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『太鼓の達人』のフォント変更発表、『モンスト』のUIリニューアルなど、相次ぐゲームの書体変化。フォントサービスLETS“大幅値上げ騒動”の影響が、いま表面化か
一部ではフォントサービス「LETS」の契約改定の影響ではないかとする見方が強まっている。

『太鼓の達人』公式は8月6日、同作ゲームセンター版について、ゲーム内で使用しているフォントの一部が新しくなることを発表した。この理由については発表されていないものの、一部ではフォントサービス「LETS」の契約改定の影響ではないかとする見方が強まっている。
「LETS」はMonotype株式会社(旧フォントワークス株式会社)によって提供されているフォントの年間定額制サブスクリプションサービスだ。同サービスでは、ゲームへの組み込みを許可するオプションを当時1ライセンスあたり年間1万1000円で提供しており、多数の作品のゲーム内テキストなどに活用されてきた。

ところが、Monotypeは2025年9月に「フォントワークス LETS アプリ・ゲーム組込オプション」「フォントワークス LETS軽量化オプション」「Monotype LETSゲーム組込みオプション」のオプションライセンス契約の販売・提供を終了することを発表。それまで基本契約とオプションとをあわせて1ライセンスあたり年間約6万円だったところ、後継となる「Monotype Fonts」では、ゲームへの組み込みが可能なStandardプランが年間で約2万ドル(約320万円)とされていたことから、実質的に大幅な値上げになるとして物議を醸した。
これを受けてMonotypeは、「フォントワークス LETS」および「Monotype LETS」のゲーム組込オプションについて2026年1月中に契約更新の再受付を実施すると発表し、更新期限を2026年3月31日まで延長すると告知。さらに2026年4月には、1ライセンスあたり基本契約料金に加えて年間3万3000円で使える新しい「LETS 組込オプション」を発表。本来のインディー支援を目的とした内容に更新するとして、配布数に上限を設けつつ、より大規模な配信をおこなうプロジェクトについては、ニーズに応じた柔軟な選択肢を用意していることを示していた。とはいえ、そうした方針変更前にすでに別のサービスやフリーフォントに切り替えたといった報告も見られ、業界に波紋を広げていた(関連記事)。

そうした中で、今回『太鼓の達人』のフォント変更が発表された。公式からは理由は明かされていないものの、ゲーム内では「フォントワークス LETS」にて提供されているフォント「大江戸勘亭流」が使用されているとみられる。今回この書体が変更対象になるかは不明だが、前述した背景を踏まえて、LETSに関連した変更措置ではないかとの見方も浮上している。
また直近では、MIXIのスマートフォン向けゲーム『モンスターストライク』に向けて、8月13日にVer.32.0が配信予定。8月6日に公開されたアップデート内容によれば、ホーム画面のリニューアルが予定されているが、画像を見るに、ボタンの形状や配置、テキストなどが変更されている。
『モンスターストライク』ではユーザーの検証などから、ゲーム内で「コミックレゲエ B」が使われていると推察されているが、こちらも「フォントワークス LETS」の収録書体であった。新UIにおいても、一部に同書体が残っているようだが、「フォントワークス LETS」ではボタンやメニュー、タイトル等における固定文字列の画像表示、すなわちフォントを画像化してゲーム内に用いることを許諾しているため据え置かれた可能性はある。いずれも状況に基づく推察にはなるものの、契約内容の変更を受け、同書体を組み込んで使用する箇所を減らした可能性も考えられる。

なお、従来のゲーム組込オプションは2026年3月31日をもって契約更新の受付を終了したものの、契約期間はそれぞれのLETS基本契約の期間に準ずるものとなる。そのため仮に人気ゲームにおけるフォント変更がLETSの影響だとしても、変更の発表が相次いでいること自体は偶然時期が被っただけかもしれない。とはいえ、ゲーム内に組み込むフォントの見直しが各社で進められ、影響が表面化し始めた可能性はあるだろう。今後同様の事例が報告されるかは注目される。
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