レイオフされた元UBIスタッフによる“仲良し強制”協力ゲーム『Out of Office!』発表。何とは言わない“時代遅れテック企業”の研修をこなす、大自然サバイバル

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デベロッパーのbesszong.は『Out of Office!』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ストアページによるとゲーム内の日本語表示に対応予定だ。海外メディアThe Coastの取材によると2027年春から夏に早期アクセスでの配信を予定しているとのこと。

『Out of Office!』は近接ボイスチャットを利用した協力ゲームだ。2人から最大6人でのマルチプレイに対応するとのこと。プレイヤーたちは時代遅れのテック企業の社員であり、チームビルディングを目的とした「強制参加の社員研修旅行」をおこなうことになる。訪れる地はカナダ・ノバスコシア州の雄大な自然を持つ国立公園。ここでキャンプやさまざまな“研修”をこなし、チームの結束をより強くしていく。

研修の内容は自社製品のテストだ。毎日新しい製品のテストやタスクが登場する。PV上では、せっかくの自然の中でヘッドセットを付けて探索をおこなう様子が見られるほか、細い橋をわたったり、焚き火でソーセージを焼いたりする場面が確認できる。製品テスト以外にも多くのタスクが存在しそうだ。また、公園の中にはクマや巨大な猿が出没する様子も確認できる。巨大な脅威へ協力するのか、誰かを生贄に捧げるのかはプレイヤー次第となりそうだ。

本作ではマダニや毒といった自然の脅威や、空腹や溜まっていく膀胱など生理現象が存在。そうしたサバイバル要素をうまく管理していく必要がある。また、おそらくHPにあたると思われるエネルギーゲージが尽きると、プレイヤーは解雇されてしまうという。目的はチームビルディングのための研修であるため、メンバーを一人失うとさまざまなペナルティが課される。脱落者を出さないように協力するのだ。ちなみに、しかるべき手段でリファラル(社員紹介)をおこなえば離脱プレイヤーは復帰できるとのこと。

そんな本作を手掛けるbesszong.は本作の舞台でもあるカナダ・ノバスコシア州を拠点とするゲーム開発スタジオだ。Ubisoft/Electronic Arts/Bethesda Game Studioなどの大手ゲーム会社での経験を積んだベテランと、ノバスコシア州の公立高等職業教育機関(日本での公立専門学校などにあたる)Nova Scotia Community College(以下、NSCC)出身の若手スタッフで構成されている。

スタジオの創設者であるGeorge Greer氏は1月に閉鎖が発表されたカナダのUbisoft Halifaxに在籍しており、当時閉鎖の影響で解雇された71名のうちの一人である(関連記事)。Greer氏は閉鎖後に州外で仕事を探し始めた元同僚たちを見て、地元らしさを持つゲーム開発スタジオを自ら設立することを決意したという。

ノバスコシア州では2024年にマイクロソフト傘下のAlpha Dog Gamesが閉鎖(関連記事)。そしてUbisoft Halifaxの閉鎖も重なり、州内の開発者が激減している状況であったという。そして、The Coastの取材ではGreer氏は解雇された際には地元のサポートグループに助けてもらい、スタジオ設立の際にもサポートグループからは多くの祝福を受けたという。Greer氏がNSCC出身のスタッフを多く採用しているのは、そうした背景を持つ地元への感謝や地元のゲーム開発者としての雇用を守りたいという意図もあるのかもしれない。

The Coastの取材内では本作のアイデアについても語られている。大手企業から解雇されたばかりなのを活かし、そこからインスピレーションを広げていったとのことだ。そうして、使い方を間違えると最悪なチームビルディングやアイスブレイクといった要素をテーマに、解雇のリスクがあるというユーモラスなゲームが生まれたという。スタジオ閉鎖による解雇を乗り越え約半年足らずでゲームの発表までこぎつけたGreer氏率いるbesszong.。同スタジオの初作品である本作の動向に引き続き注目していきたい。

『Out of Office!』はPC(Steam)向けに、2027年春から夏に早期アクセス配信予定だ。

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Genki Hashimoto
Genki Hashimoto

インディーメインに一人称酔い意外は全てを愛するゲーマー。趣味は翌週のsteamリリース全チェック。

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