Global Sites
ココフォリアのTRPGルルブアプリ「Rulebook App」は「コピペ」も「質問」もできて、気になるルルブも読み放題。お試ししただけなのに“手放したくない”便利さ
ココフォリアの「Rulebook App」の先行体験が、良すぎた。主に冒険企画局のルールブックをめちゃくちゃ便利に体験させていただいた。

ココフォリアは4月22日、TRPGルールブック閲覧サービス「Rulebook App」のクローズドベータテストを開始した。
「Rulebook App」は、スマートフォンおよびWebブラウザから利用可能なTRPGルールブック閲覧サービスだ。サービスは月額制で、ルールブックだけでなく各種サプリメントも参照できる。機能としては「検索・索引機能」はもちろんのこと、「Web閲覧、ページの共有」「一部データのコピー許可」「質問対話モード」といったTRPGのルールブックならではの機能も備えている。
弊誌ではココフォリアよりクローズドベータテストへのご招待をいただき、先んじて「Rulebook App」の機能を体験することができた。本稿ではブラウザおよびiOS(iPhoneおよびiPad)で本アプリを体験した感想を綴っていくが、端的に言ってとても便利で、リリースが待ち遠しいことを先んじて記させていただく。正直、もう以前のやり方に戻りたくない。
まずは筆者がどういうTRPGプレイヤーかを簡単に自己紹介させていただこう。しっかりとしたTRPG歴は4年ほど、テキストセッションを中心に、月の半分以上は何かしらTRPGの予定がある人間だ。よく遊ぶシステムは国産TRPGが多いが、国内人気の高い「クトゥルフ神話TRPG」「新クトゥルフ神話TRPG」もルールブックはひととおり手元に揃えている。
今回のクローズドベータテスト版には「シノビガミ」「キルデスビジネス」「ダークデイズドライブ」「スタリィドール」「インセイン(旧版)」が収録されていた。筆者がこれまでに遊んだことがある、かつ実際にテスト期間中に遊ぶ機会を作ることができたという都合から、本稿においては「インセイン」「シノビガミ」についての言及が多くなる点をあらかじめご了承いただきたい。また、「Rulebook App」は現在開発中のサービスであり、リリース時には本稿の内容と仕様が変更される可能性がある点もご注意いただきたい。
ブックリーダーにTRPGならではの機能をプラス
アプリを開くと、まずは収録されているルールブックの表紙がずらりと並ぶ。アプリにはルールブック本体だけでなく追加サプリメントも収録されているため、クローズドベータテスト版に収録されているシステムだけでもなかなかのボリュームだ。

収録されているルールブックおよびサプリメント、シナリオ集は、システムごとに一覧で確認することができる。「シノビガミ」に関しては刊行されているルールブックおよびサプリメント・シナリオ集から11冊が収録されていた。筆者はこれまでは基本ルールブックのみの環境で遊ぶことが多かったため、急に大量のデータを与えられてびっくりした。嬉しい悲鳴である。

「Rulebook App」には、目次や索引ジャンプ、ブックマーク機能など、一般的なブックリーダーアプリに備わっている機能はおおよそ備わっていると考えてよい。ブックマークはブラウザ版とiOSアプリ間で同期されるため、さまざまな端末から気軽に付箋をつけることができる。
「Rulebook App」の最大の特徴は、「TRPGに特化したブックリーダー」であることだ。要するに、“ただ本を読むだけなら不要だが、TRPG向けブックリーダーであれば欲しい機能”がたくさん搭載されているのである。
コピペができるの、革命かも
オンラインセッションでキャラクターシートを作るときの、紙のルールブックを開いて、シートにスキル効果をぽちぽち転記して……という作業は、本当に、本当に面倒くさい。やっぱり別のスキルを組み替えようかと思ったとき、その効果の文章が長いと少しだけ気が重い。検討の結果、元のスキルのほうに戻そうという結論になったときも「また転記し直しか……」と考えるとちょっぴり宙を仰いでしまう。データを見てあれこれ考えるワクワク感に対して、タイピングの億劫さがほんのり水を差してくる。そんな経験をしたTRPGプレイヤーは少なくないと思う。
しかし、「Rulebook App」を使って「シノビガミ」のCSを作ったときの気持ちの軽やかさといったら。いますぐあらゆるTRPGプレイヤーに体験してほしい。なんとワンクリック/ワンタップで文章のコピー&ペーストができる機能が搭載されているのだ。
「Rulebook App」では基本的に物理書籍版と同じレイアウトでの掲載がされているが、テキストのみ表示にUIを切り替えることができる。



