Steam社会主義街づくりシム『Workers & Resources: Soviet Republic』大型アプデで、待望のキャンペーンモード実装。ユーザーからも盛況模様

 

パブリッシャーのHooded Horseは1月26日、3Divisionが手がける『Workers & Resources: Soviet Republic』のバージョン0.9.0.11となる大型アップデートを配信開始した。本作の対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。アプデでは、チュートリアルを含むキャンペーンモードが追加されている。また本アプデを受けて多くのプレイヤーが集まっていることがHooded Horse公式Xアカウントより伝えられている。


『Workers & Resources: Soviet Republic』は社会主義街づくりシミュレーションゲームだ。舞台となるのは冷戦期、ソビエト連邦(以下、ソ連)と西欧の間に存在する、架空の社会主義国家である。プレイヤーは国家の指導者となり、都市を開発。自国を産業大国とするため、人民を導くのだ。

ゲームプレイでは、建物やインフラを建設して資源を集め、工場で加工し輸出していく。プレイヤー国家に貨幣は存在しないが、製品を輸出すれば外貨を稼ぐことができる。ソ連に輸出すればルーブルが、西洋諸国に輸出すればドルが手に入る。外貨はそれぞれの陣営からの輸入などに利用が可能だ。東西両陣営の市場のバランスを取り、国家を繁栄させていくことになる。

 


本作は2019年3月に早期アクセス配信が開始された。本稿執筆時点のSteamユーザーレビューでは、約1万4000件のレビューを集め、92%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。社会主義をモチーフとした設定や、自国に貨幣が存在しないというシステム、資源採掘から輸出までを管理するゲームプレイなどが好評を得た。一方、独特かつ複雑なゲームシステムで、理解できるまで難しいとする意見も見られる。

1月26日に配信開始されたアップデートでは、新たにキャンペーンモードが実装された。キャンペーンモードは、現在二種類が用意。一つ目のキャンペーンはゲームのチュートリアルとなっており、何もないところから新たな共和国を作り上げていくことになる。ゲームシステムを理解するのが難しいという意見に配慮がなされたかたちだろう。二つ目のキャンペーンでは、既存の国家に社会主義革命を起こし、実権を握って国家運営をしていくことになるという。キャンペーンは三部構成の予定といい、第三部は今年後半のリリースを予定しているとのこと。また本アプデではほかにも、大型の化学プラントや非舗装の滑走路など施設のバリエーションが追加され、グラフィックの改良や不具合の修正などがおこなわれている。


パブリッシャーのHooded Horseは公式Xアカウントにて本作の同時接続プレイヤー数が増加していることを伝えており、4000人を突破して早期アクセス配信開始時に記録した数字を5年ぶりに更新したという。SteamDBによると、本作の同時接続プレイヤー数は配信開始直後にピークを迎えたあと1000人ほどで安定し、そこからじわじわと数字を伸ばしてきていたようだ。継続的におこなわれてきたアップデートにより着実にプレイヤーベースを拡大し、キャンペーンモード実装をきっかけとしてピーク記録を更新するに至ったのだろう。

またHooded Horseによると、本作は年内に正式リリースを迎える予定とのこと。キャンペーンモードの第三部も含め、今後も正式リリースに向けたアップデートは続けられていくことだろう。

『Workers & Resources: Soviet Republic』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。