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大群召喚ローグライト『ビー・マイ・ホード』試遊感想。人類見下し系妖艶ネクロマンサー、敵を倒すほど味方が増える快感、一味違う“ヴァンサバライク”
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日本最大級のインディーゲームの祭典「BitSummit PUNCH」が5月22日~24日に、京都市勧業館「みやこめっせ」にて開催された。本稿では「Graph」のブースにプレイアブル出展されていた作品の中から、デベロッパーのPolished Gamesが手がける『ビー・マイ・ホード(Be My Horde)』のプレイレポートをお届けする。対応プラットフォームはPC(Steam)。
『ビー・マイ・ホード』は、アンデッド軍団を率いる、いわゆるサバイバー系ローグライトだ。プレイヤーは強大なネクロマンサーとなり、アンデッドを率いて周囲から押し寄せる敵の群れを倒していく。さらに、ネクロマンサーの能力によって倒した敵はアンデッドとして蘇生(召喚)することができ、プレイヤーの軍団へと加わっていく。戦うほどに軍団が膨れ上がり、画面を埋め尽くす大群(Horde)へと変貌していくのが特徴となっている。

なお、本作は2024年6月よりSteamにて早期アクセス配信され、これまでのアップデートで日本語表示に対応している。現地での試遊版は特別バージョンとなっていた。
わちゃわちゃが気持ちいい大群サバイバル
試遊では、主人公となるネクロマンサー「モリアナ」が中央に表示され、Aボタン長押しで周囲の死体をネクロマンシーする(蘇らせる)ことでゲーム開始となった。シンプルながらもスタート画面とチュートリアルを兼ねた上手い演出だ。最初は9体の小さな農民アンデッドを率いて戦場に赴くこととなる。

ゲームプレイは『Vampire Survivors』に代表される、敵の群れから生き残りを目指すサバイバー系ローグライトだ。見下ろし視点のフィールドをプレイヤーは自由に移動でき、攻撃は自動でおこなわれる。ただし、本作では主にプレイヤーの周囲を囲むアンデッド兵が攻撃をおこなうことが特徴。敵に近づくと、アンデッド兵が自律的に動いて敵と戦い始める。アンデッド兵は1体ずつ攻撃モーションが再生されることもあり、見ているだけでも賑やかで楽しい。また、プレイヤーの移動に合わせてわちゃわちゃと付いてきてくれるのも可愛くて愛着が沸いた。
倒した敵はフィールドに死体として残っていく。近づくとそうした死体はハイライト表示され、ボタンを長押しすることで蘇生し、プレイヤーのアンデッド兵として加わっていく。わちゃわちゃと動く軍団がプレイヤーの周囲に増えていくのが気持ちよく、独特のプレイ感覚となっていた。なお、試遊では一度に3体まで蘇生でき、蘇生中はプレイヤーの移動速度が遅くなる。また、近づくまで襲ってこない敵もいるうえに、経過時間に応じて出現する敵が強くなっていく。つまり、いかに効率よく蘇生し、敵兵と積極的に会敵していくことが重要となる。


また、本作では蘇生することで経験値が溜まってレベルアップする。レベルアップ時にはランダムに提示される3択から1つを選んでパワーアップしていくお馴染みの形式だ。登場する能力としては、低確率で強化状態で蘇生できるようになったり、爆発するヒツジなど特殊な敵兵が出現するようになったりする。もちろんこの敵兵を倒せばプレイヤーの軍団に加えることが可能だ。そのほか、魔法を習得すれば、主人公モリアナ自身も自動攻撃するようになる。これらのパワーアップを複数習得するのか、いくつかに絞って強化していくのかによって毎回ビルドが変化していくわけだ。
アンデッド軍団がどんどん増えていくだけなら簡単にクリアできそうだが、一筋縄ではいかないのが面白いところ。蘇生させたアンデッド兵にはそれぞれにHPが設定されており、戦いの末に倒れてしまうと二度と蘇生できない。たとえば、1体の敵を倒すのに2体のアンデッド兵を失ってしまうと軍団が縮小してしまうのだ。アンデッド軍団はどんどん入れ替わっていくものの、特定の時間になると現れる新種の敵に対抗できるだけの戦力がなければ、軍団が蹴散らされてしまい、プレイヤー本体を攻撃されてしまう。試遊では戦闘開始から10分前後に現れる騎馬兵に太刀打ちできず、あえなくゲームオーバーとなってしまった。

なお、試遊では体験できなかったが、各ランの合間には集めた魂を消費して永続的な強化をおこなう要素も存在する。一度に蘇生させる数を増やしたり、蘇生時間を短縮したり、蘇生範囲を増やしたりなどネクロマンサーとしての能力を強化していくことで、プレイヤーの軍勢をさらに拡大できるだろう。
妖艶な魅力を放つネクロマンサー
本作はサバイバー系として独自のゲームシステムを備えているが、もう一つ本作ならではの魅力がある。主人公モリアナが妖艶なのだ。それは見た目だけの話ではなく、プレイ中になんとフルボイスで喋ってくれる。本作はプレイヤー側が世界征服を目論む悪役であるため、人類を見下すようなセリフがポンポン飛び出すのも新鮮な体験となっていた。残念ながら日本語ボイスはないものの、声優を務めるAmber Lee Connors氏による美しくも妖艶な声と、日本語字幕によって、高圧的で残酷なモリアナの魅力を存分に味わうことができた。また、拠点ではモリアナがプレイヤーに語り掛けてくる演出もあるようだ。


さらに本作には複数の衣装が用意されており、モリアナがダメージを受けると服が破れていくという細かな演出も存在。ダメージを受けるような状況は戦力が不足していることの証でもあるが、ピンチになるほど肌が露になっていくモリアナが見れるという要素も興味深かった。とはいえ、成人向けとなるような演出ではないので安心(?)してほしい。
本作は基本構造こそサバイバー系ローグライトだが、「倒した敵が自軍になる」というシステムによってプレイ感覚は大きく異なるものとなっていた。なにより、エフェクトや数字が増えていくのではなく、プレイヤー自身の軍団が目に見えて増えていく感覚は、単に敵を倒すのとは一味違う中毒性がある。加えて、フルボイスや衣装の変化によって、繰り返しプレイを飽きさせない工夫も施されている。数多く存在するサバイバー系の新たな形として、正式リリースが楽しみな一作であった。なお、本作は6月に大型アップデートが予定されており、正式リリース時には値上げも予定されているため、興味のある方は早めに購入しておくといいだろう。
『ビー・マイ・ホード(Be My Horde)』は、PC(Steam)向けに早期アクセス配信中。2027年前半に正式リリース予定だ。また、本作は日本時間6月7日 午前4時から放送の「Future Games Show 2026 Summer」にも参加予定。新情報に期待したい。
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