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『Slay the Spire 2』開発者、「当初は『ダークソウル』シリーズを参考にしてた」と明かす。“新カード少なめ構想”もあった、でも結局増えた
開発当初は前作に近いカードプールが採用される予定だったという。

『Slay the Spire 2』はMega Critが手がけるデッキ構築型ローグライクゲームの続編だ。本作では、前作から続投されたキャラクターについても新たなカードが一定数実装されているが、開発当初は前作に近いカードプールが採用される予定だったという。当時のこうした開発姿勢はフロム・ソフトウェアが手がける『ダークソウル』シリーズに影響を受けたものだったそうだ。
『Slay the Spire 2』はMega Critが開発するデッキ構築型ローグライクゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam)。人気を博した『Slay the Spire』の続編として、今年3月6日に早期アクセス配信開始された。本作では、プレイヤーは三層に重なる塔をモンスターとの戦闘を挟みながら登頂していく。戦闘は毎ターンデッキから引かれる5枚のカードの中から行動を選択して進行。カードは戦闘報酬などで1枚ずつ入手でき、塔を登るたびにデッキ構成が変化していく。

Mega Critの共同創設者であるCasey Yano氏が語ったところによると、再登場キャラクターのカードプールについては試行錯誤を繰り返したといい、前作のカードをどれだけ残すかが課題になっていたとのこと。現時点でのカードプールを見てみると、たとえばアイアンクラッドでは実装されている約90枚のカードのうち、前作から引き続き採用されたカードは40枚ほどある。また、サイレントにおいても約90枚のカードプールのうち45枚ほどが既存カードとなっており、本作の再登場キャラクターの新規カードの割合は概ね全体の半数ほどといえるわけだ。一方で、特に開発初期段階では新カードがもっと少なく、より前作に近いカードプールだった様子。こうした方針は『ダークソウル』シリーズから着想を得ていたのだという。英ゲーム情報誌Edge MagazineのインタビューでYano氏が語り、GamesRadar+などが報じている。
『ダークソウル』シリーズ三部作では、多くの武器種が共通して登場し、攻撃モーションだけでなくビルド構築にあたってのセオリーなども概ね一致している。ステータス補正などは作品間で多少異なるものの、基本的にはどのシリーズ作品でも特化させたい方向に同じような方針で育成していくことが可能といえる。同様のキャラクターを操作しながら新たな課題と対峙するという特徴があり、そうした点が個人的に好きだとYano氏は語る。
こうしたアイデアから着想を得て、『Slay the Spire 2』の開発当初のカードプールは前作から流用されたものが多くを占めていたそうだ。ところが、こうしたコンセプトでプレイテストをおこなったところ、テスターたちの評価は芳しくなく、ゲームに新鮮さを求めていたことがわかったという。そうした声も踏まえてか、結果として現在の“新たなデッキビルドで新たな敵と戦う”という開発方針に至ったようだ。

なお早期アクセス期間中の本作では、ベータブランチでのテストを経て現在も新規カードが追加されている。これまでにおこなわれてきたバランス調整に対しては、デッキビルドの自由度を減らすものだとしてプレイヤーから賛否両論の反応を引き起こしてはいるものの(関連記事)、追加カードに関しては概ね好感をもって受け入れられている。結果的には、ビルドの選択肢を据え置くのではなく、カードプールを広げて新鮮味を足すという開発方針が上手くはまっているとも言えそうだ。
いずれにせよ、『Slay the Spire 2』でジャンルの大きく異なる『ダークソウル』シリーズを参考にした開発方針が当初採用されていた点は興味深い。とはいえ、本作はターン制のデッキ構築ローグライクであり、アクションRPGである『ダークソウル』シリーズとはプレイの感触やゲームサイクルも大きく異なる。実際のプレイテストを踏まえて、同様のアプローチは難しいと判断されたわけだろう。幻となった“『ダークソウル』仕立ての『Slay the Spire 2』”にも興味はそそられるものの、プレイテスト、そしてフィードバックを反映しながらブラッシュアップされていく本作の今後にも注目したい。
『Slay the Spire 2』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。
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