Global Sites
Epic Games、クリエイター向け作品投稿サイト「ArtStation」を売却。”世界最大級”サービスを手放し、Unreal Engine 6など自社基盤に注力へ
Epic Gamesは8月11日、同社が運営するArtStationおよびSketchfabを、KitBash社に売却することを発表した。

Epic Gamesは8月11日、同社が運営するArtStationおよびSketchfabを、KitBash社に売却することを発表した。Epic Gamesでは今後、Unreal Engine 6、『フォートナイト』、開発者エコシステム、Epic Gamesストアの構築を優先していく方針だという。
ArtStationはアーティスト向けの作品投稿プラットフォームだ。画像や動画、3Dシーンなどを含むさまざまな形式の作品を投稿でき、ゲーム業界においても自身のポートフォリオとして利用しているクリエイターは多い。ArtStationは2014年4月にサービスを開始。コミュニティやソーシャルネットワーキングの機能が追加されたことなどを通して成長していった。そして2021年4月には、Epic Gamesが買収し同社の傘下サービスとして展開されることが発表された。

またSketchfabは3Dコンテンツの公開・共有・閲覧のためのプラットフォームだ。ユーザーは3Dモデルをブラウザ上で立体的に閲覧することができる。2022年12月時点では、500万点を超える3Dモデルが公開されていたとのこと。2012年3月にサービスが開始された同サービスは、2021年7月にEpic Games傘下入りしている。
なお、Epic Gamesが2024年10月に正式リリースしたマーケットプレイス「Fab」は、Unreal EngineマーケットプレイスとSketchfab Storeの後継として誕生したもの。これに伴い、Sketchfabにおけるストア機能は終了している。

そうした中で、今回Epic GamesはArtStationとSketchfabの両サービスをKitBash社に売却することを発表した。KitBashは、3Dアセットやマテリアルのライブラリなどを提供するプラットフォームであるKitBash3DやGreyscalegorillaを運営する企業だ。
Unrealエコシステムのシニアバイスプレジデントを務めるBill Clifford氏によれば、KitBashとEpic Gamesは長年にわたってパートナーシップを築いており、今後もオープンでアクセスしやすいプラットフォームをすべてのクリエイターにともに提供し続けることを楽しみにしていると語っている。
なお、ArtStationおよびSketchfabからもそれぞれ発表がおこなわれており、ユーザーは売却後も各サービスをこれまでと同様に利用することができ、作品の知的財産権は引き続きユーザーに帰属するとのこと。またKitBash側のサービスについても、統合によるメリットが享受できる一方で、ユーザーの利用方法や料金に変化はないそうだ。
売却の声明では、Epic GamesがUnreal Engine 6、『フォートナイト』、開発者エコシステム、Epic Gamesストアの構築を優先するとの方針が示されている。現に、今年6月に正式発表されたUnreal Engine 6は、Unreal Engine 5とUnreal Editor for Fortnite(UEFN)を統合したものとなる予定。コンテンツやコードをゲームやエコシステム、エンジンを跨いで相互運用可能にする構想も明かされており、単なるゲームエンジンに留まらないプラットフォームとしての発展も見込んでいるようだ。今回の両サービスの売却は、そうした同社の方針を反映した判断とも見ることができるだろう。
この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。


