『FF14』吉田直樹氏の名前を冠した太陽系小惑星が誕生する。スクエニ取締役兼執行役員兼第三開発事業本部事業本部長兼『FF14』プロデューサー兼ディレクター兼太陽系小惑星の男

 

『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FF14』)のプロデューサー兼ディレクターである吉田直樹氏は、『FF14』の“顔”としてプレイヤーに広く愛される人物だ。過去には生放送での着用衣装が特定されて通販サイトで注文が殺到したり(関連記事)、『FF14』とは無関係の『仁王2』にて自身をモチーフにしたキャラクターがキャラクタークリエイトコンテストの特別枠に選ばれたり(関連記事)、愛されエピソードは枚挙にいとまがない。そんな愛されプロデューサーである吉田氏の名前を小惑星に命名する人物が現れたようだ。RedditユーザーのRukongai氏は小惑星に「Yoshidanaoki」と名付けたことを投稿。SNSを中心に国内外で話題を呼び、吉田直樹の名が宇宙にまで轟いている。

Rukongai氏が小惑星に「Yoshidanaoki」と命名したとRedditで明かしたのは本日4月12日のこと。同氏による命名自体は2022年1月におこなわれていたが、4月12日に国際天文学連合の発表文「IAU WGSBN Bulletin Volume 2 #5」(リンク先PDF)にて名前が公開されたことからRedditへの投稿を決めたようだ。パッチ6.1「新たなる冒険」の公開日に名前が公開されたのは偶然のようだ。命名理由としては、『FF14』の最新拡張ディスク「暁月のフィナーレ」のテーマにふさわしいと考えたからとのこと。プレイヤーの旅路を宇宙にまで広げ、多くのSF要素も散りばめられた「暁月のフィナーレ」の内容にちなみ、プロデューサー兼ディレクターの名前がつけられた小惑星がYoshidanaokiなのだろう。

【UPDATE 2022/04/13 1:00】
Rukongai氏が小惑星名をRedditへ投稿したきっかけについて、指摘をもとに訂正

小惑星Yoshidanaokiの軌道(Redditより)


小惑星センターのデータによると、小惑星Yoshidanaokiが初めて観測されたのは2006年9月25日のようだ。本家・吉田直樹氏はスクウェア・エニックスに入社して1年半ほどが経過し、『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』シリーズを制作していた時期だろう。『FF14』に至っては、まだ旧版すら発売されていない頃である。

新天体として発見された小惑星は既知の天体との同定作業がおこなわれ、本当に新たな天体なのかという検証が実施される。検証のための観測には長い年月が費やされ、2006年9月に発見された天体が新天体として認められたのは2022年1月21日のことであった。そして、その天体はRukongai氏によって、『FF14』プロデューサー兼ディレクターにちなんだ「Yoshidanaoki」の名を与えられたのである。

小惑星Yoshidanaokiは、アメリカ合衆国アリゾナ州にあるレモン山と同州のスチュワード天文台で観測されている。多いときでは月に数回観測できることもあるようだ。日本から観測することができるのかどうかは不明だが、少なくともアリゾナ州に行けば観測の可能性はありそうだ。なお、本家・吉田直樹氏はプロデューサーレターLIVE(PLL)などで観測できる。


Redditのスレッド内には「小惑星Yoshidanaokiが地球に衝突する」という架空のストーリーの筋書きを綴る人物も現れている。また、筆者が観測している範囲ではあるものの、SNSにおいても「落ちてきそう」という声が多々見られる。『FF14』において天体は「降るもの」というイメージが強い。旧『FF14』がサービス終了する際に描かれた衛星ダラガブの落下や、黒魔法「メテオ」など、“強大な破壊の力”を連想するプレイヤーは少なくないようだ。また、吉田氏のメインジョブである黒魔道士は、まさに「メテオ」が使えるジョブである。小惑星Yoshidanaokiの“降ってきそう”というプレイヤー認識は、そうした背景から導き出されたのかもしれない。

『FF14』プレイヤーから愛され、小惑星に名前までつけられた吉田直樹氏。同氏がここまで愛されるのは『FF14』の最高責任者として表舞台に出て、プレイヤーと真摯に向き合ってきた結果と言えるだろう。『FF14』パッチ6.1「新たなる冒険」は本日4月12日公開だ。

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