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「低品質ゲーム量産メーカー」がPS Storeを“追放”される。しかしNintendo SwitchとXboxで活動継続を宣言、まったく懲りてない
Afil Gamesは6月23日、PlayStation Storeから撤退することを発表した。

デベロッパーおよびパブリッシャーのAfil Gamesは6月23日、PlayStation Store (以下、PS Store)から撤退することを発表した。背景には同ストアにおける「ショベルウェア」への取り締まり強化があるとみられている。
各種プラットフォームでは「ショベルウェア(Shovelware)」と呼ばれる低品質な量産ゲームの蔓延が問題となっている。短時間でトロフィーや実績を獲得できる点を売りにするタイトルも多く、なかにはキーアートやタイトルを話題作に似せてユーザーの誤認を誘うかのような作品も存在する。トロフィー収集自体を目的とするプレイヤー層をターゲットに、アセットを入れ替えただけの類似ゲームを大量に展開するなど、ストアページの検索性の悪化などが懸念されている。

この度PS Storeから撤退を発表したAfil Gamesは、ブラジルを拠点とする自社パブリッシングをおこなうデベロッパーだ。同社はXでの声明の中で、PS Storeでのガイドライン厳格化を受けて、同ストアからこれ以上パートナーシップを継続することは出来ないと通達されたと報告。また同スタジオのゲームが近いうちにPS Storeから削除されることも伝えられたという。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE) は2022年11月にガイドラインを改定し、PS Storeにおけるショベルウェアの取り締まりを強化している(関連記事)。 実質的な違いのない類似タイトルをPS Storeで大量に配信することを禁止し、違反した場合には検索対象からの除外や、配信停止といった処分が下るようになった。さらに違反が繰り返された場合は、開発者アカウントの停止や取り消しもおこなわれる。
こうした取り組みは2026年現在も継続されており、今年に入ってからは粗製乱造ゲームが一斉に削除される事例が相次いでいる。 ThiGamesはリージョン違いを含めて約1200本、NOSTRA GAMESは約700本の品目が削除されている。6月3日にはWebneticのタイトルが1200本以上削除されたことが明らかになっている(関連記事)。

そして今回のAfil Gamesはこれまで『Golem Lights』や『Immunuzzle』など、簡素なパズルゲームを数多く配信してきた。PS Storeでは900本以上のゲームを展開してきたとみられ、粗製乱造ゲームを多数ストアに配信してきたことがうかがえる(TrueAchievements)。個々のゲームは一見すると通常の低価格帯パズルゲームのようにみえるが、実際には既存のゲームプレイにアセットを入れ替えただけと思われるものも少なくない。またいわゆる『スイカゲーム』系ゲームのクローンとみられる作品も複数確認できる。こうした開発方針が、PS Storeのガイドライン違反とみなされたようだ。
実際に、今年3月には複数のゲームで同じレベルレイアウトとパズルを使いまわしていたとして、Afil GamesのCEOが謝罪する事態も発生していた。同社のゲームデザイナーが病気休暇で不在だったためと説明しているものの、アートアセットだけを入れ替えてゲームを“リサイクル”している実態が明らかとなっていたわけだ。
PS Storeで展開されるAfil Games作品は現時点では購入可能なものの、近日中に削除される見込みだ。Afil GamesはこれまでのPSユーザーに感謝を伝えるとともに、これからはMicrosoft storeやXbox One、Xbox Series、Nintendo Switch向けに提供を続けていくと伝えている。懲りずに同様の活動を続けていくようである。
ちなみに今年1月には、Microsoft storeで2025年に発売された新作ゲームのうち約4割が粗製乱造ゲームであるとする調査が報告された。この際には、粗製乱造ゲームの約20%がAfil Gamesの作品であると名指しで指摘されていた(関連記事)。今後マイクロソフトや任天堂といったプラットフォーマーが同社に対応をおこなうかどうかは注目されるところだろう。
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