Steamのゲームを「物理カートリッジ化」した人あらわる。SSD丸ごと“ゲームカセット化”の荒業

Steamゲームを“カートリッジ化”したとある人物が話題となっている。

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Steamゲームを“カートリッジ化”したとある人物が話題となっている。RedditユーザーのJibril-sama氏は7月15日、2.5インチSSDを用いてPCゲームを“カートリッジ化”することに成功したと報告。ゲームカセットのように、SSDをリーダーに差し込むだけでゲームが起動するという。米メディアTom’s Hardwareが伝えている。

RedditのPC一般に関するサブレディットpcmasterraceにて7月15日、ユーザーのJibril-sama氏は「Steamのゲームをカートリッジ化した」とするポストを投稿した。その動画では、ゲームタイトルが印刷されたカセットテープサイズの“カートリッジ”をリーダーに挿入すると、自動的にSteamライブラリのゲームページへと移動し、プレイが可能となる様子が映し出されている。

Jibril-sama氏は、ゲームをカートリッジ化するアイデアを思いついたのは、内蔵型の2.5インチSSDを1台辺り7ユーロ(約1300円)で複数個手に入れたのがキッカケだと伝えている。SSDの容量はすべて128GBで、ゲームデータは実際にSSDの中に保存されているという。“カートリッジ”をSATAリーダーに差し込むと内部に用意されているスクリプトが作動し、Steamのゲームページに自動的に移動する仕組みだそうだ。ちなみにゲームを自動的に起動させることも可能だそうだ。

パッケージ化されたSSDは、外装は3Dプリンターで製作したと思われるカバーケースが装着され、表面にはゲームパッケージが印刷されている。単にSSDにゲームを詰め込むのではなく、こうした物理的な所有欲をくすぐるこだわりの数々が、“物理派”の心をつかんでいるようだ。

外部ストレージでゲームをプレイする場合、USBメモリや低速な記録媒体では読み込み速度がネックとなることも少なくない。しかし同氏のプロジェクトでは、高速なSSDを高速なSATA経由で直接PCと接続するため、内蔵ストレージにインストールした場合と遜色のないゲーム体験が可能とみられる。内蔵ストレージを圧迫しがちなゲームファイルを外部化できるという点では、見た目だけではなく実用的な一面もありそうだ。

ちなみにJibril-sama氏がTom’s Hardware向けに伝えたところによると、主に「時々プレイしたくなるゲーム」をカートリッジ化しており、ライブサービス型のゲームには使用していないという。そのうえで、ゲームデータのアップデートには対応しており、パッチが配信されても単にSteamがアップデートを完了するまで少し待つだけと伝えた。

Image Credit: Jibril-sama on Reddit

なお、世界中のゲームファンの間では、2028年1月からPlayStationにおいて物理ディスクの製造を終了するというソニー・インタラクティブエンタテインメントの発表を巡って、大きな議論となっている(関連記事)。各社の売上データを見る限り、現状ではゲーム購入者の多くがダウンロード購入を選択していることもうかがえるものの、安心感や所有感のある“物理版”の需要も根強いようだ。

そうしたなか、Jibril-sama氏によるゲームのカートリッジ化プロジェクトは、自身が所有するゲームを物理として残す手段としてユーザーから歓迎されている様子だ。Redditでは全作品DRMフリーを謳うGOGのゲームライブラリにも拡張してほしいとの声もある。

ただ、フラッシュメモリを使用したSSDはデータの長期保存には不向きという欠点はある。SSDはHDDと比べて軽量でデータの読み書き速度に優れるという長所がある一方で、全く通電せず長期間放置しておくと、内部データはいずれ消滅してしまうという。そのためデータの長期保存には適さないが、この度のカートリッジ化は長期に向けたゲーム保存というよりは、Jibril-sama氏が説明する通り、実際に同氏が時折プレイするゲームをカートリッジとして外部保存化するのが目的なのだろう。

“ゲームの保存”を巡る議論にはさまざまな立場があるが、この度の同氏の“カートリッジ化”プロジェクトはユーザーが自らゲームを物理化するという可能性を示している。DRMを採用している作品では引き続きオンライン認証などが必要とは思われるものの、デジタルゲーム時代における新たな「所有」のかたちとして注目を集めている。

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Kousetsu Taguchi
Kousetsu Taguchi

レトロゲームショップに入ると真っ先にセガサターンのコーナーを確認するタイプです。

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