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任天堂が訴えた海賊版ショップ関係者、「約7億円」の損害賠償支払いを命じられる。任天堂の“徹底捜査”で身元特定された匿名ユーザー
米任天堂が提訴していた、海賊版ショップなどの運営に関与していたとみられる人物に欠席判決が下された。

米国ワシントン州西部地区連邦地方裁判所は現地時間9月23日、Nintendo of America(以下、米任天堂)が2024年6月に提起した、James Williams氏を相手取る訴訟について欠席判決(Default Judgment)を下した。同氏は海賊版ショップなどの運営に関与していたとみられている人物だ。
今回の裁判において米任天堂は、Nintendo Switchの海賊版に関するRedditコミュニティ「r/SwitchPirates」にモデレーターとして属し、Archboxと名乗っていたJames Williams氏を提訴。米任天堂の主張によればその人物は、海賊版ソフトを入手できるショップを宣伝したり、海賊版を使用したい人に対して技術的なアドバイスをおこなったりしていたとされる。また、海賊版ショップの運営にも関与していたとし、任天堂は損害賠償金の支払いなどを求めて提訴していた。
なお米任天堂がArchboxとJames Williams氏を結び付けた経緯については、裁判資料などから明らかになっていた(関連記事)。同氏のRedditへの過去の投稿内容や、任天堂サポートへの過去の修理依頼履歴などから、正確な住所が割り出されたという。

その後、米任天堂が2025年10月に裁判所に提出した文書によると、Williams氏は訴状の送達後に応答せず、反論も提出しなかったそうで、欠席判決の申し立てがおこなわれていた。また裁判所に対しては救済措置として、Williams氏の侵害行為などの恒久的な差し止め命令、および同氏に向けて450万ドル(約7億1000万円)の損害賠償の支払いを命じることを求めていた。
今回は米任天堂の欠席判決の申し立てが認められ、約2年前に提起された訴訟に判決が下されることとなった(資料PDF)。裁判所はWilliams氏に対する450万ドルの損害賠償の支払いを命じるとともに、海賊版や技術的保護を回避するソフトウェアなどの配布を恒久的に差し止めている。
ちなみに過去には、2024年6月に米任天堂がNintendo Switch本体改造業者を相手取って提起していた訴訟が当事者の共同申立てに基づく最終判決に至り、被告には賠償金の支払いなどが命じられていたが、この際の金額は200万ドル(約3億2000万円)であった(関連記事)。また2018年7月に米任天堂が提起した、海賊版ROMサイト「LoveROMs.com」「LoveRETRO.co」を運営していたJacob Mathias氏らを相手取る訴訟においては被告に1223万ドル(約19億円)の賠償が命じられていた(資料PDF)。
近年、任天堂は海賊版を巡る業者やサイトに対し相次いで法的措置を講じており、提起されていた訴訟も同社への賠償金の支払いを命じる判決や当事者間の合意によって次々と決着を迎えている。それぞれ数億円以上もの高額な賠償額が設定されており、こうした法的措置が、海賊版の流通抑止につながることも期待されるところだろう。
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