わるように

Cygamesは8月18日、『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』のVer1.50パッチノートを公開した。全キャラクターを対象としたバランス調整の内容についても公開されている。

Cygamesは8月18日、『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-(以下、GBVSR)』のVer1.50パッチノートを公開した。同アップデートでは、新プレイアブルキャラクターとしてヴェルサシアが登場し、VS.Lvにグランドマスターが追加。全キャラクターを対象としたバランス調整の内容についても公開されている。

『GBVSR』は、2020年に発売された対戦格闘ゲーム『グランブルーファンタジー ヴァーサス(GBVS)』のシリーズ最新作だ。本作ではCygamesから配信中の『グランブルーファンタジー』の世界をベースに、現在32名のプレイアブルキャラクターが登場。前作『GBVS』から美麗な3Dグラフィックや、アビリティボタンによって簡単に必殺技が出せる仕組みはそのまま、対戦が繰り広げられている。

また本作では、ダッシュ攻撃などの新アクションによってバトルのテンポが向上。ロールバックネットコードの採用やPS/Steam間のクロスプレイ対応により、オンライン対戦も遊びやすく進化している。なおSteamのユーザーレビューでは、記事執筆時点で3559件中80%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。

Ver1.50の新コンテンツとしては、ヴェルサシアがDLCキャラクター第5弾として登場する。キャラクターガイドによると、ヴェルサシアはリーチの長い通常技と多くの遠距離攻撃をもつキャラクターだ。

アビリティとしては、火柱を出現させる「光焔」、斜め上に向かって稲妻を放つ「身光」、瞬時に移動して攻撃を仕掛ける「輪廻」、前方へ飛び道具を放つ「無常」を所持。身光のアルティメット版については、無敵付きの近距離攻撃になっている。また特殊技「他化自在」を発動すると、各アビリティに対応した派生技が使用可能となる。近寄られると防御手段に乏しいものの、リーチの長い攻撃手段を複数もち、中距離や遠距離での立ち回りを得意としているようだ。

新要素としては、VS.Lvに「グランドマスター」が追加され、各キャラクターのマスターポイント上位10名がグランドマスターとなる。ランクマッチには定期的に切り替わるバトルシーズンが設けられ、オンラインロビーの対戦台では相手との通信状況を示すRTT値も表示されるようになる。そのほか、「ぐらばとっ! 」の新ルール追加や調整、ミニゲーム「ロボミ・エピッククラッシュ」の追加なども実施予定とされている。


またVer1.50では、現在ゲーム内へ登場している全32キャラクターを対象とした大規模な調整も実施される。パッチノートによると、今回のバトル・キャラクター調整のコンセプトは、ゲームバランス全体を整えることとされている。

共通アクションへの調整では、ダッシュ弱攻撃やU・アビリティなど、中距離からの奇襲でダメージが伸ばしにくくなった。具体的には、ダッシュ弱攻撃から近距離立ち中攻撃への連続技を全キャラクターが可能となり、代わりにダッシュ弱攻撃にダメージ補正が追加されている。さらにU・アビリティから追撃可能なものは、反撃を受けやすく調整されたという。

以前のバージョンでは、キャラクターごとのコンセプトや特性などによって、ヒット確認のしやすさやUアビリティからの連携しやすさといった点で差があった。そうした差がそのままリターンに直結しすぎていたため、ダッシュ弱攻撃とU・アビリティの調整がおこなわれたそうだ。共通アクションを対象とした調整としては、レイジングチェインにもダメージ補正が追加。全体として、簡単かつ強力なアクションによるダメージを下げつつ、キャラクターごとのリターン差を個別の調整で対応しているそうだ。


キャラクター調整では、リスク・リターンのバランスを精査しつつ、強化をメインとする方針で調整がおこなわれた。ただし対戦環境の改善を目的に、一方的に強みを出しやすいキャラクターや対処が難しい行動などは、弱体化されているとのこと。

注目の高そうなキャラクターとしては、ランスロットは機動力が高いというコンセプトを維持しつつ、一部技の弱体化やHPの低下が実施された。シスはコンセプトがランスロットに近いことから、機動力と攻め継続能力の高さは維持しながら、コンボ拘束時間と奥義ゲージ回収量が調整され、HPが下げられている。ジークフリートは、Hネラナヴを立ち回りで使用した際、多くのキャラクターで対処が難しかったため、弾速が早くなり持続時間が短縮。避けで対処しやすくなったため、立ち回りでの性能が弱体化されたという。


ニーアについては、「愛ノ救イ」の消費があまりリスクになっておらず、強力な攻めをほぼ一方的かつ継続的に仕掛けられていたという。今回の調整では、攻め能力を下げても強みが薄いキャラクターとなってしまうため、全体の仕様見直しによって、自分と相手のターンが明確に入れ替わるようになっている。

具体的には、デス召喚状態で相手の攻撃を受けたり、立ちUなどでデスをカードへ戻したりすると、一時的にデスを使用した行動が封印される。調整にあわせて、U・アビリティ使用後にデスがカードへ戻らないよう変更。デス封印時は、レイジングストライクなど一部アクションが使用できないように変更されている。前回調整で調整されたミスフォーチュンからほかアビリティへの派生については、再び可能になっているそうだ。

また実装後弱体化されていた2Bは、アビリティ性能や消費量を見直し、ゲージ回復速度を再調整された。ヴェインについては、扱いづらかったアビリティの使い勝手を向上させつつ、一部アビリティはヒット時のリターンが増加している。ベアトリクスはVer1.42で大きく調整されたため、今回は変更点は少なめであるという。全キャラクターを対象に多岐に渡る調整が実施されているため、詳細についてはパッチノートを確認してほしい。

GBVSR』は、PlayStation 4/PlayStation 5/PC(Steam)向けに発売中。全キャラクター調整を含むVer.1.50は、8月20日に配信予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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