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精神崩壊デッキ構築ローグライク『カオスゼロナイトメア』は、“ビルドは深く、プレイは短く”を頑張ったらしい。今後は「1プレイの質」を重視
『カオスゼロナイトメア』の「ハーフアニバーサリー」アップデートを機に、今後どう調整していくのか、本作プロデューサーを務めるキム・ヒョンソク氏にうかがった。

Smilegateは4月29日、『カオスゼロナイトメア』のサービス開始0.5周年を記念する「ハーフアニバーサリー」アップデートを配信した。
『カオスゼロナイトメア(以下、カオゼロ)』は、『エピックセブン』などを開発してきた韓国のSUPER CREATIVEが手がけ、Smilegateが運営を行う、“選択が導く”カオスループRPGだ。対応プラットフォームはPC/iOS/Android。本作の舞台は、触れると精神異常が起こると言われる物質「カオス」に汚染され、滅亡してしまった宇宙。プレイヤーは巨大な宇宙船「ナイトメア号」の艦長。そして、カオス空間で道を探すことができる特殊能力者「ファースト」として、カオスに汚染された惑星を仲間と共に探索する。
「ハーフアニバーサリー」アップデートでは、クリアしたカオス具現化のゲームプレイが短縮される「戦術委任」や、より本格的なローグライクモード「出撃」が追加。弊誌では本作のプロデューサーを務めるキム・ヒョンソク氏にメールインタビューを敢行。ハーフアニバーサリーを記念して追加された新要素について伺いつつ、来る1周年に向けて作品をどう調整していくのかを訊いた。
──ハーフアニバーサリー、おめでとうございます!アップデートを終えて率直な感想はいかがでしょうか。
キム・ヒョンソクPD(以下、キムPD):
ありがとうございます。崩壊を経験した末に、覚醒したような気分です。
──ハーフアニバーサリー直前に放送された「ハーフアニバーサリーショーケース」ではサービス開始から6ヶ月間のユーザー全体のデータが表示されました。その中で開発側として印象に残ったデータはありますか?
キムPD:
私たちにとっては、どれも意外な数値でした。特に印象に残っているのは、ファーストの皆さまが最も多くお出かけをともにした要員が、ミカだったことです。

──今回のアップデートでは、カオス具現化のゲームプレイが一気に短縮される「戦術委任」が実装され、ゲームプレイがより快適になったと感じます。プレイヤーからはどのような反応がありましたか?
キムPD:
その通りです。ただ、これまでのプレイデータを分析した結果、さらなる改善が必要だと判断しています。好意的なフィードバックも多くありましたが、「カオスではスキップ中心のプレイになってしまい物足りない」という意見や、逆に完全なスキップを望むユーザーもいました。
本来の意図としては、カオスではセーブデータの大まかな方向性や基盤だけを整え、その後は別のコンテンツを通じて完成へ導く構成を想定していました。しかし、実際には、依然としてカオス段階でセーブデータの完成度を極限まで高めようとするプレイが多く見られています。
長期的には、セーブデータ編集用の財貨獲得機会を少しずつ増やしつつ、カオスプレイ自体も全体的に「1プレイごとの質」を高める方向で改善していく予定です。
──ローグライク作品の戦闘スキップとなるとかなり調整が大変なイメージですが、「戦術委任」に関する開発エピソードはございますか?
キムPD:
「戦術委任」は、デッキビルドの方向性や自由度は維持しつつ、同時に「考える時間を極力減らし、プレイ時間も最大限短縮する」という、相反する目標を掲げて開発していました。そのため、細かな仕様の意思決定にはかなり苦労しました。
例えば、「スポットを選択可能にするか」という問題があります。スポット選択を可能にした場合、中断演出や選択操作、待機時間などが発生し、プレイ時間が30%以上長くなってしまいます。そうなると、実質的には「スキップ」とは呼べないレベルのシステムになってしまうため、最終的には削除されました。

──今回追加された新モード「出撃」はどのようなモードですか?
キムPD:
従来のカオスプレイよりもはるかに多くのランダム要素が用意されており、プレイヤーの選択がゲームに対してより強い影響力を持つ、本格的なローグライクプレイモードです。
──こちらは、本格的なローグライクを楽しめる一方で、1ゲームごとのプレイ時間が長くなっていますよね。今後どのような調整を行っていく予定ですか?
キムPD:
より「楽しさの質」を高めていく方向で改善していきたいと考えています。たとえば、選択可能なキャラクター間のバランス調整や、プレイ中に発生する数多くのランダム要素によって後半のゲーム体験が大きく変化する仕組み、さらには予測不能な要素を追加することで、ゲーム全体のテンポの中に緊張感と楽しさをより強く生み出せるような、さまざまなアイデアを開発に取り入れています。「出撃」の一戦ごとの価値と独自性をしっかり確立できるよう、全力で取り組んでいきます。
──ハーフアニバーサリーで実装された「ハイデマリ」はどういった魅力を持つキャラクターでしょうか?また、どのような立ち位置を想定して設計されたのかもお聞かせください。
キムPD:
エディニティ号の市長という立場でありながら、どこか少し天然な一面を持つギャップ萌えのあるキャラクターです。限定キャラクターということもあり、誰でも楽しく簡単に扱える一方で、性能面でも十分満足できるキャラクターとして設計しました。特に、ゲームを始めたばかりの方にとっては出撃コンテンツの難易度がやや高く感じられる可能性があるため、ハイデマリを中心としたデッキビルドであれば、無理なく冒険を進められると実感できるレベルを目指して調整しました。