テキスト表示に切り替えると、アプリ側に認められている範囲であればコピー&ペーストができるのだ。コピーが許可されている範囲は、忍法や背景といったキャラクター作成に必要なデータ部分のほか、シナリオパートにおけるプレイヤーに配布するハンドアウト情報やエネミーデータが該当した。基本的に「転記するの、面倒だな……」という怠惰な感情が発生しうるところはコピーOKとなっていると考えてよい。
個人的に嬉しかったのが、書籍のページ数が紙のルールブックと揃っているところだ。一般的に、電子書籍リーダーで読書をするとき、紙の書籍とページ数が変わっていることは少なくない。しかし、「このルールは何ページに記載があります」という風なやりとりをすることが多いTRPGでは、ページ数が紙と電子で揃っていないと少し面倒くさい。実際に「Rulebook App」を見ながら遊んだセッションでも同様のやりとりは発生したのだが、その点のストレスがないことが非常にありがたかった。
検索機能があるのも地味に嬉しい。筆者が「Rulebook App」を使って「シノビガミ」のキャラクターを作ったシナリオは、先んじてキャラクター同士の【居所】が手に入った状態で物語がはじまるものだった。「じゃあ、【居所】で悪さができるような忍法はないかな?」と思い、さっと検索してみる。そうすると、効果に「【居所】」と書かれている忍法がずらっと並び、選び放題に。非常にデータが組みやすく、ストレスフリーに忍法構成を練ることができた。

質問対話モードで疑問解決。卓前でも卓中でも
さらなる「Rulebook App」の目玉機能として、「質問対話モード」も挙げられる。ルールブックから質問画面を開くことで、アプリに対して自由に質問ができるのだ。

実際に質問してみたところ、キャラクターアイデアに対して特技やアビリティを提案してくれたり、実際のセッション中に浮かんだ疑問にさっと答えを出してくれたりと、なかなか頼れる印象だ。ルールブックの掲載箇所も提示してくれるので、その提案に間違いがないかどうかを自分の目で確認できるし、参照したページを他のプレイヤーに共有できるのも嬉しい。
質問対話モードは今回のベータテストでは「インセイン(旧版)」のみの対応だったが、正式リリース版ではその他のルールブックでも利用できるようになるだろう。前段で筆者は「シノビガミ」の忍法選びに検索機能を使ったが、質問対話モードを活用すれば、欲しい忍法をもっと簡単に探すことができるようになるかもしれない。
いろんなルルブを「ちょっと読める」嬉しさ
「Rulebook App」にはブックリーダーとしての機能以外に、そもそものサービスとして非常に嬉しい点がある。それは月額を支払えば収録されているルールブックが読み放題であるところ。サプリが使い放題になるだけでなく、少しだけ興味があったシステムのルールブックをお試しで読めるのが、筆者は何より嬉しかった。というのも、今回のクローズドベータテストでも収録されている「下僕系イケメンTRPG ダークデイズドライブ」なるシステムのことが前々から気になっていたのだ。誰だって人生で一度は「イケメンになって吸血鬼の主人に仕えたい!」と思ったことがあるはずだ。しかしTRPGは遊ぶ仲間がいないと成り立たないので、なかなかルールブックを読む機会もなかったのである。
また、誘いたい相手が自分の遊びたいシステムのルールブックを持っていなかったとしても、「Rulebook App」さえ契約していれば「ちょっと読んでみて!」と言えるのが良い。それに、最近は「負け残り厄カワヒロインTRPG」などアクの強いTRPGシステムが続々刊行されている。そういった「ちょっと気になるヘンなシステム」も今後収録されていくのであれば、「Rulebook App」はかなり面白いサービスとなっていくのではないかと思う。

「Rulebook App」は、Webブラウザおよびスマートフォン向けに、今春リリース予定だ。
この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。


