基本プレイ無料“美形罪人だらけ”RPG『無期迷途』新バージョンは快適で、濃密。強火ファンが「近距離交流」の背徳感に溺れ、便利なオート戦闘にうなる

『無期迷途』の新章「蒼藍ドーム」をじっくり先行プレイしたので、新要素やその魅力をお届けしよう。

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AISNO Gamesは8月7日、『無期迷途』にて新章「蒼藍ドーム」を含む新バージョンをリリース予定だ。対応プラットフォームはiOS/Android。本稿では先行プレイに基づき、本作をじっくり遊んできた筆者の目線で新バージョンの要素やその魅力をお届けしよう。

『無期迷途』は、「コンビクト」と呼ばれる罪人たちとともに戦うタワーディフェンス風の戦略型RPGだ。プレイヤーは罪悪都市ディスシティに設置されたミノス危機管理局の局長となり、異能力をもったコンビクトたちを逮捕・指揮し、謎の病「狂瞳病」や「超自然災害」に立ち向かっていく。美麗アートで描かれる重厚でシリアスな世界観や、コンビクトたちと心を通わすことができる交流要素などが特徴である。

筆者は『無期迷途』のプレイ歴が3年ほどになるが、とめどない美しさを放つコンビクトたちが惜しみなく登場することや、緻密かつダイナミックなストーリー展開に圧倒されて、その魅力に現在進行形で囚われている。

今回筆者は新バージョンを先行プレイする機会に恵まれた。新章ストーリー「蒼藍ドーム」では、都市上層部「上庭」にまつわる新コンビクトの登場や、ヴェールに包まれていた謎の人物との邂逅など今まで核心に触れられていなかった部分への追求が伺えた。またシステム面ではオート戦闘機能が実装されるなど、より快適なゲームプレイができる作りとなっている。本稿では新バージョンの魅力や特徴を、プレイヤー目線で紹介しよう。


新章開幕、対となる二人の美しいコンビクトが秘める思惑

まず紹介するのは、メインストーリーの新章「蒼藍ドーム」だ。新章ストーリーでスポットが当たるのは、ディスシティの中核となるリング研究所だ。「上庭」と呼ばれる秘密組織とも関係が深いこの研究所では、近々研究討論会が開かれるという。ここでキーワードとなるのが「ブラックリング」である。ブラックリングとは狂瞳病が限界点を迎えたときに爆発する災厄の究極形態だ。問題なのは、そのブラックリングがディスシティの上空に鎮座していることである。研究者たちにより、ディスシティのブラックリングは制御され、姿も隠されているが、「地底」と呼ばれる敵によっていつ暴走させられるか分からない。そこでプレイヤーである局長はブラックリングの破壊を推し進めるため、リング研究所に潜入し研究者たちの謎へ迫っていく。

プレイヤーが研究所に潜入する中で新たに出会うコンビクトが、中央図書館の館長であるシーリンと、リング研究所の所長であるアイセメル、そして学術界の闇サービスプロバイダーであるピクセルである。床につくほどの長い黒髪と穏やかな雰囲気をまとった美女・シーリンは、優しい物腰でプレイヤーを援助してくれる文系お姉さんだ。ヒーリング効果がありそうな丁寧な話し方につい心を許してしまうが、その瞳の奥には推し量ることができない思惑が隠されている。

また、研究者らしく冷静でクールな印象を与える美女・アイセメルは、その凛とした立ち振る舞いの中で秘めた野心を垣間見せることがあり、一筋縄ではいかないところがぐっとくる理系お姉さんだ。新章ストーリーでは、このアイセメルとの緊張感のある駆け引きも楽しむことができる。シーリンとアイセメルの二人がそれぞれの角度からストーリーの根幹へと深く関わっていくことで、物語が多角的に描かれている。

さらに特筆したいのが、学術闇サービスプロバイダーであるピクセルだ。頭部が1970年代から1990年代頃のPCモニターとなっており、画面にピクセルの感情が表示されるというデザインである。パッと見た際の近代的な印象と、よくよく見たときのちぐはぐな印象が彼女の異質さを表している。新章ストーリーの序盤においても、闇サイトでリング研究所の情報をもとに学術論文の執筆代行を請け負ったり、真意不明な書き込みをするなどトリックスター的存在となっており、その動向にも注目してほしい。