──ここからはハーフアニバーサリー以降のアップデートについて伺いたいです。現在ロードマップで発表している内容の進捗はいかがでしょうか?
キムPD:
ロードマップの内容を可能な限り実現できるよう開発を進めていますが、その中で重要度が高いと判断された要素については、想定以上の改善やアップデート対応が必要になることもあり、逆に一部のアップデートが後ろ倒しになるケースもありました。代表的な例として、本来6月アップデート予定だった出撃コンテンツは前倒しで実装され、一方で「堕落」がやや延期となっている状態です。
今後しばらくは、出撃コンテンツの完成度向上や既存キャラクターのバランス調整などに開発リソースを重点的に投入していく予定ですが、戦闘員が強力なカオスに立ち向かう力を得られる成長要素「堕落」については、依然として開発チームの中核コンテンツとして準備を進めています。
──なるほど。今後は既存コンテンツの拡充や調整を進めていくと。どのような調整を施す予定なのでしょうか?
キムPD:
出撃コンテンツの完成度を高めることを最優先に進めています。出撃で使ってみたい一部キャラクターが、性能の低さからゲーム進行が困難なレベルになっている場合などは、バランス調整の誤りだと考えています。すべてのキャラクターが、エゴ発現なしでも最高難易度のハードコアモード(変数なし)をクリア可能な水準となるよう、最低ラインのバランス調整を行うことを最優先課題として考え、調整を進めています。
──今後追加予定の新キャラ「アーデルハイト」はどういったキャラになっていますか?どういった戦術が組めるのでしょうか。
キムPD:
アーデルハイトは、ユスティティア号の特殊事件捜査部に所属しており、今回のカオス教団の陰謀を暴くために派遣されました。エディニティ号の物語では、童話や夢、そして幻想を扱う彼女の能力にまつわるストーリーが、皆さんを待ち受けています。役割としてはパーティ保護を基盤としていますが、コンセプト面ではファンタジーゲームの「ドルイド」のような要素を取り入れており、これまでのキャラクターとは異なる、独自性のあるデッキビルドスタイルをお見せできる予定です。
──シーズン3の最終章ではステラステージのライブ公演が行われる予定ですが、どういった内容のものになるのでしょうか。作品初の試みで非常に楽しみです!
キムPD:
もうすぐ最終章アップデート内容を公開予定ですので、言葉での説明よりも、音楽とビジュアルで直接お見せしたいと思っています。ぜひご期待ください。
──ハーフアニバーサリーを迎え、これから始める初心者プレイヤーに推奨したい本作の楽しみ方などあれば教えてください!
キムPD:
あくまで個人的におすすめしたい遊び方となりますが、まずはやはり、強力なサポーターである「ミカ」を中心にしたカオスプレイで、戦闘の感覚をつかむことをおすすめします。慣れてきたら、自分の好きなキャラクターや、使っていて楽しいキャラクターで遊んでみてください。
『カオスゼロナイトメア』では、キャラクターそれぞれがひとつの組み立てキットのような構成であり、ゲームステージはその組み合わせを形にしていくための空間だと思ってほしいです。自分だけのデッキビルドを作り上げていくことで、出撃や総力戦といったコンテンツでも、楽しさの本質を見つけられるはずです。
──最後に1周年に向けて、今後の意気込みを聞かせていただければと思います。
キムPD:
多くの成功した運営型ゲームが、サービス開始から1周年を迎えるタイミングをきっかけに、ユーザーの皆さまからより深く支持され、安定した運営へとつながっていく姿をこれまで見てきました。だからこそ、『カオゼロ』の1周年も、皆さまにとって特別な節目となるよう、日々真剣に向き合っています。
『カオゼロ』はリリース初期から、開発チームの挑戦と、ファーストの皆さまからの温かい応援に支えられながら、一歩ずつ成長を重ねてきました。ここまで歩み続けてこられたのは、皆さんと共に積み重ねてきた時間があったからこそだと思っています。そして現在は、1周年に向けてアップデートの安定化やプレイ環境の改善に全力で取り組んでいます。ファーストの皆さんが、1周年アップデートをより安心して、そして心から楽しめるよう、これからも最善を尽くしてまいります。
──ありがとうございました。
『カオスゼロナイトメア』は、PC/iOS/Android向けに配信中だ。
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