迷宮入り事件推理ゲーム『未解決事件は終わらせないといけないから』Steamにて1月18日発売へ。「関係者全員嘘つき」の少女失踪事件、12年前の記憶と謎に迫る

 

韓国のゲーム開発者Somi氏は12月28日、『未解決事件は終わらせないといけないから(No Case Should Remain Unsolved)』を2024年1月18日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語字幕に対応。通常価格は税込800円となっている。


『未解決事件は終わらせないといけないから』は、関係者全員が嘘をついていた少女失踪事件の謎に記憶を再構成して迫る、推理ゲームだ。本作の舞台では、2012年2月に少女・宮代犀華が公園から失踪。通報を受けた警察が聞き込みと捜索を繰り返したが、「犀華ちゃん行方不明事件」は未解決のままに終わっていた。

本作のメインキャラクターである清崎蒼は、退職した元警部である。本作では退職から12年後、清崎蒼元警部を若い警官が訪問。清崎蒼は「犀華ちゃん行方不明事件」への捜査協力を要請され、再び事件と向き合うことになるようだ。しかし当時の記憶を思い出してみたところ、明らかになったのは当時の関係者全員が嘘をついていたことだけだった。捜査協力を経て、「犀華ちゃん行方不明事件」を清崎蒼が唯一の未解決事件にした理由が描かれていく。

 


清崎蒼の脳内では、12年前に聞いた陳述の記憶がバラバラになっており、順番などがはっきりしていない。そこで本作では、プレイヤーが陳述の話者と順序を変更することで、清崎蒼の記憶を再構成していく。間違っている陳述の話者と順序を推理し、パズルのピースのように正しく並べ替えることで、記憶を思い出すのだ。画像やトレイラーを見る限りでは、犀華の両親の陳述や、金目当てに拉致したという人物の自供などが登場。「犀華ちゃん行方不明事件」では、関係者全員が嘘をついていたといい、一筋縄ではいかない事件が待ち受けているようだ。

また記憶のうち、重要な陳述や資料にはロックがかかっている。陳述の順序を正しく並べて鍵を手に入れたり、事件に関する日付を入力したりすることで、ロックが解除できるそうだ。公称プレイ時間は2時間から3時間ほど。すべてを明らかにした先には2種類のエンディングが待ち受けているという。


本作を手がけているSomi氏は、韓国のインディーゲーム開発者である。過去作としては、罪悪感3部作とも呼ばれる『Replica』『リーガルダンジョン』『The Wake』などをリリース。2016年リリースの『Replica』においては、記事執筆時点で2778件中86%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。

本作『未解決事件は終わらせないといけないから』においては、『リーガルダンジョン』および『The Wake』でBGMを担当していたイ・ソンイ氏が、再びBGMを担当している。また『リーガルダンジョン』には、メインキャラクターとして清崎蒼が登場していた。同作の清崎蒼も警察関係者であるなど共通点があり、本作と何か関わりがあるのかもしれない。


『未解決事件は終わらせないといけないから』は、PC(Steam)向けに1月18日発売予定。通常価格は税込800円で、日本語字幕に対応している。