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期待の100人対戦FPS『WARDOGS』開発元、なぜか発売前に「買わない方がいい理由」を10個も説明。先回りセルフネガキャン
『WARDOGS』を手がけるBULKHEADは8月12日、「『WARDOGS』を買わない方がいい10の理由」と題する動画を投稿した。開発元にもかかわらず“不買”をも推奨する動画に注目が寄せられている。

オンライン対戦FPS『WARDOGS』を手がけるBULKHEADは、「『WARDOGS』を買わない方がいい10の理由」と題する動画を投稿した。開発者自ら“不買”を推奨する動画に注目が集まっている。
『WARDOGS』はミリタリーオンライン対戦FPSだ。舞台となるのは東欧の荒廃した工業地帯。最大100人のプレイヤーが3チームに分かれ、戦車やヘリといったビークルも活用しながら、広大なサンドボックスを舞台に戦う。対応プラットフォームはPC(Steam)で、9月11日に早期アクセス配信予定だ。

そんな『WARDOGS』を手がけるBULKHEADは2015年に設立された、イギリス・ダービーに拠点を置くゲームスタジオだ。『The Turing Test』や『Battalion 1944』といったタイトルを手がけ注目を集めてきた。一方で、第二次世界大戦を舞台にした対戦FPS『Battalion 1944』の開発においては、クラウドファンディングで約4000万円を集めるも、プレイヤー人口の減少といった不振を理由に全額返金を実施していた(関連記事)。
BULKHEADは8月12日、「『BULKHEAD』を買わない方がいい10の理由」と題する動画を投稿。動画では、本作に注目している視聴者に向けて、マーケティングではなく、逆になぜ本作を買わないほうがよいのかを詳しく説明する異例の内容となっている。その内容が正直で誠実であるとして注目が集まり、かえって評価されている格好だ。
まずBULKHEADは“買わない方がいい理由”の1つとして、本作が「早期アクセスコンテンツ」であることを挙げている。本作には早期アクセス開始時点で武器37種類と乗り物21種類、マップ3種が登場するとのことだが、早期アクセス開始後は、バグ修正、フィードバックの収集、そして新マップの開発に注力するため、定期的なコンテンツの追加は期待しないでほしいと宣言している。アップデートも主にバランス調整と不具合修正に注力する予定だと伝えている。なお、本作は9月の早期アクセス開始からおよそ24ヶ月後に正式リリースされる予定。ただし、その間に直線的なロードマップは設定しておらず、優先順位は流動的に変化する可能性があるとし、その点も“買わない方がいい理由”の1つとして警告している。

また、次の理由として「価格」にも言及。製品版の価格は55.99ドル(約8900円)となる見込みだが、すべての機能を実装するまでは49.99ドル(約8000円)で販売すると説明。しかし、早期アクセスの1年目はその価格も正当化できないとして、39.99ドル(国内価格は4980円)で予約を受け付けていることを伝えた。そしてこの価格でもベータ版の内容や費用対効果に満足できない場合は、「返金してくれ」と単刀直入に語った。不十分なコンテンツ内容に納得がいかないプレイヤーは、本作が満足いくクオリティになるまで待ってから購入してほしいと伝えている。
そして対戦型FPSでは重要となるオンライン人口については、80万件以上のウィッシュリストを記録しつつも「プレイヤー数は減少する見込み」と正直過ぎる回答を披露した。ただし、ローンチ直後の数日間に多くのプレイヤーが集まり、そのあと数か月かけて減少するのは自然なことだと説明。これは決してゲームが衰退しているわけではないとし、むしろスタジオは持続可能なコミュニティを重視していると語った。毎日3000人から5000人規模のプレイヤーベースを目標としているという。

あわせて同スタジオがかつて「『Battalion 1944』を作った」ことも“買わない方がいい理由”として挙げている。『Battalion 1944』は第二次世界大戦を舞台にした本格的な5v5型の対戦FPSとして注目を集めるも、早期アクセス配信後は深刻なプレイヤー不足に悩まされ失速。くわえてファウンダーと約束していたコンソール版は発売できず、ユーザーとのコミュニケーションも不足していたと反省を述べた。前述したように、BULKHEADは『Battalion 1944』のクラウドファンディングでは「全額返金」という対応をみせたわけだが(関連記事)、それでもいまだに同スタジオを信用できない人は急いで買う必要はないと語った。そのうえで、言葉よりも行動で誠意をみせられることを願っていると今後の展望を伝えている。
ほかには、「正式リリース後は、本編以外の収益化が必要になる可能性があること」や「次世代クラスのグラフィックでもなければ“4K・240fps”で動作するようなゲームでもないこと」、「近接ボイスチャットでの暴言の懸念」などを挙げている。ちなみにボイスチャットについては設定でオフにしたり、通報機能もあるそうだ。このように、動画では“買わない理由”と称しつつ、視聴者に向けて本作が目指す方向性や、どのような立ち位置のゲームなのかを改めて説明しているわけだ。
ゲームのプロモーションでは、作品の魅力や長所を押し出すのが一般的だが、あえて「買わない理由」を取り上げたBULKHEADの広報姿勢が注目を集めているのだろう。こうしたプロモーションも、ユーザーとの誠実なコミュニケーションを重視するBULKHEADらしいとはいえる。一方で、早期アクセス方式を採用したゲームでは、本来「開発途中のゲームを発売する」という性質と、リリース時点で一定のクオリティを期待するユーザーとのミスマッチが生じやすく、ユーザーレビューの評判を悪化させるリスクがある。あらかじめユーザーにゲームの現状や注意点を“警告”しておくことは、双方にとってもメリットがある取り組みかもしれない。
『WARDOGS』はPC(Steam)向けに、2026年9月11日に早期アクセス配信を開始予定だ。ストアページの表記によると、ゲーム内は日本語表示に対応予定。 予約注文すると現地時間8月21日からベータ版に参加可能だ。
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