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PS Storeから粗製乱造メーカーが続々と撤退表明、なかには個人ゲーム開発者も。“トロフィー水増しゲーム”への規制強まる
今年に入ってからは粗製乱造ゲームが一斉に削除される事例も相次いでいる。

デベロッパーのGGmuksは6月4日、PlayStation Store (以下、PS Store)向けの約60タイトルを削除し、今後のリリースも無期限に停止することを発表した。また、6月3日には個人デベロッパーのAcynthaが今月末に47タイトルが削除される予定であることを告知している。
近年、各種プラットフォームでは「ショベルウェア」とも呼ばれる低品質な量産ゲームがストアに蔓延していることが問題視されている。キーアートやタイトルを話題作に似せて誤認させたり、トロフィーや実績を短時間で獲得できることを売りにしたりといった手法でユーザーの注目を集めている。アセットを入れ替えただけのゲームも多いことから、ストアページの検索性の悪化などが懸念されている。
こうした粗製乱造ゲームの増加に対し、ソニー・インタラクティブエンタテインメントは2022年11月にガイドラインを改定(関連記事)。類似タイトルを大量に配信することが禁止されており、今年に入ってからは粗製乱造ゲームが一斉に削除される事例も相次いでいる。たとえばそれぞれリージョン違いを含めてThiGamesは約1200本、NOSTRA GAMESは約700本の品目が削除。6月3日にはWebneticの1200本以上が削除されたことが明らかになっている(関連記事)。
そして今回撤退を表明したGGmuksは、2024年10月から PS Storeに参入したデベロッパーだ。クイズゲームや計算ゲーム、カジノゲームやランゲームといった数百円で購入できるカジュアルなゲームを多数手がけている。当初は月に1~2本程度のリリースであったところ、2025年9月からは週に1本前後のハイペースで新作を発売。6月3日にも新作がリリースされたばかりで、6月中にさらに5本、発売日未定の作品が8本予定されていた(公式サイト)。
GGmuksは公式Xにて、多くのタイトルを削除し、今後のすべての作品についても無期限に一時停止することを発表した。現時点で削除されたゲームは『Math Genius』シリーズ4本、『Remember』シリーズ4本、『Card Guesser: Red or Black』、『TRALALERO TRALALA Slot Machine Heaven』となっており、さらに今後も削除予定だという。公式からはユーザーに感謝するとともに、今年は非常に好調であったとしつつも、今回の出来事への失望を表明している。自発的な判断ではなく、外的な要因でタイトルの削除を余儀なくされたことがうかがえる。
またAcynthaは、2022年7月から PS Storeに参入した個人デベロッパーだ。こちらも数百円で購入できるカジュアルなゲームを多数手がけている。継続して月に1本程度リリースしており、直近では5月27日に新作を発売。これまでの約4年間で47本をリリースしている(公式サイト)。
そしてAcynthaは公式Xにて、6月末に削除予定であることを発表した。「私の情報が正しければ」と述べており、削除されるタイトルや時期については把握できてないようだ。おそらくストア削除についての事前告知メールなどを受け取ったものと思われる。また、最終セールが設定できた様子でその期間は販売が継続されることを示唆している。
なお今回削除を発表した両デベロッパーはともに、1つのタイトルに対してリージョン違いやPS4版とPS5版を別の作品としてリリースしている。トロフィー情報サイトのTrueTrophiesによると、PS Store上の配信タイトル数が多いパブリッシャーのランキングにて、GGmuksは470タイトルで14位、Acynthaは277タイトルで25位にランクインしている。

個人デベロッパーであるAcynthaのゲームについては、一部に自身の過去作を流用したような類似タイトルが見られるものの、HP付のビジュアルノベルや複数ジャンルを組み合わせた独自性ある作品も存在。両スティックでコアをキャッチする『IntegriFix』はPS Storeでのユーザー評価で星4.05を獲得するなど一定の評価を得ており、同氏のXでは削除を惜しむファンも見受けられる。同氏のゲームがすべて削除されるのか定かではないものの、ゲーム内に言語設定を用意しなかったり、PS4版とPS5版を別の作品としてトロフィーを水増ししていることが問題視されたのかもしれない。
現時点で両デベロッパーが提供するタイトルの大部分は、現在もPS Storeにて購入できるものの、近日中に削除される見込み。昨今の規制強化の流れを受けた削除の可能性はありそうだ。すべての作品が粗製乱造ではない個人開発者であっても規制の対象になったと見られ、厳しく取り締まられていることもうかがえるだろう。
【UPDATE 2026/6/5 16:29】
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