あるゲーム開発者が「奥さんの寝顔写真」を使って“邪悪なボス”を生み出す。夫婦仲が心配される怪作

あるダークファンタジーRPGの開発者が「妻の寝顔」を使ってゲームのモンスターを作ったとして話題になっている。

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あるデベロッパーが「妻の寝顔」を使ってゲームのモンスターを作ったとして話題になっている。開発中のダークファンタジーRPGBilly the Heroのアイデアが枯渇し、それでも開発を進めなければならないとして、熟睡している妻をこっそり撮影したというのだ。

『Billy the Hero』は、地獄で罪を償うことなく自分だけの楽園に変えていくダークファンタジーRPGである。プレイヤーは世界最悪の犯罪者ビリーとして、謎の島「Hell Island」で目を覚ますことになる。記憶はいっさい残っておらず、姿はムキムキマッチョでクマの顔を持つ異形と化していた。なぜこの島へやってきたのか、自分はかつて何をしていたのか、まるでわからない中でプレイヤーは本能の赴くままに、島の頂点に立つ支配者になることを目指すのだ。対応プラットフォームはPC(Steam)。

Image Credit: JOJOJOJOsoft on Reddit

今回話題となっているのはそんな『Billy the Hero』の開発者であるJOJOJOJOsoftことKrichanont Songpracone氏の報告だ。海外掲示板Redditの、インディーゲーム開発についての話題が集まるサブレディット「r/IndieDev」にておこなわれた投稿である。同氏は「アイデアが尽きてしまっても、ゲーム開発は続行しなければならない(寝ている妻を素材にしてボスを作った!)」という表題で、寝顔の写真を合成・加工して『Billy the Hero』に登場する恐ろしい異形のモンスターにしていく過程を紹介している。

Songpracone氏によれば、このモンスターの製作にあたっての第1の工程は「ステルスミッション」であった。妻が子どもたちのためにお菓子作りで夜ふかしした日を狙い、まだ熟睡している朝の時間にさまざまな角度からこっそりと撮影したのだという。その際には「絶対に起こしてはならない」という重要なルールがあったそうだ。本当に熟睡しているのではなく、目を閉じているだけで起きているなら、写真を意識してしまい自然な表情にはならないというのだ。

その後、異なる複数の写真を合成していく。朝の自然光のあるタイミングで撮影したため、合成は容易だったようだ。さらに、彩度を落としたり、光と影を調整したり、別に用意した生肉の画像をオーバーレイで追加するなどして、不気味さを増していく。仕上げにグロテスクな表現として、付着した血液、血管や腱、肉がつながっている様子などを描き込んでいったとのこと。最後に色調の補正をおこない完成としている。

投稿には完成したモンスターを絶賛する声も多く見られる一方で、「奥さんはこのことをどう思っているんだ?」などと、こっそり撮影されたSongpracone氏の妻の心情をおもんばかるコメントも多く寄せられている。いくら妻といえども、夫がこっそり顔を撮影してグロテスクなモンスターの“素材”として使っているようなことを知れば、夫婦関係に深い亀裂が走るかもしれない。モンスターのおどろおどろしい見た目も相まって、夫婦仲が心配されている様子だ。

なお、投稿の本文でSongpracone氏は「このモンスターの製作には過去最大の時間を費やした、関係を築くのに20年かかったんだ」と、長年連れ添った仲であることを紹介している。また同氏はFacebookにて妻に“踏みつけられている”写真を投稿しつつ、妻は優しく細かいことを気にしない人で、今でも普段どおり接してくれていると報告。写真をモンスターのデザインに利用したことは妻にもバレたとみられ、ジョーク混じりに夫婦関係が保たれていることを報告しているのだろう。ただ、一連の投稿が注目されたことをきっかけに妻が“特定”されたり、一部で物議を醸したりといった事態に発展しているとのこと。身内とはいえ写真を勝手にグロテスクなモンスターに仕立て上げるという開発手法は思わぬ話題となり、賛否も分けている模様だ。

ちなみに本作のSteamのストアページにはキャラクターモーションの1つ1つを手描きしている様子も紹介されており、中には「食べ残し」の画像を撮影してモンスターに加工していく例もある。トレイラーの映像で確認できるスキルエフェクトにも、何人もの人の顔が使用されているようだ。奥さんだけでなくありとあらゆる身近なものをゲーム開発に使っているようで、工夫の凝らされた“手作り”のアートデザインは本作の注目点となるかもしれない。

『Billy the Hero』はPC(Steam)向けに開発中だ。

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Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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