“死にゲー”アクション『The MISSING – J.J.マクフィールドと追憶島 -』では、主人公は行方不明の親友を追って、四肢断裂の瀕死と蘇生を繰り返す

 

アークシステムワークスは9月5日、『The MISSING – J.J.マクフィールドと追憶島 –』の最新情報を公開した。本作は、『Red Seeds Profile』や『D4: Dark Dreams Don’t Die』などのクリエイターとして知られるSWERY氏が率いるインディースタジオWhite Owlsが手がけるアクション・アドベンチャーゲームだ。これまでに数枚のスクリーンショットと1本のトレイラーが公開されているが、今回は本作のストーリーやゲームシステムが紹介されている。

本作の主人公は、J.J.という名の女の子。彼女は、行方不明になった親友を探すため「追憶島」と呼ばれる奇妙な島を訪れる。この島ではどういうわけか、大火傷の重傷を負おうとも、首の骨が折れようとも、あるいは身体がバラバラに断裂しようとも死ぬことができない。J.J.はこの悪夢のような土地で、苦痛にもがきながら体を引きずり、何度も死の淵から蘇りながら、親友を探して島の奥地を目指す。

本作のゲームプレイは横スクロールアクションとなっており、プレイヤーはJ.J.を操作して、墓場のある森林地帯や、発電所らしき施設、古城か教会のような建物内などの環境を、ジャンプアクションを駆使して進んでいく。そして道中には、漏電した水たまりや、炎が燃え盛るエリア、巨大な丸鋸や有刺鉄線のトラップなど、さまざまな障害が待ち受けている。どれも触れただけで重傷間違いなしである。しかしこの奇妙な島のトリックにより、J.J.は死ぬことはない。黒焦げになろうが、四肢断裂して首だけになろうが、そのまま進むことができる。そして、身体を元どおりに再生することが可能なのだ。画面の左上にはJ.J.のアイコンが表示されており、これで失った身体の部分など負傷状況を表している。

瀕死になっては蘇ってというサイクルを繰り返しながら進むが、これには大きな意味がある。たとえばクレーンから吊り下げられた巨大な鉄球に当たると、J.J.の身体がバラバラになると同時に重力が反転。ステージも上下反転し、先に進むための道が現れる。また、なにか重りが必要なギミックにて、切断された四肢を代わりに重しとして利用したり、あるいは狭い通路を進むためには身体を切断して上半身だけになる必要があったりと、あえてトラップに引っかかって痛々しい姿になることで道を切り拓くことができる。目の前の関門に対して、どのようなトラップに身を捧げ、そして自らの身体をどのように活かすのか。何度も試行錯誤して解法を見つける、なかなか頭を使うゲームプレイとなるようだ。

公開されたスクリーンショットでは、J.J.を追ってくるおぞましいキャラクターの姿や、J.J.がスマートフォンで何者かとメッセージのやり取りをしている様子も公開されている。メッセージアプリではスタンプも使ったゆるいやりとりがおこなわれており、本作の世界観とのギャップが面白い。ほかにも、ステージ内にはドーナツのような収集要素らしきアイテムも確認できる。まだまだ謎多き作品だが、この追憶島を進み奥地までたどり着くことで、J.J.の親友は何故いなくなったのか、そしてこの奇妙な世界は一体何なのか、すべての謎が解けるという。本作は、PlayStation 4/Nintendo Switch/Xbox One/Steam向けに2018年発売予定だ。