東方Project二次創作アクションゲーム『東風谷早苗の神風とともに』Steamにてお披露目、2024年度発売へ。敵の能力をコピーして突き進む、早苗のSFC風妖怪退治


ゲーム制作サークル反歩堂(それほどう)は9月4日、『東風谷早苗の神風とともに』のSteamストアページを公開した。同作はPC(Steam)向けに2024年度発売予定。ストアページでは動画やスクリーンショットなどが掲載されている。

『東風谷早苗の神風とともに』は、東風谷早苗が妖怪から奪った力で妖怪を退治していく、東方Projectの二次創作2Dアクションゲームである。主人公の東風谷早苗は、妖怪の山にある守矢神社の巫女だ。『東方風神録』にて初登場し、以降はプレイアブルキャラクターとなるなど活躍し続けている。


本作で東風谷早苗は、新たな奥義「スペルスポイラー」を生み出し、妖怪から奪った力を自身のスペルとして操れるようになった。新たな力を得た早苗は、妖怪退治をしながら自身の力を幻想郷へ知らしめようとするようだ。妖怪たちの力を使ってステージを進む、妖怪退治の旅が繰り広げられる。


東風谷早苗は、奇跡の力とスペルスポイラーを駆使しながら、妖怪を退治していく。早苗の基本的なアクションとしては、ダッシュやジャンプなどが可能。奇跡の風によって、空中に浮かぶこともできる。

またスペルスポイラーによって妖怪をすいこむと、新たなスペルを獲得。「すいこむ」のアクションが、妖怪の能力に因んだアクションへと一時的に変化する。たとえばチルノをすいこむと氷のアクション、小傘をすいこむと傘のアクションが可能となる。本作では東方Projectの世界観をベースに、『星のカービィ』シリーズをインスパイアしたアクションが展開されるのだ。


ゲームプレイとしては妖怪たちと空中で戦うシューティングバトルも用意されている。空中戦では、敵の攻撃を上下左右への移動で回避。御札の攻撃や神奈子の力を借りた攻撃などができるようだ。そのほか本作ではチルノや小傘、鍵山雛や封獣ぬえなど、幻想郷の住人たちが多数登場。スペル獲得時の変身した早苗の姿、非想天則や雲山なども含めて、キャラクターや世界がSFC風のドット絵で表現されている点も特徴だろう。


本作は、槍騎ランナイ氏によるゲーム制作サークル「反歩堂」が制作している。反歩堂のCi-enによると同サークルからは、2013年12月末に開催されたコミックマーケット85(C85)にて、本作と同名の『東風谷早苗の神風とともに』が頒布。会場頒布分は無事に完売し、後日委託販売が予定されていたのだという。しかし、諸般の事情によって委託はおこなわれず、私生活優先で約10年の時間が経過していったそうだ。

本作『東風谷早苗の神風とともに』は、そんなC85にて頒布された作品のリメイク版になる。新規要素としては、本作では当時のグラフィックを活かしつつ、キャラクターの動きは可愛らしく、激しいアクションをするように進化。主人公・早苗のアクションもパワーアップしており、ひとつのスペルで多彩な遊びが可能になっているそうだ。本作の情報は公式X(旧Twitter)アカウントやCi-enにて公開されており、直近では5月に開催された「第21回博麗神社例大祭」にて試遊版を頒布。同バージョンをベースとした新しい試遊版がCi-enにて無償公開中となっている。また同サークルでは、オリジナルタイトルの開発企画も進行中であるそうだ。


『東風谷早苗の神風とともに』は、PC(Steam)向けに2024年度発売予定だ。