新章ストーリーでは、背景ビジュアルにも力が入っている。ゲーム内で「象牙の塔」とも呼ばれる近未来的な研究所は、内装も含めて白と青を基調としてデザインされており、静かで品のある美しさに思わずじっくりと眺めてしまうほどであった。また研究所で目覚ましい活躍を遂げる天才少年少女たちも登場する。彼らの並々ならぬ努力や聡明さ、また年相応の可愛らしさなどを大人の視点で見守ることができるのも見どころの一つだ。


オートバトル実装で快適さアップ、上級モードでさらなる高みへ

メインストーリーを進めていくと、当然ながら戦闘も発生する。新バージョンではオート戦闘機能と新難易度の上級モードが実装され、快適さや戦闘体験の向上などがみられたため、こちらで紹介したい。

まず、『無期迷途』の戦闘システムは、タワーディフェンスに加えて、移動やスキルの発動などのリアクティブな操作も必要とする戦略型システムとなっている。今回のオート戦闘機能では、戦闘準備画面で配置したコンビクトたちのスキル発動を始め、マス目間の移動も自動でこなしてくれるのだ。初心者にはコンビクトの操作方法がより分かりやすく伝わり、熟練者は戦闘をスキップするような感覚でスムーズにストーリーを読み進められるのが魅力となっている。ちなみにオート戦闘機能は、実装済みのスローモードや速度モードとも併用可能だ。現時点でオート戦闘機能はメインストーリーにのみ試験的に導入している。また一部のメインストーリーステージでは使用できない形となっているため、今後のアップデートにも注目したい。

さらに「蒼藍ドーム」の一部章節ステージに上級モードが実装された。 通常モードより難しく、高難易度コンテンツである「ディスの暗影」より易しいといった手触りであった。「ディスの暗影」に挑む前のプレイヤーの腕試しにもってこいの難易度と言える。


迫りくる美しさ、近距離交流にプレイヤーが囚われる

美麗ビジュアルで描かれるコンビクトたちをドレスアップできる多彩な衣装展開も『無期迷途』の持ち味の一つだ。そんな衣装の新境地、心の密約シリーズ「緋夜覚醒」が、新バージョンで新たにコンビクト・コクリコ専用衣装として販売される。この心の密約シリーズのクオリティといったら筆舌に尽くしがたい。『無期迷途』らしさを追求した圧倒的なビジュアルとキャラクターモーションの細やかさが、Live2Dで豪華に表現されており、その美しさに息をのむほどである。

特に、心の密約シリーズのみに実装されている「近距離交流」モードでは、まるでコンビクトが実際に目の前に現れたかのような密接な距離で、さまざまな交流を楽しむことができる。会話をしたり、肩に触れたりと、いつもとは違う幻想的な空間で二人だけの時間を過ごすのは、なんだか禁域に迷い込んでしまったような気もしてくる。今回のコンビクト・コクリコのテーマは古城の吸血鬼だ。紅い目から放たれる魅惑的な視線は思わず身構えてしまうほどの美しさであった。鮮烈なグラフィックを始め、コンビクトの心象にさらに近づきたいプレイヤーはこの機に試してみてはどうだろうか。

新バージョンで実装された新章ストーリーは、前章の異邦都市フィシャから罪悪都市ディスシティに舞台を移したこともあり、謎に包まれていたディスシティ上層階級の真相へ大きく踏み込んだ展開となっていた。研究所で目まぐるしい成長を見せる天才少年少女や、彼らを見守る大人たちとの関係性もほほえましいものであった。ただ、それだけで終わらないのが『無期迷途』のストーリーである。非情な現実と向き合う覚悟を持った者だけが先へ進めるのだ。またオートバトルモードは、日に日に複雑になっていくコンビクトのスキルを改めて学ぶことができるため、プレイヤーの熟練度を問わず最適なバージョンアップだったと言える。近距離交流ができる新衣装も含め、プレイヤーである筆者としても今後の展開がさらに待ちきれなくなる内容であった。

無期迷途』はiOS/Android向けに基本プレイ無料で配信中。メインストーリーイベント「蒼藍ドーム」は8月7日メンテナンス後から9月10日4時59分まで開催予定だ。

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Misako Murayama
Misako Murayama

インディーゲームとゲームの雰囲気に合った飲み物を探すのが大好きです。ひそかに女性向けゲームも楽しんでいます。

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