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Steamユーザーの約半数は、レビューが「賛否両論」以下だと購入をためらうという調査結果。“レビューステータス”はやっぱり売上への影響大きめ
GameDiscoverCoの調査によると、およそ半数のSteamユーザーはゲームが「賛否両論」以下だと購入意欲が減退するという。

ゲーム市場調査会社GameDiscoverCoは7月24日、Steamユーザーを対象に、ユーザーレビューによって購入意欲がどれだけ変わるか調査したアンケートの結果を公開した。調査によると、およそ半数のユーザーは「賛否両論」以下だと購入意欲が減退するという。
Steamではユーザーがレビューを投稿することができ、作品に10件以上のレビューがつくと好評率によってストアページの評価ステータスが変化する。好評率が70%以上だと緑色で表示される好評ステータスとなり、70%から79%は「やや好評」。レビュー数が50件以上かつ80%以上の好評率だと「非常に好評」となり、レビュー数が500件以上かつ95%以上の好評率だと「圧倒的に好評」を得ることができる。逆に好評率が69%を下回ると黄色で表示される「賛否両論」ステータスとなり、さらに39%を下回ると、文字が赤く表示される不評ステータスの領域となる。
そんなユーザーレビューの好評率は、Steamでの売れ行きに大きく影響するとされている。GameDiscoverCoは2024年に、ゲームの売れ行きとユーザーレビューの好評率の関係について調査しており、ウィッシュリストの登録件数に対して、発売後一か月時点で実際に売れた販売本数をまとめている。その調査によると統計の中央値としては、好評率95%以上の作品ではウィッシュリスト登録件数の51%の販売本数を記録していたのに対し、好評率70%以下の作品の売上はわずか18%だったという。

そもそも作品の品質とレビューの好評率はかなりの相関があると考えられるため、作品そのものの出来が売上に影響し、ユーザーレビューはそれが反映された「結果」であるという可能性は考えられる。しかしデータでは、「圧倒的に好評」が得られる好評率95%や、「賛否両論」から「やや好評」に変化する70%など、Steamでのステータス表記が変わる閾値の前後で大きな数字の変動が見られる。一方で、それ以外の領域では一貫した傾向が見られない。つまりSteamでのステータス表記そのものが売上に影響を与える大きな要因になっていることが示唆されているわけだ。
なおSteamでは好評率が40%を下回って「やや不評」になると、Steamストアにおける露出に悪影響が生じるアルゴリズムがあるという(Steamworks)。しかし「賛否両論」以上の作品では扱いに差はないとされている。そのため因果関係として、相当数のユーザーが好評率あるいはレビューステータスを直接的な購入判断の材料にしている可能性がこれまで伝えられていた。
そうして今回GameDiscoverCoはSteamユーザー3800人を対象にアンケート調査を実施。実際にユーザーレビューをどれくらい購入の参考にしているかなどを聞き、そのデータを公表した。なおこの調査はオンラインプレゼント企画などに積極的に参加する「Steamファン」に向けて実施しており、平均的なユーザーよりある程度“熱心な” Steamユーザーが回答したことが想定される。また調査は英語でおこなっているため、おそらく回答者は欧米ユーザーに偏っているとの断りがされている。

アンケート調査ではまず、「ゲームの購入前にユーザーレビューをどれくらい確認するか」と質問。すると40.5%のユーザーは「常に確認する」とし、32%のユーザーも「ほとんど確認する」と回答。また19.4%が「ときどき確認する」とし、あわせて91.9%のユーザーが日常的に参考にしているという結果になった。また5.6%は「たまに確認する」としており、「まったく確認しない」と答えたのは2.5%である。

そして、「ユーザーレビューのステータスがどれくらい低いと購入意欲が下がるか」という質問では、20.3%のユーザーは「やや好評」以下だと購入意欲が減るとし、30.8%のユーザーは「賛否両論」以下と回答。あわせて51.1%のユーザーは、「賛否両論」ステータスかそれ以下では購入をためらうことがわかった。なお「やや不評」ステータス以下だと購入する可能性が減ると答えたユーザーも34.6%おり、ユーザーレビューステータスは気にしないと答えたユーザーは9.7%だった。具体的な好評率との関係は今回調査されていないものの、少なくともSteamレビューのステータスは、ユーザーが作品を購入するかどうかを左右する影響力を持つことが判明した格好だ。
また今回の調査では自由記述式の質問もおこなっており、Steamのレビューで役に立つと感じる点と、役に立たないと感じる点について書いてもらったという。2500件の有効な回答があったそうで、まず役立つ点としてもっとも多く挙げられたのは、バグや最適化など技術的問題の報告だったとのこと。そのほか総合評価と好評率も参考になるとした意見がよくみられ、プレイ時間が長いユーザーのレビューは短いユーザーのレビューより参考になるなど、“レビューの信頼度”の存在も垣間見える結果となっている。

一方Steamユーザーレビューの役に立たないと思うところを挙げる意見も存在。そのひとつとして、ジョークなどを書いただけの低品質なレビューの存在が挙げられている。“ウケ狙いの不評レビュー”についてはゲーム販売側より、「売上に悪影響を及ぼしかねないので避けてほしい」との声がときおり見られるが (関連記事)、ユーザーのなかにも迷惑に感じている人は少なくないようだ。
またそのほか、“炎上”を発端とした組織的な不評レビューの投稿や、ボットやサクラによる偽の好評レビューなども、ユーザーレビュー制度の悪しき側面として挙げる声が多かったとのこと。とはいえシステムの欠点こそ指摘されていつつも、全体として、レビューそのものは参考になると考えているユーザーが多いようだ。

今回の調査では、9割以上のSteamユーザーはレビューを日常的に確認しており、過半数のユーザーは「賛否両論」以下だと購入する可能性が下がると回答した。従来からレビュー評価と売上の関係については指摘されてきたが、今回の調査は、ユーザー自身がレビューのステータスを購入判断の材料としている実態を示すものといえそうだ。また好評率そのものだけでなく、「賛否両論」や「やや好評」といったストア上のステータス表示が、多くのユーザーの購入判断に影響している可能性もうかがえる、 興味深い調査結果といえそうだ。
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