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アイオーデータのゲーミングモニター「GigaCrysta」は“スペック表ではわからない”気遣い満載。画面酔いも低減してくれるし、設定の専門用語も教えてくれる
「日本メーカーのGigaCrysta」という点を強調しており、まさに日本メーカーらしい細かい気配りを感じることができた。

「TGS2026注目の周辺機器ブースレポ」は、これまでPCゲーム環境の周辺機器にあまりこだわってこなかった筆者が、「東京ゲームショウ2026」の展示から実際に欲しいと思った製品や機能をピックアップして紹介するミニ企画である。同イベントは9月17日から20日にかけて幕張メッセにて開催された(21日は開催中止)。
本稿で紹介するのは、ゲーミングモニター「GigaCrysta」シリーズやコンセプトモデルを展示していたアイオーデータブースだ。筆者は普段、PCをメインにゲームを遊ぶものの、モニターについては「映ればいい」レベルでひとまずリフレッシュレート120Hzのものを選択。画質設定を細かく触る習慣もなく、背面のボタンをいじるのもおっくうに感じるタイプだ。
そうした“ライト層”を自負する筆者の目線からは、アイオーデータ製品は各種設定への導線が分かりやすく、便利な機能も搭載されており、一般に比較されがちなスペックからは見えにくい「気配り」を感じた。以下ではその詳細をお届けする。

アイオーデータは、石川県金沢市に本社を置くPC周辺機器メーカーだ。液晶ディスプレイやストレージ製品などを幅広く手がけており、ゲーミングモニターブランド「GigaCrysta」は2014年より展開されている。2026年からはシリーズ体系も刷新され、映像体験を重視するフラッグシップの「GigaCrysta S」、性能と使いやすさを両立する「GigaCrysta」、応答速度やリフレッシュレートを重視する「GCFX」の3シリーズが展開されている。

そんなアイオーデータの東京ゲームショウブースでは、GigaCrystaシリーズを利用して『ファイナルファンタジー レゾナンス』『ペルソナ4 リバイバル』などのタイトルが試遊可能なほか、試作品を展示するコンセプトモデルコーナーも設置されていた。コンセプトモデルとしては、レーシングゲームなどに最適な横に広い曲面モニターやリフレッシュレートが1000Hzのモニター、AIによる色彩補正機能を持つモニターなどが展示されていた。
そうした未来のディスプレイを横目に筆者が一番気になったのはリモコンだ。モニターの設定は背面のボタンなどで操作することが多い。しかし手を背面まで伸ばしてカチカチと操作し、項目を上下左右に動かしたり、よくわからない機能をオン/オフしたりするのはおっくうである。筆者のディスプレイにもFPSモードやRTSモードなどが存在するが、正直一度も切り替えたことはない。考えてみれば、リモコン操作はテレビでは当たり前の機能だが、その当たり前をゲーミングモニターでしっかりと用意している製品は意外と少ないように感じる。

リモコンには、入力切り替えや音量調整、ディスプレイのモードについてもワンボタンで操作できるようにボタンが用意されている。スタッフの方に詳しく説明をうかがったところ、HDMIケーブルで接続された機器をモニターのリモコンから操作できるCEC機能にも対応しているという。つまりモニターとHDMIケーブルで繋がれたPS5などのコンソール機も、「モニターのリモコン」で操作することが可能なわけだ。さらにリモコン下部には再生に関するボタンも付いており、PS5でブルーレイディスクを再生している際に操作することも可能だという。
馴染みのあるデバイスで操作できることで心理的なハードルは下がるだろう。それにいくつかの設定を経て最適化するような内容もワンタッチで完了するため、状況に応じてチューンナップされた映像表現を体感でき、モニターの能力を遺憾なく発揮させられそうだ。

また、ちょっと嬉しい心遣いとして、ディスプレイの各種設定項目には説明がしっかりと記載されている。参考に操作していただいたところ、ブルーライトを低減しつつも自然な色味を実現する「ブルーリダクション 2」という機能の説明が左側に表示されていた。解説に加え注意点も記載されており、専門用語に詳しくないユーザーでも、お好みの設定調整を、ネットで調べたりせず、モニターひとつで完結させるための手助けとなりそうだ。

そのほかには酔い低減アシスト機能も搭載されていた。こちらはGigaCrystaのGD243UDシリーズに9月9日に追加された新機能だ。ゲームでの酔いは視界から入る「移動している」という情報と実際には動いていない三半規管の情報のズレによって発生するとされている。本機能は画面上のゲーム映像より手前に、視線の基準となる動かないオブジェクトを表示する仕組みとなっている。71名を対象とした社内検証では、機能なしの状態で酔いを感じた30人中20人が酔いの低減を実感したという。
近年、ゲーム側で中央にドットを配置したり、モーションブラーをOFFにしたりするような酔い低減オプションが実装されているゲームも増えているがすべてのゲームで実装されているわけではない。GigaCrystaのように、ディスプレイ側に酔いの低減機能を搭載することで、そうした機能が実装されていないゲームでも効果を発揮できるのはありがたい。さらには、配信者のゲームプレイを見る際には「ゲーム側」の設定はもちろんオンにすることはできない。ディスプレイ側で設定できることで、そうした“配信画面”でも画面酔いを軽減できるわけだ。
ここまで画質やスペック面にはほとんど触れていないが、もちろん前提として、会場で見たゲーム映像の美しさも印象的だった。しかし筆者がそれ以上に惹かれたのは、リモコンや設定画面の説明、「酔い軽減アシスト」といった、スペック表だけでは見えにくい部分である。今回の出展では「日本メーカーのGigaCrysta」という点を強調しており、まさに日本メーカーらしい細かい気配りを感じることができた。
GigaCrystaブランド製品は、アイオーデータ直営通販サイトアイオープラザなどで販売中。
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